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2010年3月

2010年3月31日 (水)

カモメ類の幼鳥

とうとう弥生三月も今日が晦日です、今朝は平年の気温に戻りましたが昨日までは三寒四温どころかあまりにも寒い毎日でした、今日はまだ整理が終わっていない北海道の寒い写真です、それでは流氷のカモメ、しかも幼鳥です、それも大食いのカモメです。カモメ類は毎年かなり撮影していますがワシカモメ・シロカモメなどはまだカウントしていませので早く確認したいと思っていますが、成鳥でも分かりにくいカモメの幼鳥なので更に判別できずにいますが、そのうちどこかに確認したいと思いつつ今に至り、今年もまだ未整理の状態ですので種類が増えないでいます。

2531 大食いの幼鳥

2652 こちらも大食い

2771 手前のセグロカモメ成鳥?のそばにいるのでセグロカモメの幼鳥?でしょうかよくわかりません

2881 こちらも幼鳥も???ですが尻尾が見えるのはオオセグロカモメ?の成鳥のようです

3082 大物食いのカモメは名前もまだ調べていません

3191 この幼鳥も名前はお手上げです

4171 この翼と尾が白いのも種別はまだお手上げ状態です。

2010年3月30日 (火)

地上のキヅタアメリカムシクイ

キヅタアメリカムシクイ、このムシクイ君は地上においても採餌を頻繁に行っていました、浜や浜辺に打ち上げられた海藻などに寄生?する虫なども採食していました。昨日は桜咲く静岡で雪が降りましたが今日は3月に二度目の満月ですが寒い日は弥生三月といえども満月は寒月です、これを撮影した日も浜風が寒く真冬のいでたちでの撮影でした、隣で撮影していた人はわざわざ大阪から来られた人でしたが誰もが撮りたい珍鳥です、地上での石の上などは目の前の撮影でしたので最後の一枚を除いて全てノントリです。

5251 浜の石の上で昆虫採集

5371 虫はどこにいるかな?

5441 苔むした壁を背景に

5892

漂着してきたような根っこの上

6641 他の石の上で黄みの3点セット

6701 君のバックシャンは腰の黄みがよく見えた!

7032黄みの三点セットを見せながら 地上の採餌が終わるとまた木の上に飛び去りました。

2010年3月29日 (月)

キヅタアメリカムシクイ

キヅタアメリカムシクイがようやく撮れました、1月末に新田義貞が鎌倉攻めの時に太刀を投げ入れた稲村ガ崎に行った時は空振りでした、今回はいつも情報を戴く鳥友と日の出前から駐車場で会話を楽しんだ後に、現場の浜で待機する、海上には二ヶ月前に空振りした稲村ガ崎、道路左手には材木座海岸に面して建つ瀟洒な研修センター&保養所が見える、ここは現役時代に数十年間にわたり通った場所、建物も二階建ての別荘から現在の建物に至るまで3回建て替わったが、敷地の拡張にともない設備も大きく機能的になった、若い頃は職場の仲間と海水浴や浜辺でソフトボールを楽しんだ懐かしい思い出の場所でもある。そんな思いが走馬灯のように走る中で、ようやく会えた珍鳥さんは餌の虫取りで縦横無限・神出鬼没に飛び回っていた。目を離すとどこにいるのか撮影機会が少なくなる元気な遠来の小鳥さんでした。

3012

頭・胸脇の黄みはよく見えないが腰の黄みが鮮やかでした

3072 こんなポーズもありました

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風の悪戯で胸の生地が見えました

3602 

青葉・若葉の中にも虫探し

3612 ゲットの喜びがいっぱい

3762 頭央・胸脇・腰の黄みの三点セット

3982 今度は正面の頭央の黄み

2010年3月28日 (日)

ミヤマガラス

またまた苦手なカラスです、昨年12月に出水市でナベヅル&マナヅルを撮影した時に集団で渡来していたミヤマガラスです。

2101嘴の根元が白い先が尖ったカラスが 電線と傍の木に群れていました

2222 この小柄なカラスをトリムしてみました

2832 田んぼで採食する小柄で嘴の尖ったカラス

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嘴の先が尖った小柄なカラスの群れです

3232 飛んだ時の尾羽は・・・

3312 こんな形でした、嘴もハシボソガラスよりも細く先が尖って根元が白っぽい小柄なカラスでした。

2010年3月27日 (土)

