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2008年8月

2008年8月31日 (日)

ホオジロカンムリツルの思い出

安房の国手賀沼近くのホオジロカンムリツルを見たときに、どこかで観たと記憶のトンネルを彷徨っていましたが、ようやくHDDに納まっていた写真を見つけました、2006年正月元旦に孫一家と一緒に家族旅行で訪れた伊豆シャボテン公園で撮影したホオジロカンムリツルを見つけました、コンデジで自動撮影の写真は露出オーバー気味で画素数も2MB程度で色も良く出ていませんが確かにホオジロカンムリツルでした。

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最初は今回のホオジロカンムリツルの喉の肉垂れと白い頬を写して見ました、天王寺動物園の繁殖例では、繁殖期にはこのツルは白い頬の色が婚姻色の赤になるそうです、一度見たいののですがこれは♂なのか♀なのか?1_084s

この写真から5枚は二年前の伊豆シャボテン公園で家族旅行の際に写した写真です

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このシャボテン公園にはミニ動物園と鳥類園があり、野鳥撮影を初めて二年目の年でしたので、コンデジのサイバーショットで珍しい鳥を撮影していました、動かないハシビロコウ、真っ青な孔雀、アネハズルの群れ、ピンク色一色のフラミンゴの集団、嘴のバカでかいシロムネオオハシ、♂が緑色♀が赤色のオオハナインコのほか名前が判らない外国産の鳥を沢山撮っていましたが、これらは全て野鳥写真の記録外の扱いにしていましたので、今回のホオジロカンムリツルを思い出すのに三日間も時間が掛かりました。

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最後は三日前撮影の野生化?したホオジロカンムリツルです、自由な世界に解放されたので、囲いの中の仲間と違い毛色も良く目が生き生きしています。

ネットで全国のホオジロカンムリツルが居る動物園や花鳥園などを検索しますと、かなり多くの所でこのアフリカ原産のツルが日本に居ることが判りました。私が二年前に家族と訪れた伊豆シャボテン公園を始め、沖縄のネオパークオキナワ、佐世保亜熱帯動植物園、姫路市立動物園、大阪市天王寺動物園ここでは雛が生まれた写真と情報があります、奈良市総合福祉センター野鳥の森、掛川花鳥園、三島楽寿園、足立区生物園、秋田大森山動物園などがネットにありましたので姿と色合いから全国的にかなり人気の高い鶴のようです。ここに来たホオジロカンムリツルはどこから逃げ出したのか?あるいはどこかで飼われていたのを何故放鳥したのか?知りたい気持ちです。動物園などの餌は穀類や果物あるいはミールワームなども与えているようです、田んぼ周辺には稲穂やイナゴなどの昆虫や水辺の魚介類が居ますので餌の問題は当分は大丈夫ですが、餌の少ない冬将軍が来る時期に越冬出来るのか行く末が今から心配されます。

2008年8月30日 (土)

ホオジロカンムツルの飛翔

ウガンダの国旗アフリカの赤道直下にあるウガンダ共和国の国旗です、黒は黒人を・黄色はアフリカの夜明けを表す太陽の光・赤は同胞愛や民族愛を表す、そして真ん中の鳥はウガンダの国鳥ホオジロカンムリツル、英文の鳥名では Grey Crowned Crane。

因みに日本の国鳥は雉です、アメリカは白頭鷲、お隣の韓国はカササギ、中国には国鳥が有りませんので選定中ですが、インターネットで募集した国鳥候補の65%を集めたのは、長寿のシンボルである丹頂鶴ですが、この学名・英名がJAPANESE CRANE の日本ツルであることから日本嫌いの中国ではこれが問題となって未だに国鳥が決まっていないそうです。

一昨日のホオジロカンムリツルの飛翔です。

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奥行き100mの休耕田の約90mからの突然の飛び立ちですがカメラに向かってくるのでAFのピントが追いつきません

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大きい鳥は焦点が大雑把になります

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最後に舞い降りた電柱の前を通り過ぎました

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少しトリミングをしてあります

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最後まで足を下げたままの飛翔でした

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電柱に舞い降りる直前です

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電柱に着地した瞬間です

野鳥の飛翔は晴天の青空で撮りたいものです、空に暗雲が漂い今にも降りそうな天候での撮影でした。

2008年8月29日 (金)

