新年明けましておめでとうございます
皆様良き年をお迎えの事と存じます本年も旧年同様にどうぞ宜しくお願いします。今年は猪突猛進では有りませんが、真っ直ぐ悠々と気侭に野鳥撮影を趣味として楽しみたいと思います。今年最初の写真は昨年2月~12月に北海道・岩手県・宮城県・福島県・茨城県・東京都・神奈川県・山梨県・長野県など一都・一道・七県などで撮影したハクチョウです。4月~10月初めは北からの白い使者よりも、留鳥となって野生化した白鳥の方が多く、中には子育て中のオオハクチョウもいました、可愛いハクチョウの雛も初めて撮影出来ました。アメリカコハクチョウは数が少ない渡り鳥、ナキハクチョウは1羽が北米から迷い鳥として渡来してきたようです。白鳥は全身が白いので5種類の区別は嘴の色と形で分るようです。
オオハクチョウ: 嘴はコハクチョウと比べて黄色部分が大きく、黒色部分に食い込んでいる、黄色と黒色の入り方には個体変異があるようです。体長もコハクチョウよりも一回り大きいL140cm
コハクチョウ:オオハクチョウと比べて嘴の黄色い部分が小さく、嘴の先の方にとがっていない、個体差もあるようです、頸に緑色の首飾りを付けたコハクチョウはクッシャロ湖で山階鳥類研究所が付けた標識、付けた人のお孫さんの名前が愛称のアンナ、昨年の春3月に見た時はチョンガでしたが、この冬は写真のように同じコハクチョウの連れ合いがいます。今年の10月には子連れで来ることが楽しみです。
コブハクチョウ:雨降りの暮れの22日に皇居のお濠で撮りました、頸に白帯を付けています、嘴の橙赤色が薄く感じられコブが小さいので若♂かそれとも♀でしょうか、体長は白鳥の中で最大のL152cm
アメリカコハクチョウ:嘴は黒色で基部にわずかに黄色の部分がある、全長L132cmで体型はコハクチョウに似ている
ナキハクチョウ(トランペットスワン):嘴は黒く黄色の部分がない、アメリカコハクチョウの嘴基部には小さな黄色の部分があり、目と嘴が線でつながっているように見えるが、本種は嘴と目がくっついているように見える(写真は珍しく薄目になっている、嘴には鳥の羽のような異物が付着している)体長はアメリカコハクチョウよりも大きくL152cmである
オオハクチョウ♀と雛(06.6.23撮影ウトナイ湖)昨年6月初めにNHK-TVで放映された時はもっと小さかったが、3週間も経つと陸の上で休息出来るまでに成長していた。
コハクチョウ一家同士の挨拶(06.11.15撮影茨城県木埜村)灰色は幼鳥です
富士山と逆さ富士のコブハクチョウ(06.3.14撮影 於いて山中湖)この時期は湖岸のヤドリギを食べにくるヒレンジャクを撮影に行っていました。
画面中央はアメリカコハクチョウの番いです(06.3.8撮影 あぶくま親水公園)、1500羽くらいいた白鳥の中で、このアメリカコハクチョウを捜すのは難しい作業でした、何しろ白鳥は餌を食べる時は水面に頸を突っ込んでいますので、見つけ難いものがあります。昨年の12月22日現在まで今期のハクチョウは、コハクチョウ157羽、オオハクチョウ430羽、計587羽で、アメリカコハクチョウはまだ飛来してこない、例年は3月に一番ハクチョウが増えるそうです。福島県では猪苗代湖のハクチョウも有名です、11月には田んぼにもいました。
ナキハクチョウとコハクチョウのラブラブカップル、体型が似ているアメリカコハクチョウとコハクチョウの交雑個体は図鑑にもありますが、体型が大きく違うナキハクチョウとコハクチョウは成功するのでしょうか、興味深いものがあります。(06.3.7撮影 岩手県久慈市)
日本野鳥の会のフィールドガイド「日本の野鳥」ではオオハクチョウとコハクチョウの2種が冬鳥、コブハクチョウは迷い鳥、動物園や公園で飼われていたものが逃げ出して野生化した、アメリカコハクチョウはコハクチョウの亜種として紹介されている。山渓の日本の野鳥では、オオハクチョウ・コハクチョウ・アメリカコハクチョウ・ナキハクチョウ・コブハクチョウの5種が掲載されているので、日本に飛来する(飛来した)5種すべてのハクチョウが揃ったことになります。
本年もよろしく、お付き合いの程お願いいたします。
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