ヒレンジャクの採餌

今年はレンジャクの渡りが少ない年のようです、遅く訪れたのを挽回すかのように大好物のヤドリギの実を食べ、そして種を出してヤドリギの繁殖域を拡大するヒレンジャクの生態です。食べたら出す、出したら育つ、そして・・・・またいつか果実を食べる、ヒレンジャクとヤドリギの共生の連鎖が幾世代にも続きます。

0822 ヤドリギの実を採食するヒレンジャク、その実がかなり少なくなっていますので、また別のヤドリギに移動するものと思われます

4492 ヤドリギの実を咥えての見返り美人型、切手で有名な菱川師宣の見返り美人は当時の流行の髪型と帯を表したものであると聞きましたが、その見方からするとこれは背羽と尾羽のスカーレット色と緋色の顔の頭部まで伸びる黒い過眼線と冠羽にたとえることが思い浮かびます。

5163 ヤドリギの実を咥えての飛び出し

1172 ヤドリギの実を採食した後はお決まりの糞出をはじめる

1251大食いのヒレンジャクが排出するネバネバした種は だいぶ長く伸びました、種が数珠つなぎの間は、動かないので撮影のチャンスではありますが、次世代のヤドリギの芽が出るチャンスでもある。

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別固体のヒレンジャクです

2010年3月26日 (金)

渡鴉

カラスは好きではありませんが1品種が増えるとなると話は別です、二月下旬に道東の野付ネイチャーセンターで聞いた情報をもとに撮影したものです、数少ない冬鳥でカラス類中最大といわれるワタリガラス、頭はハシボソガラスに似ていて嘴はハシブトガラスに似ているがハシブトガラスよりは湾曲していない、額もハシブトガラスのように出ていないと聞いていたが、人に対して警戒心が強いカラスで、人の気配を気にしながら海獣の死骸を食べていたのを番屋の陰や砂利山の陰から撮影した写真です、これがワタリカラスであるかどうかは自信がありません。もしこれがワタリガラスならば1種目が増えます。

1871 海岸に打ち上げられた海獣の死肉を食べる二羽のカラス、頭はハシブトガラスのように額は出ていないが嘴は大きい

1962 拡大してみました、嘴の基部には髭状の羽が見えます

2001 今度は近寄りましたが、ここから逃げられましたので他の野鳥を探しにここから移動

2261 また戻りましたので今度は別の角度から遠くの方から撮りましたが雪の反射が厳しい写真になりました

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また近づいての撮影です、ネイチャーセンターの情報とハシブトガラスのようなオデコが出ていないのでワタリガラスと見ましたが、ハシボソやハシブトが一緒にいればワタリは一番大きいの分かり易かったと思います。

2010年3月25日 (木)

彼岸の緋連雀

10日程前に県内のヒレンジャクを撮りましたが、県立公園の入り口付近でたった一羽で渡来した貴鳥(貴重)でしたが、その日は生憎の曇天の日、陽当たりが悪くごちゃごちゃしたヤドリギの中では全身はおろかヒレンジャクの特徴ある緋が鮮やかに出ませんでしたので、今までブログには載せませんでした、所謂ボツ写真です。今年の彼岸入りは18日、彼岸の中日は21日(日)彼岸あけは24日(水)の7日間でしたが、彼岸に悲願の緋連雀が撮れました、ヒレンジャクの情報が入っても三連休中の富士五湖方面への高速道の混雑渋滞を避けていましたが、連休明けに晴天は期待出来ない23日(火)に菜種梅雨の時期では止むを得ないが、晴れ間が期待出来ない曇りの予報にも関わらず、この日しか空いていないので撮影に出掛けてきました。今日は毎年定期健診している半日人間ドックです、そして明日まで開催している横浜市港北区寿趣味の作品展に出展したオオワシとヤツガシラの写真の確認に港北公会堂に行く予定です。

