蕪栗沼・周辺水田がラムサール条約に登録されたのは、2005年11月8日であるので、登録後初めての訪問となる。最初の写真は沼崎地区の切り株田にいるマガンの集団の中にいた、カリガネであるマガンに似ているが、体は一回り小さい。嘴はピンク色で短い、額の白い部分も広い、目には黄色いアイリングなどで識別する。距離は100m以上もあり、スコープで捜していた地元のバーダーさんに教えて戴かなければ全く判らないカリガネである、数万羽のマガンの中に推測では十数羽 いるらしいが、カリガネはこの伊豆沼と蕪栗沼だけに定期的にマガンに混じって渡来する珍鳥である。写真は自分のでは珍しくトリミングしているが、中央のセイタカアワダチソウの後ろにいるのがカリガネ、その後ろに2羽いる左向きのマガンと比較すると薄いピンク色の嘴が短く白い額が広い。ガン類の玄人でなければ発見できないと思われる。


白鳥地区にいたヒシクイがまとまっていましたが、遠いのでこれも証拠写真です、嘴の基部が黒く先端部が黄色で
嘴の先が黒ですのでオオヒシクイです、このオオヒシクイも観察ガンがないと見つけるのは難しく思われました。
オオヒシクイから少し離れたところにオオハクチョウの親子がいました。
その上をマガンの番いが仲良く飛んでいました。
野谷地地区の切株田にマガンが食事をしていました、次から次と舞い降りてくるマガンの後ろに見えるのは刈り取り後の藁です。
フリーの百科事典からラムサール条約の要約を抜粋してきました。
ラムサール条約は、1971年に制定され、1975年発効した湿原の保存に関する国際条約。水鳥にとって貴重な生息地である湿地における生態系を守る目的で作られた。日本語での正式名称は特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約(英: Convention on Wetlands of International Importance Especially as Waterfowl Habitat )。
通称は、この条約に関する最初の国際会議が開催されたイランの都市ラムサールにちなむ。締約国は水鳥の生息にとって重要な湿地を指定して、指定湿地は事務局の登録簿に登録される。締約国は指定湿地の適正な利用と保全について計画をまとめ、実施する。 たとえば日本では当該湿地等を鳥獣保護区特別保護地区に指定し、鳥獣の捕獲はもとより植物採取や埋立などの人為的開発からも保護するといった対応がされる。1980年以降、定期的に締結国会議が開かれている。
2005年現在、締結国は 147国。登録湿地数は 1,524。2005年11月8日第9回締約国会議において、追加登録が発表され、日本では登録地が一挙に20か所増えて、計33か所となった。日本は1980年に加入。このとき、釧路湿原を最初の指定湿地候補にあげた。 日本の事務局は釧路市にある国際ウェットランドセンター。
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