六尺の大イタチ
オオタカ♀が繁殖の営巣に入る前にオオタカの狩の様子を狙ってフイールドに出て2回とも空振りになりました。昨日は7時から15:30まで全くオオタカの姿を見られなかったが、代わりに珍しく川岸でイタチを撮影してきました。イタチと言えば落語のネタに出てくるインチキ見世物小屋の口上を思い出す。「六尺の大イタチ、今山で取れたばかり、近づくと危ないよ!」イタチはせいぜい30cmくらいであるが六尺とは180cm、こんなに大きなイタチがいれば見物客大入り間違いなし、木戸銭を払って中に入って見ると、壁に六尺の板が立てかけてあり、真ん中にニワトリの血が塗ってある。立てかけてある板に近づくと倒れるので危ない!、これ即ち「六尺の大板血」。この類が世にもめずらしい見世物とは、四角い顔に目が三つ歯が二本の化け物、おまけにゲタゲタ笑う!正体は鼻緒のない下駄が置いてあるだけ。大猿小猿は、大きなザルと小さなザルが置いてあるだけ!こんな馬鹿話をラジオで聞いて大笑いした良き古き時代があった、昔は良かったがこれに似たような現代のTVの思わせ振りなペテン番組が○○特番として目につく鼻につく時代と思うのは65歳以上になり政府公認の老人となった私だけだろうか?もっともTVを見世物小屋と思い高い木戸銭を払っているが、払わない町民も居るようだが強制的に徴収する強面の木戸番がいずれ出てきそうだ!
イタチは意外と胴長で足が短い感じでした、毛並みの艶も良く毛皮のエリマキに良い体形と思えるが・・・・妄想です!
終戦後の食料難の時代に大事なニワトリ小屋を襲ったのはこいつだったのかと、今となっては懐かしい思い出である、野生としての好物はカエル・ネズミ・鳥類(だから鶏も襲う)・昆虫などを捕食する
水の中に入ったのか濡れています、水中に入ってザリガニや魚類を捕食しますので、今日の獲物は水産物のようです、近くで川鵜・サギ類・カイツブリが魚を捕食していたので納得です。
さて、野生哺乳類のブログではありませんので、主役のオオタカです。三日前にオオタカの狩を撮りに行きましたが、午前8時49分に多摩川本流で採食してきたオオタカ♀です、いきなりカメラマンの後方からカラスに追われて枝被れの枝に止まり、食後の嘴についた汚れを枝になすりつけてのお化粧をしました
狩の直後なので食道の下にある「そのう」が大きく膨らんでいます、「そのう」は食道の一部が広がったもので、胸腔の上部である、この下に前胃がある
枝被れでも「そのう」が大きく膨らんでいますので狩の後の捕食の直後と分かります、この姿を見たのが8:49分でしたので狩はこれより一時間以上も前、推定では日が昇ると同時に狩が終わったものと思われます。そんな訳でこの日は狩は撮れじまいでした。最初の空振りは枝かぶりです。
そんな中でのささやかな収穫はオオタカとシジュウカラと目が合ったようです、小鳥を相手にしない王者の風格にも見えます、笹の葉の中で猛禽と小鳥のささやかな平和のひと時にも思えます。
オオタカの頭の上にもシジュウカラが遊んでいました、時に時間は9:38分です、ここで夕方まで休憩と思えるので近くの公園にルリビタキを撮りに移動しました。これが三日前です。今回はオオタカを一見も出来ず、イタチが主役でした。いずれの日にかオオタカの狩の様子をゲットしたいと夢見ています。今回の写真は全て枝被れのオオタカでしたのでリベンジを期したいと願っています。
最近のコメント