1042

杉の花粉が飛び散りそうな杉の木の前にとまりました、花粉症には最悪の場所ですが緋色が綺麗な緋レンジャクの魅力に吸い寄せられました。

4381 ヤドリギの前でお腹の中央部分が淡黄色で下尾筒はスカーレット、尾の羽先も緋色が濃いのが十数羽の群れの中に一羽いたので、この子をカメラが追いました。

4622 陽が明るくなった時に同じ固体が出た

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見返り美人型も見せてくれました

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下から覗いた赤い下尾筒がとっても綺麗です

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ホバでヤドリギの実を採食しています

1522 空抜けの中で淡黄色のお腹を堂々と見せて、尾羽の先をチラリと見せています、横浜・東京でも桜が開花した翌日でしたが、遠山金四郎影元ご存知、遠山の金さんの緋桜のように見事なヒーローでした。

2010年3月24日 (水)

小雪のシマフクロウ

北海道の写真が整理つかないうちに桜が開花して弥生3月も残り少なくなりました、今回は2月中旬に小雪が舞い降りる中で撮影したシマフクロウです、写真の半数以上が雪の影響で使えませんでした、ストロボ使用が今期限りと云われてますが使えなくなると次回はどのような写真が撮れるのか楽しみです、これがプラス思考の考え方です。

0051 なぜか巣がある上流方向を見ています

006 池の中のヤマメを見ています

0081 ヤマメを掴んで出てきました

0101 

この後に採餌をしました

0172 最後はカメラ目線、この日は小雪が舞っている中での撮影でした、2回目は深夜11時頃に来た後は午前2時まで待ちましたが来ませんでした。

2010年3月23日 (火)

 長元坊の飛翔

彼岸三連休の藤沢市の朝は朝靄にくすむ青空が期待できない空でしたが、同じ時間にお会いしたのは舞岡公園でいつもお世話になっているFさんでした、最初のQ&Aの会話は、今の舞岡は何が出ますか?何もいないよ!そうでしょうね、毎朝一番で舞岡で野鳥撮影をされているFさんにここでお会いする事自体が不思議な出会いでした、当方は学校が休みの小1の孫に暇だからどこかに行きたいとお泊りした孫の要求を受け入れて、早朝6時に自分も楽しめる場所として選んだ場所ですが、遊園地や公園でもなく川岸の田園でしたが、時間の経過とともに青空が出て撮影のチャンスです、田んぼ土手で菜の花を摘んでいた孫の限度は二時間もいると飽きてきてこれからと云う時間の10時には撤収しましたので、風が出てきた絶好のホバリングの機会にカエルとは少ないうしろ髪を引かれる思いでFさんにお先に!と辞してきました。そんな鮮明な想いを思い出しながらのブログです。

2182_2 尾羽は全開

2202_2 下見の目線で全開の飛翔

4043_2 下を見つめて脚を出して着地態勢、航空機の着地体勢に似ています

4153_2 獲物を見つけたりバトルの時に見せる急反転の捻り、難度はC

4623 ♂のV字低空飛翔

4743♂の 脚出しホバ

6173♂の 猛スピード帆翔

2010年3月22日 (月)

雪のシマエナガ

北海道の在庫の写真がまだ続きます、帯広のシマエナガです、曇天の川霧が立つまだ暗い朝です、水蒸気が冷気に冷やされて霧が生じて河端林の木の枝に霧氷の仲間である樹霜が生じていました、寒そうな樹霜の小枝に北海道だけでしか見られないエナガの亜種シマエナガが可愛い姿を見せてくれました。昼間はあまり見られませんが朝はゴジュウガラ・シジュウガラ・ハシブトガラなどの小鳥が雪の中で見れました。

5472 内地のエナガと比し頭が白いのが特徴です

5532 手前の小枝にピンをとられました

5572 雪中の立ち枯れた葦からの飛び立ち

5622 樹霜とシマエナガ

5643 大きく拡大して見ました、丸々としています、なぜ丸々なのか?寒いので羽の中に空気を入れて膨らましているのでしょうか?小さい嘴が更に小さく見えます。

5912 雪原に降りて餌探し?嘴に小雪がついてます、こんな可愛い写真が撮れてついてます。これも二月の北海道の白い思い出になりました。

2010年3月21日 (日)

地上の鷹:チョウゲンボウ

春の田んぼに舞い降りて餌捕りをするチョウゲンボウの番です、耕作前の田んぼは雑草が芽吹いていますが昆虫類や冬眠中のカエルも活動始めたのか、チョウゲンボウの♂♀とも田んぼで採餌した後に田んぼの畦の上で交尾をしていました、またここはカラスの群れも同じように餌捕りをしているので、チョウゲンボウとカラスの絡み合いがちょくちょく起きています。そんな相模の国の春の田園風景を孫連れで楽しんできました。午前10時にカエル時はカメラマンは男女混合の12名でした。

