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2007年7月29日 (日)

鼠を捕らえたシマフクロウ

日本のフクロウ類中、最大の種であるシマフクロウを昨年6月に初めて訪れてから今回で3回目、絶滅危惧種で約130羽しかいないと言われている貴重な種である。今年は2月の雪景色から2回目の丁度1ヶ月前の6月の晩である、この日の二日前に紋別から宿の女主人にTELしたら28日はお客は二組の6人なので大丈夫と言われていたので、前日の午後から野付半島に入り当日の午後2時過ぎまでトドワラ・ナラワラで有名な野付半島で探鳥をしていた時に3人連れの相模原の鳥友にここでお会いしたら、今夜は鷲の宿と聞いて同じ日にここでご一緒とは広い北海道では奇遇でした。ここには番と昨年の子供のヘルパーの3羽が宿の前の池にきますが、この日はヘルパー君の大活躍の日でした。076282_055_edited1s

毎回最初の飛来音もなくこの枝に来ます、ここから池面を見つめてから視線の方向の池の縁に飛んでいきます、なかなかのイケメンです。

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川の中の人造の池の縁にとまり、中の魚の様子伺っている採餌まえの態勢です、池の中に何匹いるのか確認する眼光の鋭さがあります

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音もなく魚目掛けての飛び込みです体長70cm、翼長180cmの大型の野鳥は迫力があります、この時に鷹羽模様が見られます、足のゴールドのカラーリングにはPが刻印されています、これは昨年の子供で親と一緒に居て今年の子育てを手伝うヘルパーさんです、この夜はこの子が一番採餌にきました、ヘルパーさん大忙しの晩です。

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魚はイワナの一種のオショロコマでしょうか、嘴に咥えて「どうだ!」と言わんばかりの目つき顔つきです

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魚を咥えるヘルパーさんのゴールド・カラーリングがお洒落に見えます

                                                                                                                                 

下の写真はヘルパーが足の下に魚を押さえています、これから巣に運ぶようです

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突然何かを見つけたのか池からこちらの川岸に音もなく飛んできました

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後ろ向きに羽を広げた向こうで何かしています

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暗闇の中で何か獲物を捉えたようです

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持ち上げた左足にネズミの尻尾が見えます

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良く見ると左足に鷲掴みしているのはネズミのようです魚以外の獲物を捕らえたのを初めて見ました、初めて写真に捉えました。

午前3時まで粘りましたがこのような場面は二度とありませんでしたので、これで終了しました。今夜は主にヘルパーさんが十分に楽しませてくれました。

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コメント

Danさん こんばんは


コメントありがとうございます、小生も3年前は野鳥に関して全くの素人でしたが、未だに修行の身です。
最近は企業も環境問題が大きな経営テーマになっていると思いますが、このシマフクロウも自然環境の問題で生息地の確保が急務となっています、野鳥撮影しながら環境問題も勉強させていただいております。

こんばんは。kenⅢ。私は野鳥は素人でフクロウというと動物園でしか見たことがないのですが、北海道の大平原で野生のシマフクロウに遭遇され、生き生きとした描写でシャッターチャンスを寸分も逃さず成果を勝ち取っていらっしゃる。セカンドステージに入られてからますますの情熱とポテンシャルをお察し致しただただ敬服した次第です。ご奮闘ぶりを拝見し、大変勇気付けられました。有難うございます。

フーさん おはようございます

道東でもこのような大型の野鳥が営巣する樹洞がなくなり、この一家も環境庁が設置した大型のプラスチックの巣箱にいると宿で聞きました、ヘルパーさんは一番巣立ちの遅い子を親が選んだようですが、今の雛が巣立つ9月頃にはヘルパーさんには本当の巣立ちが待っているようです

M.B.さん おはようございます

現地で飛び込みで予約が取れた宿だと言うのに、約1ヶ月前のシマフクロウの写真の整理がようやく終わり北海道シリーズのブログに初登場です、手前の川岸に来た時は真っ暗闇の中での何しているのか全くわかりませんでしたが、こんなに良く撮れて?いるのであればもっと早く公表すればもっと好評かも

おはようございます。
12枚に及ぶシマフクロウの捕り物帖、誠にすばらしい
ですね。
シマフクロウは定着性が非常に強く、生息場所を変えない
と言われていますが幼鳥は5月末に巣立ち、翌々年の春まで親の縄張りに留まる習性を良くぞ捕らえられましたね。
アッパレken3。

おはようございます、kenⅢ。
午前3時までも及ぶ撮影、お疲れ様でした。
深夜のシマフクロウの捕り物帖、圧巻ですね。
従来のフクロウとは一線を画して、何か
威厳すら感じさせますね。
ただただ圧倒されています。
しかし、深夜に飛込みまで撮られるとは!

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