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2007年12月 5日 (水)

テグス被害のシジュウカラガン

昨日は鎌倉・由比ガ浜の海岸で日の出を見てから9時まで、ここで海鳥の珍鳥を探していましたが見つかりませんので、1時間半かけて相模川に移動して晴天のシジュウカラガンを撮影に行きましたところ顔見知りの鳥友が5人もいました。到着後20分もしない内に、心無い釣り人が捨てたテグスによる惨事が発生です、11時04分に罪のない遠来の野鳥に人間が与えた被害です、相模の国には初飛来と言われる大型珍鳥のシジュウカラガンの痛々しい姿を見てしまいました。

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惨事が起きた直後の現場です、ここで青草を採食していました、写真を拡大すると嘴に引っ掛ったテグスが見えます

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嘴の根元からテグスを引いています、針が引っ掛っているようです

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テグスを外そうともがき苦しむ姿です、羽繕いとは違って動きが荒く激しい所作を何回も何回も繰り返していました

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テグスを外そうともがいている内に引きずっていた長いテグスが絡まってしまいました、テグスには重りも見えます

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普段は見たことがない動作です、釣り針がか嘴に引っ掛っているテグスを必死に外そうと嘴を大きく開けてもがいています、11時51分に撮影したものです、事故発生から47分後です、鳥撮りの人間は手も足も出ません、苦しむ姿を只見守っているだけです

事故発生直後に撮影中の女性が日本野鳥の会にこの対応の相談をされていました、野鳥の会の対応は神奈川県の所管の部署に発生場所と状況の連絡を依頼するだけです、所管部署からの現場にいる我々に要請して来たのは、保護して持って来るように?でした。川の中にいる野鳥を保護する事が出来るわけがありません!12時過ぎには仕事中の愛鳥家の女性も現場に駆けつけて来ました彼女の連絡で、その後に所管部署から捕獲網も持った二名のスタッフが来られましたが、やはり保護出来ずに川の中央に逃げてしまいました。シジュウカラガンは自分の足でテグスを押さえて外したのか?嘴に絡まっていたテグスは見えなくなりました、外れたのか?飲み込んだのか?今日の様子を見ないと無事かどうか判りません?現場におられた撮影者のそれぞれの思いと行動は人様々であった事を知り、また現場に駆けつけてこられた近所で撮影中に呼び出されたS氏とお二人の女性の行為に多いに学ぶ事がありました。改めてテグスを捨てていくマナーの悪い釣り人に憤りを感じた一日でもありました。

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コメント

musamatuさん
こんばんは
海釣りのご趣味をお持ちでしたか!
愛鳥家になられても鳥撮りのマナーを
率先遂行されている姿に尊敬の念を禁じえません。私もガキの頃は多摩川で川魚を捕っていましたが、当時は釣り糸は貴重品なので絡んでも時間をかけてほぐして使う程でした、豊かになってからはテグスが川岸や海辺に散乱している惨状を見て、心を痛める自然環境保護者になりました。現地では僅かの時間に二つの絡んだテグスを見つけました。

初めて知りました。
釣りは私も昔釣りをした事が有ります。
川では有りませんでしたが
必ずビニール袋に入れて
持ち帰ったものでした。
今はそう言うマナー違反が多いですね。

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