篭脱けのホオジロカンムリツル

昨日の早朝は神奈川は豪雨でしたので、そのまま寝てしまい目を覚ました時は雨が止んでいましたので、かねてより鳥友から頂いていた情報のホオジロカンムリツルを撮りに出かけましたが、9時半に横浜を出て柏市の外れまで約80kmを雨天と渋滞に嵌り2時間半の道のりでした、事前に鳥友から頂いた地図の田んぼはバケツをひっくり返したような土砂降りでしたので、12時を過ぎていたので連れてきた孫二人と車内で昼食をしながら雨の止むのを待ち、日が刺すほどに快復した午後1時過ぎから田んぼを探していたら農道の脇で稲穂を食している珍客を見つけました。

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最初は400mmの手持ちで稲穂を採食中のど派手な顔をしたホオジロカンムリツルです、距離30m_dsc2295s

各地で被害が出ている豪雨の影響なのか、ここの稲穂もまだ実りの前にも関わらず「実るほど頭のさがる稲穂かな」ではありませんが、かなり下向きに乱れています、人慣れしているのか逃げないので、今度は三脚と640を出しての撮影です、時々頭を上げて周囲を見渡します

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暫くして畦道の水路の水を飲みました、嘴に水を含んだ後は嘴を少し上向きに飲み干しました、写真には嘴の先に水が残っています

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水を飲んだ後にブルブルと身を震わせて頸と背羽の毛を逆立てました、水が旨かったのでしょうか、稲穂よりも濃色の黄金色のカンムリも更に見事に見えます

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次は農道の水溜りで水飲み、先ほどの土砂降りで水が貯まったところでしょうか

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隣の水のない休耕田に入りましたが、近すぎて全身が入りません

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休耕田の草の中で昆虫を採食したようですが雑草の中でした。

このアフリカ原産のツルは一月前に近所の人が見かけない鳥が居ると我孫子市鳥の博物館に通報されたもので、8月3日には毎日新聞の地方版にも掲載され3,4日前にはTVでも報道されたようです、撮影地は柏市と白井市の境、名内川の傍の田んぼ・休耕田で付近には高圧線が通り、その下の電柱が棲家のようです、昨日は雨天の為かカメラマンは私を含めて3名でした。3時に帰路に付きましたが16号線は柏ICの手前で道路が冠水して大渋滞、脇道では中型トラックが運転台まで浸水して立ち往生しているのをパトカーの警官が右往左往しているのを横目に見て約10kmを一時間以上掛かり、常磐道・首都高・横羽線と全て渋滞の中を3時間20分も掛かり二人の孫は熟睡していましたが運転手は腰が痛くなりました。

2008年8月28日 (木)

黄昏時の翡翠のホバ

ミソハギもかなり盛りを過ぎて黄昏時を迎えています、このミソハギの近くでカワセミがホバをしたのは5:45分過ぎの黄昏時でした、黄昏の語源は学生時代に国語の先生から、村の祭りの日に村娘が夕暮れ時に約束の時間に逢瀬を楽しみに行きましたが、夕暮れ時は彼の姿・顔がハッキリ判らず、「誰そ彼(たそかれ→たそがれ)→当て字は黄昏」誰が彼氏なのかと呟いたと説明を受けましたが、これは先生が我々学生に面白可笑しく説明したものです、古語辞典や広辞苑では、薄暗くなった夕方は人の顔は見分けにくいので「誰だあれは」と言う意味で「誰そ彼(たそかれ→後にたそがれ)と言ったそうです。そんな夕暮れにミソハギの近くでカワセミがホバをしてくれました、ISO6400の世界です。

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最初のホバは向こう向き(写真には無効向き)でした

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次のホバは草木に近づくましたが、肝心のミソハギが入りません

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ここでホバルと最後までここです(当たり前の事です、昔で言えば前田のクラッカーのようなものです)

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ミソハギの上でのホバを期待していましたが・・・年を取ると何度も同じ事を・・・

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暗い写真をいろいろと補正を試みましたがどれが良いのか五十歩百歩の範疇です

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黄昏時のホバはどれも暗い写真に仕上がりました(あたり前田のクラッカー)

人生の黄昏を迎えた者が撮るとこのように未来に明るい希望が持てる写真にはならないものになるのでしょうか、薄暗くなるまで写真を撮っているのが間違いのようですが、禊萩の花の命が短いので撮らざるを得ないのが事由です、しかし禊萩が写真に入らないとは残念至極!

