ゆく年くる年、ゆく鳥くる鳥
静かに響く除夜の鐘この音色が聞こえてくると、煩悩をとりはらい去り行く年を振り返ってみたり、来る年が平和で幸せであるように願うのは万人共通の願いと思います、人間の108の煩悩の数は諸説あるようですが自分としては四苦八苦を取り払うと言うことで、単純に4x9+8x9=108という説が気に入っています、108回のうち107回は12月31日のうちに撞き、残りの1回を新年に撞くといいますがいつもそこまで聞き分けていませんが本当でしょうか。好きな作家の一人であり5年前に第一巻奈良が発刊されてから第十巻まで、単行本と写真入のガイド本を合わせて20冊を購入した、五木寛之の「百寺巡礼」にある古寺の除夜の鐘も出てくるので、NHKの除夜の鐘の鳴り響く各地の(今回は奥州藤原三代で栄えたみちのくの中尊寺や都内は浅草寺など)古寺の境内や本堂の侘びと寂の世界、参拝客たちが深夜の初詣に訪れ新年の祈願をするその模様などが全国各地の様子をリレー中継される「ゆく年くる年」は心静かに見られるので良い番組ですが、その前に終わる歌番組よりも好きな番組の一つである。さてこのブログの管理者・ライターには煩悩が130もある、その謂れを明かすと師走8日に遠征先の三重県四日市の公園で、皆さんと三脚を並べて珍鳥待ちの時に京都から来られたベテランと思しき人物と埼玉県から来られた顔見知りのCマンの会話を興味深く聞き入った、彼らの話の概要は「最低でも野鳥は400種以上を撮らないと一人前ではない、外国に行っての撮影は除外、亜種は数えない」などど会話していたが、この400種以上が脳裏に焼きついて帰宅した、2005年3月野鳥の会に入会してから2007年12月で2年9ヶ月、この間に撮影した野鳥はようやく270種、始めてから1年2ヶ月目の2006年5月25日に福島県で撮影したアカショウビンが150種目であるから150種から270種まで1年7ヶ月を要した、今年は1月に10品種12月は1種目と月を追って激減のペースである、一人前と言われた400まで残り130が煩悩となった、ゆく年くる年煩悩の年である。さて野鳥も幼鳥・若鳥にはゆく年、くる年には成鳥となって繁殖前には囀りやデイスプレイで楽しませてくれると思います。くる年も春の渡りと夏の繁殖、そして秋には南の故郷に若を連れてゆく鳥、秋にはシベリア方面から冬鳥がやってくる、渡り鳥も留鳥もいる日本の四季の野鳥撮影はこれだからやめられないのである。足腰が丈夫な内に400種を早く達成したいのは煩悩なのか、欲望なのか、それともセカンド・ステージの目標である自己実現なのか、除夜の鐘を聞きながら考えてみたいものである。
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