ノグチゲラの森の出来事
やんばるではノグチゲラの居場所をいろいろな方からお聞きしました、最初はオシドリご夫婦のSさんからです、沖縄北部のやんばるのヤンバルクイナの居場所と宿をご紹介していただいたご夫婦が泊まられたやんばるの安田地区では一番大きい「やんばるホテル&ファーム」の裏庭でノグチゲラとアカヒゲを撮られたと教わり、二日目の早朝にヤンバルクイナ撮影後にこのホテルの裏庭で車の中で半日待機しましたが空振りでしたが、ここは目前に伊部岳が見えてノグチゲラの気配がしましたが自然が相手ですから鳥運がなかったと諦めるしかありません。
ノグチゲラを待っている間にここで撮れたのがリュウキュウメジロでした。メジロと違い脇腹に褐色味はありません。
翌日は泊まった民宿の旦那さんが自分のジャガイモ畑で見たと奥さんが云われるので、地図を頼りに行ったのが下の写真です。
国道70号線から急坂を300mも進むと、意外な光景です、このようなジャガイモ畑が開けて目前には曇天の伊部岳の森が迫っています、ノグチゲラが餌取りに林縁に飛んできそうな気配がします、ところがここで畑の泥道に嵌りました、前日の雨で凸凹の赤土でタイヤ滑り(いつもは4WDなのでこの程度は走れると思ったが、軽四の前輪駆動は馬力不足でした)ここで脱出するのに森中に大きなエンジン音ふかしで1時間も浪費して早朝の探鳥が台無しになりました。失敗はこれだけではありません。
ガイドのMさんから教わった林道を走行中に、三叉路に出ましたが丁度この三叉路で3人組の建設工事をしていた人達がいましたので、「奥方面はどちらですか?」「左に行けばいいよ」と教わりましたが、またここでも口癖の「この辺でノグチゲラを見ませんか?」「ノグチゲラならば安波(あわ)に行けば大きい木があるので今ヒナを育てているよ!」「右に行けば国道に出るのでガソリンスタンドの隣の安波共同店に行って聞きなよ!」これを聞いて何も考えずに(これが早とちりの原因)左に行く予定を右に曲がり泊まっているいる安田地区を通り過ぎて安波地区まで約20km、駆け込んだ共同店(日用雑貨から食糧品までのコンビニクラスのお店)でさんぴん茶と昼飯の弁当を買って、女店員にノグチゲラの場所を訪ねたら、店の外まで出てもう昔の話だけどあの向かいの青い屋根の家の前にある大きな栴檀の木に居ました、沖縄新報?にも写真が載りましたよ・・・・この写真が昔ノグチゲラが子育てで営巣していた栴檀の木です。何時の話なのか確認せずに昔話を聞きに来てしまいました、溺れる者藁をもつかむ。
この後は気落ちしながらもしっかりと買った弁当をこの藤棚(藤の花でないがまだ見たこともない花、中がこの花の写真、右が花の名前)のベンチで食した。ブログ作成における自分の掟、鳥が撮れない時は蝶々、蝶々が撮れない時は花、花が撮れない時は景色。それもない時は在庫の鳥。
ノグチゲラとの遭遇がないので気晴らしに風景を撮っていた三度目のチョンボはこの橋の上に車を止めていた時です、24-120mmのレンズとD300でこのように橋の下の渓谷を撮っていた時に、ヒィッ ヒィッ ヒィッと一声づつのハッキリした鳴き声が右手の橋の袂の木の中から聞こえました、直ぐ望遠レンズに持ち替えるべきところを24-120のカメラを持ったまま鳴き声のする方を10秒位の感覚でしたが凝視していた時に直ぐ目の前から飛び出しました、手には風景用です鳥撮りに来て望遠を手にしていません、ただ唖然として橋の右手の森の中に飛んで行くノグチゲラを見ていました。この林道で唯一最初で最後のチャンスを逃がしてしまいました!望遠ならばノグチゲラの飛翔が撮れたのに、逃がした魚は大きいと同じ心境でした。
手にしていたカメラで撮ったノグチゲラが飛んだ方向の深緑の森です、真ん中あたりの木にとまった感覚ですがこれでは見えません。目的はノグチゲラにも関わらず油断してこんな写真を撮ってしまいました。
その後は失敗続きの暗い気持ちで暗い林道を走行中に撮れたのは側溝の横を走るホントウアカヒゲの後ろ姿だけでした。
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