2008年8月27日 (水)

タマシギ雌の華麗な舞い

昨日のブログの翌々日の早朝にまた幸運にもタマシギ♀の華麗な舞いを観ることが出来ました、鳥友は私の事を鳥運(撮り運)が良いとか強いとか言われますが、自分では朝早起きなのでその分撮影のチャンスが多いだけと思っています。早起きは三枚の得!

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昨日のブログも枠一杯のノントリですが、今回もノントリですが少し距離が遠くなりましたのでタマシギが小さく写りました、この写真は最初の舞い始めですので左右の羽が揃っていません

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左右の羽が重なって一枚の羽のように見えます、ハト胸のように豊かな胸の羽毛が逆立っています、前回の写真では見られない光景です

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一回目の舞が終わった直後です、羽の白線がハッキリ見えます、これもこんなに白線が出たのは初めてです

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今回は羽の先端が初めて撮れました、玉模様がハッキリ見えるこれも貴重な写真となりました。

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3回目の時はカメラ正面に向かっての舞です

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似たような姿ですが上の写真の次のカットです

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最後は右に歩きながらの舞いです、足の動きに注目です。0888_185s

雄の片足を上げてのケンケン?犬の小便もどき?舞いは下手で困っているような申し訳ないと言うような目付きに見えました。

この日の♀の舞いは約100枚撮れましたので、冒頭の格言は正しく言うと「早起きは100枚の得」でしょうか、♀の舞いは100枚の写真の中から前日の写真と重複しないように独断と偏見で選びました。

2008年8月26日 (火)

タマシギの舞い

三週間前に撮影して今まで封印していたタマシギ♀のディスプレイです。タマシギ♀の舞いの写真は3年前からの悲願でしたが、今月初旬にようやく撮れましたので今回初めての公開です。0886_079s

まだ薄くらい午前5時15分の第一回目の羽ばたきです、最初見た時は朝の体操と思いました、稲に朝露が残り畦の舞台がお似合いのタマシギです

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一回目の終了時の体勢です、マガタマの目がなんとなく誘っているように見えます

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二回目も最初の時と同じ位置でしたが脚は伸ばしています

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三回目は車の中から撮影しているカメラの正面を向いての舞いです、雄はどこで見ているのでしょうか

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四回目はチョット左足を曲げての気取ったポーズです、リオの踊り子を彷彿?

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五回目は初めて右向きの舞いです、それぞれ連写で撮っていますので5回合計で40枚の羽を広げるところから羽をたたむまでの変化に富んだ写真が撮れました、ここに貼った写真はいずれも羽ばたきの最初のカットです。この日はこの出番が最後となり夕方も♀は出てきませんでした。

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雌の舞いをどこで見ていたのか判りませんが、顔を隠して雄の羽ばたきです、♂はシャイな性格なのでしょうか

2008年8月25日 (月)

タマシギのランデブー

野鳥では珍しい一妻多夫のタマシギのある日の出来事です、もう20日以上も前の休耕田の出来事です、タマシギ♀と♂がランデブ-していました、もちろんタマシギは♀が主導権をもって♂をリードしていました。

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田んぼの畦道の上を雌が、畦道の下を雄が歩いています、♀が「あなたついて来て!」とでも言っているようです

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♂は♀に言われるままに畦道より一段下がったところを♀に従います

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♀についていく途中で♂が畦道の上、♀が畦道の下になり、♂がここで片足を上げてデイスプレイを始めるようです

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ところが♀はこれを無視して先に行ってしまいました

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あわてて♀の後を追う♂です

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♀はドンドン先に水の中に進みます

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「あなた早くついていらっしゃい!」とでも言うように後ろを振り返ります、それとも「まだ未練がましくついてくるのね!」のどちらかはわかりません?