0552

田んぼの畦の上で昆虫やカエルなどの餌を探す雌

0992_2 採餌後の雌が畦の上で交尾の態勢をするとどこからともなく雄が飛んできた、麗らかな春の一幕である。

1062 交尾の態勢を続ける雌の傍に来た雄が馬に跨るようにつま先立ちで片足を上げて雌の上に・・・

1092 安定感抜群の地上の交尾!逆光の中で広げた翼が畦の土に影絵となり唖然とする一幕

1601 交尾後に田んぼで寛いでいる番のところにカラスがちょっかいを出しにきましたが、大きい雌がカラスに邪魔だと言わんばかりに攻撃、雄はただ見ているだけ、交尾後の余韻の時間を邪魔された雌の怒りのアタック一番でした。

2061 田んぼの青草の上をすれすれに飛ぶ獲物を見つけた雄

4282 雄が捕らえたのはカエル?

4852 別の場所でも採餌、小さいので餌は昆虫かも?

2010年3月20日 (土)

首輪金黒の首輪と首飾り

ひと月前のバレンタインデーに北海道で撮影したクビワキンクロです、その時は旅先からブログを作成したので、首輪と首環のどちらか分かりませんがそれの確認を行う時間がありませんでしたが、今では日課となっている北海道で撮影した写真を整理中にクビワキンクロを撮影した数百枚の写真を確認したところ、2月14日の午後3時半頃から4時頃の西日が当たる方向に頭を向けた写真には、胸には首飾りのような白い線と頸の付け根に茶褐色の部分があることを確認しました。結論としてこのクビワキンクロ♂には首輪と首飾りが有りました。

0292 15時30分ごろに撮影したものに斜めから日が当たった胸には首飾りがハッキリとあります

0473 まともに西日を向いた時は頸の付け根と胸の境目には、あまりハッキリしてはいないが茶褐色の横帯が見えます。逆に首飾りは見えなくなりました。

1142

とんがり頭と膨らんだ頬、また首飾りが見えました!水面には特長のMマークの嘴も見える。

1282

特徴あるマウンテンゴリラのような頭とまた首輪が少し見えました!

2002 向こう岸の日陰で休憩後に羽を開き頸を伸ばした時に首輪が少し見えました!時に15時53分でした。

2322 向かって右側に西日が当たるとかなりハッキリと首輪が見えます。

2912 唯一の羽ばたきでしたが、残念ながら背中ですので首輪の確認が出来ません

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フィールドガイド日本の野鳥には、頭部と胸の境に不明瞭な淡褐色の横帯を持つ個体がある。と解説されていますのでこの頸を伸ばしたクビワキンクロ♂はこの説明書きの通りでした。頸を一番伸ばした写真を伸ばして少し明るく補正をすると水面に映る首輪も見えてきます、そして首を伸ばすと首輪も伸びます、伸縮自在の首輪のようです。撮影時間16時06分真冬の日没はまじかです。

2010年3月19日 (金)

珍八景のヤツガシラ

ヤツガシラがこんな格好をするとは思いもよりません、堀の中のヤッチャンではなく格子の中のやっちゃんです、見方によっては監獄の中でふて腐っているやっちゃんです。TVの番組にある千葉県の「なにこれ珍百景」の候補ですがいずれ旅鳥なので旅立ちますので珍八景に纏めました。格子に見える防護柵は公園沿いを流れる川の向こう岸です(内側)、道路側はガードレールと金網が張ってあり、撮影は金網越しです(レンズの直ぐ前にあるので金網は撮影にあまり影響はありませんが、向こう岸の防護柵(人の転落防止用)は最後まで邪魔でした)ヤツガシラはなんでこんな処で珍ディスプレーをしてくれるのかとカメラマンから恨み節も出てきます。

4760 最初に見た時ははてな?マークがいくつも点灯しました!寝そべって猛禽の来襲を見ているなどの珍説も出ていましたが、これでは襲ってきな!

