旭岳の野鳥
青空の旭岳を期待して6月30日の土曜日は曇天のサロベツ原生花園でシマアオジを撮りながら青空待ちをしていたが、この日のシマアオジは遠くにいることは確認できたが、何故か木道の近くには寄り付かないので写真は撮れなかった。翌日は狙い通り晴天の旭岳にAM6:00の一番のロープウェイには30分前から行列が出来る、それもそのはず7月1日は日曜日、殆どの人は頂上を目指す山登りか、ロープウェイ終点の姿見駅からの1周1時間コースの姿見池周辺の遊歩道を巡る観光客、先頭に600mmの超望遠レンズを三脚に搭載している鳥撮りが一人、当方と二人が鳥撮り目的であった。彼の弁によると7月1日から料金1800円が今日から2800円になるので、鳥撮りは6月中にギンザンマシコを撮りに来て7月に入ると来ないと言っていたが、一理はあるがそうとは限らないと思われた、晴天待ちでやってきた自分にとっては料金の問題ではなく撮影条件の問題なのである。ロープウェイは8分で姿見駅に着くと600mmを担いだ彼はそのまま歩きだしたが、当方は駅でお茶とパンを購入してから登り始める、昨年は50-100cmくらいの雪渓の道を登ったが今年は雪がない、所々ぬかるみがある山道を第三展望台までレンズとカメラに三脚など約20kgの荷物を担いで喘ぎ喘ぎ登り始めた、途中の第一展望台で旭岳の風景を観光、旭岳の左肩の方角から眩しい太陽が射るように光を放つ、6時半にようやく第三展望台に付く先着の人が一度現れたがカメラを向けたらギンザンマシコは飛んでしまったと言いながら、自分は更に上の第四展望台に行くと言われたので、暫くは一人で第三展望台を独占、昨年もここから動かずに25mの距離から撮影出来た成功体験があるので、今日もここから動かないと決意、鳥は待つもの追いかけるものではないと、自分に言い聞かせる。そのうちに二番目のロープウェイで鳥友のK氏兄弟と連れの3人組がやってきた、彼らとは3日前に偶然にも羅臼の鷲の宿でシマフクロウを撮影したばかりである。ハイマツが赤く変色しているのでギンザンマシコには保護色になっているので、二つの目よりも八つの目で探した方が確立が高いので大歓迎であった。
最初に来たのは地味な♀のギンザンマシコであるが今日の初撮りである
すぐ目の前に大きな野鳥、それはキジバトであつた、こんな高い山にもいるのかと感心パンフレットにはホシガラスが出るとあるが遠くを飛んでいるので写真には撮れない
鳥友が見つけた40m先の赤変したハイマツの上に来た♂後ろボケの白い花はナナカマド秋になるとこの赤い実を採食する、今の時期はハイマツの新芽を摘んでいる光景が見られた
ギンザンマシコよりもカヤクグリの出現が多く囀りもする
遠くにあるナナカマドの白い花の脇にあるハイマツにノゴマも現れる
この日にもっとも近づいた、第三展望台の左端の木道の直ぐ緑色のハイマツに止まった時はパニックであった、600mmも枠に入れるのに三脚を浮かして仰け反りようやく枠に収めた、展望台にいた観光客は携帯で撮影する滅多にないチャンスに大喜び、逆に観光客が後ろにいるので、大口径レンズの人は後ろに下がれず写真が撮れない悲劇も起こる
枠一杯にこんなに大きく珍鳥が撮れたのは初めてである、スコープ風の画像になった、これで本日は大満足で山を下りられる、鳥友も次の目的地に満足げに向かった。
第三展望台からの山の懐で噴煙を上げる旭岳頂上を望む、右下は摺鉢池、ここから健脚の登山家は一時間で頂上に辿りつくと巡回ボランテイアが観光客に説明していた
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ショットさん こんばんは
ギンザンマシコはたまたま鳥運があったので近くで撮れましたが、団体の観光客は携帯で撮影していましたのでこの人達は最高に運が良い方々でした。
北本近辺の情報ありがとうございます、これからも
宜しくお願いします
投稿: K-Ⅲ | 2007年7月12日 (木) 23:00
うんわ~~・・ギンザンマシコ・・素晴らしい!
ケンさんが色々長い経験の上大変な努力して、撮った野鳥等・・さ~~ぁっと見せて頂き・・ただ驚き感激してますショットです。沢山のレポート感心しながら何時も見させていただいてます。コメント書くのおこがましく思いつつ・・。
所でもうご存知と思いますが解脱の森のツミ・・雛は4羽とも5羽とも言われてるとか・・そしてもう飛び立ってるとか・・。これからも素晴らしいそして珍しい野鳥・・見させていただきます♪
投稿: ショット | 2007年7月12日 (木) 21:24
正にサブタイトルの自己実現を野鳥撮影で実現している
ステージに立って我侭を通していますが、
これで良いのかと一度立ち止まって反省する事も
必要かと思う昨今です
投稿: K-Ⅲ | 2007年7月12日 (木) 05:38
今晩は、KenⅢ。
大層、ご苦労の多い旅の様にお見受けして
おりますが、待望の野鳥と出逢えた瞬間は
すべてを相殺してくれたのではありませんか?
人の苦労も知らないで!と思われるかも知れませんが、
野鳥を撮る者なら誰でもKenⅢの様な生き方に
憧れるのではないかと思いますね。
投稿: M.B. | 2007年7月12日 (木) 00:32