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巣の方向に向かっていた♀が突然のUターンです

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♀は元の畦道に上がり♂を置いてきぼりにしてこの後は田んぼの畝の中に消えました、これが♀♂ツーショットの最後の場面です、推測では♂の方が♀に未練があったようです。心なしか♂の目つきが情けないないようです。

2008年8月24日 (日)

コサギとタマシギ♂

この2,3日は涼しいくて凌ぎやすい日でしたが雨も降り田園の鳥撮りも空振りもしていますので、在庫の写真を貼りますが今年初めて今月初旬に撮ったのタマシギ♂の写真です。

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休耕田の畦を餌獲りをしていたコサギとここを縄張りにしているタマシギ♂が出会いました、タマシギ♂が姿勢を低くして警戒態勢です

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L61cmのコサギが素通りしてくれれば良いと姿勢を低く羽を広げて這いつくばるような体勢のタマシギ♂(L24cm)とそれを睥睨するかのように見下ろすコサギです

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ところが次の瞬間にコサギが飛びけり姿勢?タマシギ♂も羽を広げて迎撃体勢?です

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コサギはフェントを掛けたのでしょうか、その場のジャンプしただけでしたが・・・

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次は義経の八艘飛びならぬタマシギの上を一鳥飛びかと思いましたが・・・

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コサギはホバの様相でした、タマシギは突然のコサギの舞いにマイッタ!のような体勢で小さくなっています

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今度はコサギは左からの第二攻撃?果敢に迎撃体勢のタマシギです

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コサギは何事もなくタマシギの前を通り過ぎましたが・・・

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またUターンして戻ってきました、この場所にコサギは執着していますがドジョウかカエルが潜んでいるのでしょうか、タマシギは大事な巣がありますのでここを死守しています

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最後は同じ姿勢で手打ち?のようです、コサギはここから去りましたので、タマシギは一難が去り元のタマシギ王国に戻りました、61cmのコサギにたいして24cmのタマシギの勇気に拍手です、タマシギの場合は♀に代わって抱卵・育雛を担当する父は強しでしょうか!

2008年8月23日 (土)

ミソハギと翡翠

禊萩の咲いているうちにカワセミを撮ろうと早朝の早掛けと夕方打ち?で頑張っていますが、なかなか撮れません。

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まだこのカワセミは若者なのか黒い物体を咥えて止まり木に戻りました

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どう見ても餌ではなさそうです、餌獲りの飛び込みが失敗したようです、この後はポロリと落としました

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苦しそうに大きく嘴を開けています、奥に白いものが見えます

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ペリット(呑み込んだ魚の骨や鱗などの消化出来ないもの)を吐き出す直前です

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今度は小魚を咥えての戻りました

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獲物が小さいので叩かずにそのまま呑み込みました

天候が優れませんがまだミソハギは咲いていました

2008年8月22日 (金)

初見初撮りシベリアオオハシシギ

シギチは苦手の水鳥で撮影後は毎回図鑑と何時間もにらめっこしています、今回も日曜日に頂いた珍鳥情報でしたがそのままにして置いたら、ブログの読者から何故撮らないのかと催促を受けて撮りに行きました。ここの野鳥公園では17日に初めての記録となったシベリアオオハシシギです、くちばしはまっすぐで太くて長い、足も長い。L33cmで長い嘴が上に反り足は比較的短いオオソリハシシギのL41cmよりは小形です。

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干潮二時間前の観察小屋の前に来ましたが逆光でした

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真ん中が主役です

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珍鳥は真ん中が似合います

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左の見返り美人形が珍鳥です

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残念ながら影が手前にある逆光です、ネイチャーセンターのスタッフの説明ではまだ若鳥のようです。

観察小屋の中から撮影、レンズは640、カメラD3、フルサイズ(FX)を一部の写真は拡大してあります。

2008年8月21日 (木)

禊萩と翡翠の飛翔

MFのカワセミ若は早朝と夕方にしかミソハギの止まり木に来ないので、ミソハギの咲いている内にカワセミの飛翔を撮りたいと願っていましたが、ようやく十九夜の臥待月の日に飛翔の証拠写真が撮れました。この日は早朝5時にミソハギに来ましたが暗くて飛翔は撮れません、夕方まで家で北京奥林比克を見ながら昼寝などして臥待していました。

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止まり木からの飛び出し

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飛び出しの二枚目です、三枚目は画面の左端下で嘴が切れていました

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獲物は空振り?での戻りの飛翔ですが、嘴の先端が光っていますので嘴の中に?