4762上の写真をトリミングしたものです、なにこれ珍風景

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別の写真を トリミングで格子を外してみましたら嘴の角度が開いて直角よりも88度くらい、八景八景ですか、はっきょよい残った残ったは大相撲、これは珍八景のけぞった、のけぞった。

5002 二度目はイナバウアーと言うより地べたの上でベタバウアー

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嘴の角度で態勢の違いが判ります、それにしても邪魔な格子です

5303 そして右に斜め45度

5473 直角のイナバウアーもありました

5752最後まで邪魔な格子でした、これが無ければ傑作が撮れたのに、 三度目は地べたに這うことなく、この程度で終わり、この後は格子の後で餌捕りを再開しました

2010年3月18日 (木)

流氷のオジロワシ

流氷のオジロワシです、今回は北海道の番です、昨日はブログの公開がブロバイダーの方の故障で設定した時間に開きませんでした、昨日の朝6時にセットしたが、何回も調整しても公開日時が下書きのままでしたが、朝5時前でも公開しておけば良かったと後悔しています。まだ頭が寝惚けていたのか、まーいっかとそのまま鳥撮りに出掛けて昨日は二箇所ともボウズで帰ってくると家族から今日はブログが更新されていないとクレームが有り、ついていない日は最後までついていません、これも「まさか」です。北海道の写真を整理しているとオジロワシがありましたので今朝は流氷のオジロワシを特集しました。

0241 羅臼の山々を背景に飛ぶオジロワシ、それを眺めているのは流氷のオオワシ

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オジロワシの成鳥(手前)と若鳥の同時着氷

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獲物のスケソウダラを掴んで流氷上を飛ぶ

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新雪が降りた流氷上のオジロワシ

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流氷の氷柱の上で採食するオジロワシ

0121

船の近くでも逃げません

0171 魚を掴んでの新雪の流氷からの飛び立ち

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日の出直後の流氷上を飛ぶオジロワシ

2010年3月17日 (水)

チョウゲンボウに春が来た!

人工物に巣作り名人のチョウゲンボウ、昨年は大阪知事と同じ名前の橋下に3つがいが橋下アパートで子作り競争をしていましたが、タカ類のなかで集団繁殖するのはチョウゲンボウくらい、今年も同じ処に来てくれました。昨年と同じように交尾の場所(木の枝)を決めているつがいです。

0222 チョウゲンボウ♀が交尾の枝に止まり、そわそわしているように見えましたが・・・・

0332 チョウゲンボウ♂はその手前の枝がお気に入りの場所です

0902 暫くすると♀の止まり木近くに♂が来ました

0962 だが交尾をすることなく飛び去りました、初日の撮影はここで終了して帰宅

0281 

翌日は♀がこの枝に来るまで朝から二時間待ちでした、♀が枝に止まる直後に交尾の態勢になると手前の止まり木にいた♂がいきなり飛び出して♀に向かいます、写真の右下に飛んでいく一部が入りました

0312 前日と異なりいきなり♀の上に飛んできました

0382 

交尾の態勢にもよりますが雄よりも雌がかなり大きく見えます、雄L30cm、雌L33cm

0402 この後♂は巣の方向に飛び去りました、朝の交尾は無事に終了です。これで安心して現場を離脱して次の撮影地に向かいました、カメラマンは3人でした。

2010年3月16日 (火)

蝦夷赤啄木鳥

最近は北海道の写真と関東近在の撮影を一日おきに交互にブログを書いています、今日は北の大地にいたアカゲラの亜種エゾアカゲラ♂です、鶴居村の給餌場に来るタンチョウの赤い頭頂がモノクロの景色に映えると同じように、雪景色の中で後頭と下腹の赤色がいっそう鮮やかに見えました、撮影地は日本野鳥の会の鶴居・伊藤サンクチュアリの敷地内にある脂身をつけた松の木の付近です、ここでタンチョウの飛来を待つ間の内職で撮りました。

3152 亜種エゾアカゲラ、L24cm

3322 喉の下に少しバフ色があるが顔と腹の白さは純白に近い、下腹は鮮やかな赤色

3332 顎線は耳羽後方からの線とつながり

3132_2 顎線は胸に向かって延びている、嘴と足は黒い、上面の白斑も真っ白

2952 

餌の少ない冬季は金網の中にある脂身の松の木で待つとキツツキの♂も♀も脂身をツツキに来ます。アカゲラが来ると先に来ていたスズメやハシブトガラなどは一斉に逃げていきます。

2010年3月15日 (月)