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戻りの二枚目、二枚目しては格好がイマイチです

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戻りの嘴と止まり木が衝突寸前の三枚目、三枚目の方が期待感があります

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着地態勢はバンザイの四枚目、横を向いて嘴からミソハギに向けて水を噴出しています、暑い日でした。

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着地は決まりました、ミソハギを眺めての向こう向きの着地ですのでマイナス点の着地です

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カルガモとミソハギ前の止まり木を素通りして飛び去る飛翔です、この日はこれが最後の写真になりました。

夕方5時頃の距離約20mD3フルサイズ(FX)レンズ640のノントリです、原画は12MBですが縮小120KBでは画素数が原画の1/100になりかなり暗くなりました、原画のミソハギはもっと赤く撮れています。

2008年8月20日 (水)

伊達六十二万石の湯宿・不忘閣

歴代伊達藩主御用達であった「御殿湯」と「青根御殿」を擁する「湯元不忘閣」は約470年前にここに滞在した伊達政宗が、この感激と喜びを忘れないように「不忘」と名付けたことが由来とされている。花房山の中腹に往時の表情を残し、ひっそりとたたずむ風格ある老舗旅館にお盆休みに家族で贅沢な時間を過ごしてきました。

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国道457号から撮影した金泉堂(旧館)は藩制時代は伊達藩主を警護する家臣の控え室として使用、明治39年焼失後は翌年復元し後に、川端康成・芥川龍之介・与謝野晶子鉄幹夫妻など数多くの文人達が宿泊したと言われます

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日本の秘湯を守る会の提灯が出迎える玄関前に駐車した愛車、金泉堂の二階から撮影

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TVや雑誌の取材の時に使うインタビュールームがある部屋「一心」に泊まる、この部屋から青根御殿を写す、山間に建つ桃山様式の荘厳な佇まいを今に残す昭和7年の復元、伊達家ご宿泊の際に使われた建物で館内には伊達家ゆかりの書画骨董が数多く展示されている。夜間には殿舎には灯がともり、ここでしか出会えない純和風会席料理を味わいながら歴史的景観を楽しむことが出来た。

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明治初期から伝わる土蔵内にある「蔵湯浴司(くらゆよくす)」けやき・ぶな・栗などの広葉樹を使用し、柿渋・漆・、木泊と自然素材にこだわった源泉掛け流しの湯、ここは平成18年3月に完成した貸切で使用出来る。蔵の中を改造した広い空間であるがここには洗い場がないので専ら源泉掛け流しの癒しの湯である

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この春改築が完成した「大湯 金泉堂」土壁と天井の太い木材の空間で、ゆっくり温泉が楽しめる、よく見かける湯船の周囲にあるお湯と水の蛇口のある洗い場が一切ないので贅沢な温泉浴を楽しめる

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優しい自然光が差し込む400年前からの石組の新湯、この他に伊達一門が使用した御殿湯があり、癖のない単純泉は肌に滑らかな名湯である。

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翌朝は仲居さんが案内してくれた青根御殿の書画骨董品、写真は伊達政宗の父、輝宗の兜と甲冑

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伊達政宗をはじめ伊達藩主の座、前にあるのは伊達家の古文書

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藩主の座の後ろにある掛け軸は鳥であったが鳥名は不明である。伊達家の家紋も向き合う番の雀と笹の葉である「竹に雀紋」

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青根御殿から見た庭園にあるのは山本周五郎が伊達騒動の悪役とされていた原田甲斐を伊達藩を守った忠臣として描いた歴史小説の題名をこの木を見て題名を「樅の木は残った」とした逸話を仲居さんが説明されて青根御殿の見学会が終わる。NHKの大河ドラマ「樅の木は残った」は1970年の放送であったが毎週日曜日が楽しみであったがもう38年前の話である、温故知新・温泉快楽の旅であった。

2008年8月19日 (火)

浄土ヶ浜のウミネコ

自分自身は5回目くらいか、家族は4回目か孫どもは3度目か岩手県宮古市にある海水浴場として訪れた海岸、ここは陸中海岸公園に属し三陸を代表する景勝地の一つ、今回は前回同様にお盆休みで岩手県の親戚の家に寄る前に孫を含めた家族で訪れた。持っていたのは24-120mmとD300であるので野鳥撮影には不向きではあるが、風景の中の野鳥を撮るにはかなり融通が利いたレンズであった。

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美しい水辺の先に白い岩肌の上にウミネコがいた

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足元の清らかな水辺にウミネコがとまる、これだけ近いと120mmでもノントリでも十分な大きさである