ヤツガシラの採餌

長期滞在型のヤツガシラの餌捕りです、開けたグランドなどの芝地や背丈の低い草地を好んで歩き周りハンマーのような形の頭と細長い曲がった嘴を上下に動かしながら地中に突き刺して昆虫の幼虫やミミズなどを捕り、嘴を大きく開けて喉に放り込むように飲み込む採食をしていました。稀には腐った杭や朽ちた木の中をキツツキのように突いて中の昆虫を捕る様子も見られます。

2171 草地の地中から捕り出したのは昆虫の幼虫のようです

2201 嘴を大きく開けて捕った幼虫を放り込むように飲み込む採食です

2101 

沢山落ちているドングリには目もくれません

2752 

また地中から昆虫の幼虫を咥えました

6231 偶には木の上でキツツキのような採餌もします

1652 砂場の中で座りこんで砂浴のついでに餌探し?

2002 

今度は細いミミズを飲み込む

2522 これは黒い虫です、地中からいろいろな昆虫を見つけて採餌するヤツガシラです、ここは餌が豊富にあるようで長期滞在もこの豊富な餌かも、採餌の最後はいつもこのように嘴を大きく開けて喉に器用に放り込むヤツガシラの生態です。

2010年3月14日 (日)

大樹洞のエゾフクロウ

1月に予約を入れた時は三箇所のムロにエゾフクロウが居て、そのうち一箇所には二羽がいると温泉民宿北の大地から返信がありましたが、実際に宿泊した2月18,19日は今年は雪が多く天候不順(温度差が極端)のためか一箇所しか居ないと知りガッカリしましたが、野付・羅臼方面で撮影中に、北の大地のオーナーから新雪が降った日に親切にTELが入り、北の大地ではBの場所としている洞にエゾフクロウが戻ってきたとの連絡を受けましたので根室方面に向かう途中で寄り道して撮影したエゾフクロウです、昨年は二羽が寄り添うように可愛い姿でいましたが、今年は大きい洞に一羽でいました、11時~12時まで一時間ここに居ましたが先客の千葉から来られたご夫婦と後からこられた北海道在住の3人組の6人で撮影したエゾフクロウです。昨夜は温泉民宿北の大地から珍鳥のクビワキンクロが北の大地から数分の水郷公園に入ったとメールが来ました、アフターサービス満点の宿です。勿論いつも出掛ける前に鳥の情報を送って戴ける自称常連客にはビフォアーサービスも満点の温泉宿ですがブログ「北の大地は今」を毎日更新しているのもここの魅力です。

0091 太い枝が雪の重みで折れた生々しい光景です、自然の営みの厳しさを知ります、先日強風で倒れた鶴ヶ岡八幡宮の隠れオオイチョウも一千年の重みも倒れる残念な出来事もありましたが、この洞もエゾフクロウの棲家としていつまでも健在であって欲しいものです、この日の午前11時過ぎエゾフクロウさんは居眠り中でした。

0241 撮影位置を変えてみました

0341_2

こんな安眠中の顔もありました

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こんな寝返り?のふりもありました

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羽を袖のようにして眠たい姿勢?目明きのフクロウさんを袖にされました!

0581 背羽を膨らまして幸せそうな居眠り、これが所謂自然体!

0891 薄目に見えましたが?

1171 この立派な古木の大きな洞の様子です、一羽ではもったいない樹洞です、昨年の撮影時には二羽いましたが今年は広いところで寂しそうに一羽で居眠りしていました。12時まで1時間いましたが目を開かないし先の予定があるのでここを立ち去り霧多布に向かいました。エゾフクロウは夜行性ですので昼間の睡眠は自然の姿であると18日に北の大地で同宿した3人で来られた鳥の先輩であるNさんが言われていたのを思い出しました。目が開いていないのがエゾフクロウの自然な姿であるとプロの野鳥写真家も言われているともNさんから教わりました、生涯学習の一環として貴重な体験をさせていただきました、ありがとうございました。また義理チョコのお返しにホワイトデーにこの白いエゾフクロウを贈り義理を果たす失礼をお許し願いたいと思います(モッタイブッテ大袈裟に書きましたが嫁と二人の娘だけですが・・・)

2010年3月13日 (土)

ヤツガシラ

頭に大きな冠羽があるヤツガシラの冠羽が開いた写真を撮ってきました。ヤツガシラの名の通り八つの冠羽が開いた写真です、冠が開いた時は八X2列の16枚の冠羽が見える時があります。北海道に行く前の先月上旬にいつもお世話になっている鳥友から戴いた情報でしたが、昨日と一昨日の二日間に遅まきながら撮りに行きました、現地の人の話では1月下旬頃から二ヶ月近くも異例の長期滞在する越冬型のヤツガシラですが、二月初めにブログに公開されたら急にカメラマンが多くなったと言われていました、東京・横浜からも程近く、千葉県知事の森田健作が選挙公約の実現で(観光客誘致)自慢していた800円の高速を使うと1時間強で行けるところで、往復とも海ほたるを素通りしてに撮りに行きました。

0512 陽があまり射さない公園の木の上にいました、暫くすると羽繕いが終わった直後に冠羽と翼それに白い一本線がある尾羽を同時に開きました、もうすぐ咲く桜でいえば満開です。

1481 

草地で半開き

1811 

餌を食べた後冠羽が開きました

2052 暗い葉陰で冠羽と羽を同時に開きました

3952 枝かぶりの中で冠羽と尾羽を開いた時です

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日影で暗い中での冠開き、かなり補正をしました。

6351 

こんなところでも冠開き

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小枝の影がエンジェルみたいな翼と冠羽に出ています、チョット陽が射した時に冠羽開き。

2010年3月12日 (金)

丹頂、交尾の首尾

阿寒国際ツルセンターの給餌場のビニールハウスの前で、タンチョウが自分たちの子孫を残す繁殖行為を初めて目撃しました、それは目の前で突然の出来事でした、観光客もカメラマンもまだ少ない午前10時前のことです、日本一大きなタンチョウは嘴の先から尾の先までは1m40cm、翼を広げると2m40cmもありますので500mmなどの大きなレンズでははみだす至近距離です。このような場合には200-400mmレンズは重宝です。この交尾の写真を撮影後に丹頂観察ルーム(AC電源のコンセントをお借りして)でモバイルPCを立ち上げインターネットに繋ぐ時にPCの動きがおかしくなり、原因はOSが完全に立ち上がる前にせっかちな性分からダイアルアップ用のウイルコムのAX530INをセットアップしたためにPCがおかしくなったと推測、これを何回も繰り返した後に強制終了した後でシステムの復元を起動するなど、焦れば焦る程ますます深みに陥り最後はOSが起動出来なくなる、「まさか」が起きてPCは二度と立ち上がらなくなる故障が発生した日です、それも自分が契約している唯一のPHS通信会社のウイルコムが企業再生機構に救済を依頼した日です、通信会社が破綻した日です、幸いにもツアーで来ていた鳥友二人にここでお会いした時にストレージ代わりに使っていたPCが故障した話をすると、この日でツアーが終わるお二人(KさんとTさん、二人合わせてK.Tは私のイニシャル)からそれぞれから8GBのCFカードを一枚お借りして、自分のメデイアを合わせて50GBのメデイアでストレージなしの旅を続ける事が出来ました。それからは連写も控えめに撮影後には必要がない写真の削除を撮影毎に行うようになりメディア節約の旅(こんな時にエプソンのストレージを持ってこなかった、悪い時に悪い事が重なるものです)、ここでも鳥友に助けられた一人旅でした。KさんTさんありがとうございました。m( _ _ )m

10218_001_2 なにやらビニールハウスの前で見たことがないつがいの仕草

10218_005_2 前にいる雌の開翼は交尾の合図のようです

10218_008_2 雄が雌の後ろから「コッコッ・・・」と近寄ります

10218_009_2 カメラを構えている方に近づいてきます、次の瞬間に・・・・

10218_011_2 雄がジャンプして開翼している雌の背に乗りかかります、ツルは大きいし背も高いので雄も大仕事(勝手にそう思っているだけですが・・・)

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雄の足も完全に地を離れて・・・

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雄が完全に乗ったように見えましたが・・・

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雄も開翼して嘴で雌の頭を押さえる

10218_015_2

雌の上に覆いかぶさる雄、踏ん張る雌でしたが・・・・

10218_016次の瞬間、 あっ・・・雄の足が滑り落ちました、次には完全に降りて仕舞いこれで御終いでした、交尾の首尾は不首尾に終わりました。うなだれるつがいの姿が最後の写真です。もしかすると擬似交尾とも考えられますが丹頂に聞かなければわかりません、そんな単調な話でもなさそうです。