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松の緑と白く尖った岩肌の手前の岩に群れるウミネコがいた

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白い岩肌から突き出た緑の松、空にはウミネコが舞う

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120mmでウミネコの撮影に気をとられて、松の緑・尖った岩肌の白・海の群青のコントラストを入れた写真を撮るのを忘れてしまい、ウミネコが入った写真ばかりとなった、また風光明媚なところに来て透明度の高い海水に身を浸すのも忘れてしまった。

2008年8月18日 (月)

禊萩と翡翠

禊萩(ミソハギ)は7月初旬頃から8月末頃に湿ったところに咲く、ミソハギはミソギハギが転化したもの、「みそぎ」は水を注いで悪霊を払うこと、旧盆のお盆の頃に咲くので別名盆花、このミソハギの咲いている地元公園の浮き州にある止まり木にカワセミが時々餌を獲りに止まります。

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今朝5時にミソハギの花の前に来たカワセミです

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今朝のノントリです

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毛繕いするのカワセミ

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約12時間後の3度目に来た夕方5:15分の尻尾を上げるカワセミです

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ミソハギの花にピントがある右向きのカワセミです

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理由が判りませんが早朝はお腹を見せて、夕方は背羽を見せてくれたカワセミでした。朝は順光で夕方は逆光の場所です。

2008年8月12日 (火)

ストロボ未使用の写真

ストロボに関するご質問が有りましたので今回は少しでもストロボの効果をお知らせするブログです、鷲の宿に来る前にエゾフクロウの場所でお会いした人から、シマフクロウをストロボを使わないで照明灯のみで撮影した話を聞いて実験して見ました。使用したカメラはnikon D300 ISO3200 SS1/60 レンズは200-400F4の400mmです。

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これがストロボを焚かずに撮影したシマフクロウ♂の写真です、これでもシマフクロウの確認は出来ますが・・・

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上の前後の写真をAdobeで明るさを補正した写真です、照明灯によるシマフクロウの影が出てきました画素数も二倍の12MBになりました

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同じようにストロボ未使用

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同じようにAdobeで補正

やはり6月18日の時点では照明灯だけの明るさではニコンのISO感度を上げても無理なようです。

今日から家族で東北へ旅行に出かけますのでブログは4,5日お盆休みをさせていただきます。

2008年8月11日 (月)

シマフクロウのつがい

毎年撮りに行く羅臼のシマフクロウは今年は繁殖が失敗したので、鷲の宿の池に来る回数は少なく撮影チャンスも二泊して5回しかありませんでした、そんな少ないチャンスに1度だけ、番の♂♀が同時に池に来ましたがいつもは見られない光景です、普段の年は二羽が来てもそれは♂と前年生まれたお手伝いさんです、今年は繁殖が失敗したので番が見られたものと楽天的に思っています。

シマフクロウは日本産フクロウ類中、最大の種です、雌雄同色で大きさL70cm、W180cm、保護指定状況 国RDB絶滅危惧ⅠA類、天然記念物、国内希少種、北海道RDB絶滅危機種。

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♂が先に来て池の中で羽を広げているところに♀が飛んで来ました

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♀が♂に近づくます、夫婦の会話「あなた、しっかり食べている!、お前のを魚を残しておいたぞ!」手前の流れはチトライ川です、シマフクロウの好物の魚オショロコマが生息しています、ここから約300m下流は根室海峡への河口です、その先に北方領土の国後島の羅臼山が見えます。

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♀も羽を広げて池に入りました、左が♂です

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早速♀が魚を咥えて上がります

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手前の背中を向けて採食中が♀、向こうの羽を広げているのが♂です

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池の両側にいます、手前が♀です、今日は魚が少ないね!とでも会話をしているのでしょうか?

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採餌を終わると♀が先に飛び去りました、後から来てレディファースト!

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♀の飛び去った後も採餌をしていましたが池に魚がなくなると♂も暫くすると巣に戻ります

今年の6月に撮影、使用したレンズは200-400F4ズームです、二羽の羽広げや飛び出し期待で200mmにしてあります。今回は折角のチャンスにストロボの調子が悪く点灯したのは1灯のみです、貼った写真は赤目等は未処理です。

2008年8月10日 (日)

田んぼの幼鳥・若?

田圃の中の休耕田に来た幼鳥?のようです、図鑑を見ても幼鳥・若の写真は少ないのでよくわからないが親に似ている部分があるので幼鳥か若鳥と推測致しましたが、お判りの方がいましたら宜しくお願いします。

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休耕田の反対側の田圃に来たが、終始嘴を開けたままでした、ムクドリの幼鳥か若?

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車の傍に来たハクセキレイかキセキレイの若?

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コチドリの若?から幼鳥と訂正します

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休耕田の上を通過して畑に舞い降りたケリ

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休耕田に舞い降りた餌捕りのコサギ

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休耕田と田んぼの近くの畦道に来たカルガモ、大きい水鳥は枠一杯になります

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チュウサギも来て羽繕いをしていました

休耕田は野鳥にとって餌場と水飲みなどの憩いの場所のようです。

2008年8月 9日 (土)

田園の燕返し

立秋を過ぎたといっても暑い日であった、35度の炎天下では車内の温度は40度もある、持ってきた1・5Lの水も午前中になくなり、近くのGSで500ccを二本買い求めてステンレスボトルに補充する、この暑さでは飲み水がなくなると命取りである。四方を稲で囲まれた田圃の中の休耕田に於いて目的の野鳥が出るまで田圃から休耕田に飛来する燕を撮る練習をした。

剣聖宮本武蔵が剣豪佐々木小次郎の物干し竿よりも長い櫂の木刀を作った作戦で勝てたのが巌流島の決闘であるが、佐々木小次郎の必殺技「燕返し」はツバメが餌を求めて水面近くを飛翔して水辺の近くで急反転して飛び上がるところを物干し竿と呼ばれた長剣で切ったとものと伝えられている。長剣を超望遠レンズに持ち替えての燕写しである。ところがツバメの飛翔は燕返しの連続でAFがその動きには追いつかない、特に正面から近づく時はそのスピードにAFは全く追従出来ないのである。なんどかの失敗のピンボケ量産の後に少しはツバメと判る飛翔が撮れたようであるがまだ修行が足らないので、どこか燕返しが撮れる道場通いが必要である。

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ツバメと水草

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水飲み、上面の半分は水に映る稲

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V字飛翔

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水面すれすれの飛翔で虫捕り

三脚を使いファインダーを覗いての燕返しは無理のようです、自由度のある手持ち撮影ならばもう少しましな写真が撮れたかもです。

2008年8月 8日 (金)

早朝の休耕田

残暑お見舞い申し上げます。立秋とはいえ昨日は盛夏の猛暑でした、早朝に撮影した休耕田の水辺の野鳥は猛暑を忘れさせてくれます。

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5時頃三羽のケリが水面に姿を写していました

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そのうち三羽が思い思いの行動をしていました、まだ暗いISO6400の世界です

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暗い内から休耕田にいたケリにとっては憩いの時間帯のようです、5時過ぎに草刈が始まると飛び去りました。

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畦道に出てきたバンです

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そのうち休耕田の中を急ぎ足で餌探しです

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今度は畦道にムクドリが餌捕りに来ました、水面の上空ではツバメがスピード旋回していました、農家の人が田んぼに出てくる前の早朝は野鳥たちの採餌の時間でもあります。

2008年8月 3日 (日)

千島桜とベニマシコ

季節外れの桜の話です、野鳥撮影を始める前は南から北に北上する桜を追いかけていました、1月末の沖縄から5月末の青森・弘前城です、もう4年以上も前の話です。野鳥を始めてからは一ヶ所に十数時間も居るので妻はついて来なくなりましたが、桜を追いかけている頃はいつも一緒でした。日本の桜は1月末頃沖縄からはじまります、沖縄の桜は緋寒桜とか寒緋桜と呼ばれる濃紅色(緋色)の桜は、沖縄では北から南へ、山頂から咲き始めて山腹へそして麓へと咲き下ります。桜は暖かさの前に寒さを経験しないと咲かないそうです、したがって沖縄の桜は本土とは逆に北から南に咲き下がって行きます。逆に日本で一番遅く咲く桜の一つが北海道の最高峰大雪山系の旭岳の標高1200mの旭岳ロープウェイ駅の駐車場付近に咲く千島桜です、6月下旬から7月上旬にかけて咲くのが千島桜ですが今回はギンザンマシコの撮影前に6時始発のロープウェイを待つ時間帯に駐車場周辺で囀る小鳥を撮りに行った時に偶然この桜を撮りました、日本で一番遅く咲く千島桜を桜の撮影から野鳥撮影に宗旨替えした4年後に撮りました、これが一番遅咲きの桜です。

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6月19日、200-400mmの200mmで撮った千島桜です

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ベニマシコは咲いている千島桜にはなかなか止まってくれません、若い桜の木にようやく止まってくれました。6時始発のロープウェイに乗る予定がありますので深追いは出来ませんでした。

今日から孫と夏休みのキャンプです、写真撮影とブログは一週間休むことにしましたのでご了解願います。

2008年8月 2日 (土)

オオタカ幼鳥の飛び出し

昨日のオオタカ幼鳥の水浴び後の羽の乾燥と飛び出しです、一昨日は10時過ぎから上の観察舎で二羽の戯れが撮れましたが、昨日は鳴き声は聞こえていましたが10時になっても現われず、もしやと思い下の観察舎に行くと目の前の木に羽を乾燥させていました。

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観察舎の直ぐ下の木に水浴後の羽の乾燥をしていました

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鵜がよくやる羽の乾燥ポーズもします

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横綱の土俵入りスタイル?での羽の乾燥

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後ろボケに落葉樹の落葉が浮いているのが入りました、オオタカ幼鳥の天の使いとオオ勘違いです、こんな鋭い目つきのエンゼェルでは驚きます

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白い魔法の杖?ではなく1時間半の間に3回も糞です、飛び出しを待っているとフーンと言いたくなります、この写真は11:03分の2回目です

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羽の色に艶が出て来ましたのでそろそろ飛び出しの期待が・・・時間は11時09分、これを機会にズームレンズを最大の400から最小の200mmに絞りました

08811_042s まだ演技と言うか乾燥の儀式?は続きます、今度は尾羽の全開です、主翼と尾翼の整備が終了したと思ったら・・・・

この後に11:24:10秒に3回目の糞だし作業で軽量化です、いよいよ飛び出しの準備完了ですが、飛び出しの方向が判らず焦点は中央にあります

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糞だし3秒後に仲間のいる方向に飛び出しです、時間は11:24:17秒

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飛び出し4カット目です、手持ちのSボタンではピントは甘くなりましたが、初めての飛び出し証拠写真としては上出来でした。この写真を最後に帰宅です。

観察舎の中で昨日も御世話になったMさんとヒナ・幼鳥・若鳥の区別の談義していましたが、早速夜には日本鳥類保護連盟(JSPB)の図鑑を調べていただきメールで詳細を教えていただきました、Mさんありがとうございました。また同じカメラをお持ちのSさんからは連写枚数が倍以上に増えるバッファメモリーの有償増設のnikon情報をいただきありがとうございました、撮影の合間に有効な情報が入る友好な鳥友関係も重要です。

2008年8月 1日 (金)

戯れるオオタカ幼鳥

このブログの鳥名のカテゴリーは二ヶ月くらい前に始めたものですが、今日はオオタカは当然あるもと思っていましたがなんと未登録でしたので登録しました。県内のオオタカで有名な公園で初めて撮影したオオタカ幼鳥の兄弟の様子です。08731_081s

野鳥観察舎の観察窓から手持ちで撮影したオオタカ幼鳥二羽の戯れです、狩の訓練なのか鬼ごっこなのか目的が判りませんが仲のよい兄弟です

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午前10時頃から草原の上で跳んだり跳ねたりしていました

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そして飛んだりしていました

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次は畦道で片方が見張り役?片方が葦の水場での水飲みをしていました、下の羽を広げた方が見張り役

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先に水場に入って水飲みをしています

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今度は逆に下にいた見張り役が水場に入り、今まで水場にいた方が見張り役です

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最後は観察舎の左下の水場で二羽が水遊び?をしていました、観察舎の前にある二本の木の僅かな隙間から撮影して拡大したものです。

ここの野鳥観察舎は午前9時~16時までの限定された時間と、撮影方法に規制があり観察窓の前に常時三脚は置けません、鳥が来た時に観察窓に人が居なければ三脚を使える限定があります、これらのローカル・ルールを現地ボランティアの方から教わりました。郷に入れば郷に従う!これが鳥撮りの鉄則です。

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