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2010年3月11日 (木)

丹頂の鳴き愛

雄雌とも首を70~100度上に首を伸ばしてのタンチョウの鳴き合い、鳴き合いは天を仰いでタンチョウの夫婦(つがい)が鳴き交わすことです、鳴き愛とも言えます。老年・熟年夫婦の会話のない無き愛、泣き合いとは大違いです(極身近の家庭の話ですが・・・)鳴き合いは雄が「コーッ」の一声を先導して、それに雌が「カッカッ」と2声を直ちに応える、この声が一緒になって「コーッカッカッ」と聞こえます。鳴き合いは餌場に舞い降りた時にも見られます、これは舞い降りた場所のなわばりの宣言やなわばり争いの時にも鳴き合いをしますので、鶴のひと声はつがいの絆を深める時だけではありません。また今では夫唱婦随の「コーッカッカッ」は鶴の世界の羨ましい話になりました。

2341 零下15度の朝、二つがいのタンチョウが天を仰いで鳴き交わす光景です、吐き出す息が白く見えます、朝日が昇った直後にはこの吐く息が赤く炎のように見える光景を日曜日に群馬の温泉宿のTVで見ましたが、北海道の大自然の営みでも貴重なめずらしい映像であると解説していました、いつかはそんな貴重な写真を撮ってみたいものです。

3202 鶴の一家の鳴き合いを別の写真を拡大して見ましたが吐く息は赤くなりませんでした、当たり前ですね!、馬鹿も休み休みにしたいと思います。「コーッ カッカツ」と聞こえてくるようです。

4252 子連れの鳴き合い、こちらはまだ幼いのか幼鳥は無関心でした。

5002 

鳴き合いでは雄の方が雌よりも少し翼を高久持ち上げます、こちらは新婚さんのようです。

5672 丹頂と名付けられた赤い頂がモノクロの世界ではいっそう綺麗に見えます

5832 

嘴の中タンチョウの舌も見えます、左の方が翼の位置が高いので雄でしょうか、頂の赤い部分は興奮すると大きくなるそうです。

8591 

景色の中での鳴き合いも一幅の絵になります、リンク先の「タンチョウが居る風景」さんはタンチョウが専門分野なので素晴らしい風景写真を沢山載せています、何事も深堀すればそこには宝物があるようです。

2010年3月10日 (水)

丹頂,、枯葉の舞

タンチョウの一年は、冬から春にかけて、二月の半ば頃から「鶴の舞い」と呼ばれる求愛ダンスが始まります、2月17日に鶴居・伊藤サンクチュアリで真冬でも黄葉が残る枯葉の前に舞い降りてきた新婚さん(幼鳥を連れていないので多分そう思う)が冬の綺麗な黄葉の効用かどうか?それとも黄葉に昂揚したのか?黄葉の前で高揚の舞い、求愛ダンスを始めましたので撮る方もダンスの動きにてんてこ舞いのキリキリ舞いでした。タイトルの枯葉の前が良いのか枯葉の舞いなのかどちらがよいのか迷いました。

4352_2 さあ~~始めましょう、舞台効果も満点です、愛の証の求愛ダンス、鶴の舞いの始まりで~す。

4411_2 踊りはいろいろな複雑な形があります、これは「前かがみ」から「伸び上がり」への前触れ

4431_2 「前かがみ」から「伸び上がり」「飛び跳ね」の動作なのでしょうか

4442_2 これが空中の舞い、つがいの飛び跳ね

4482 飛び上がりながら一回転の回旋の動作か?鶴の回転には点数がわかりま旋。

4592 枯葉からも右方向へ遠ざかる飛び跳ね!

4622 飛び跳ねの連続技

4641 ますます右方向へ踊りの動きが激しくなりました。鳴きながらの激しい動きで舌も見えます、これには舌をまきました。9:26分~27分に40枚の連写の中から選びましたがダンスは動画の方がよいかも。

2010年3月 9日 (火)

小雪の中のエゾフクロウ

釧路湿原の森に夕方、小雪パラつく中で小さな洞に今年もエゾフクロウがいました、4年前に初めて見たのがここのエゾフクロウです、翌年は居なかったが昨年は居ました、今年で4年間で三回目の撮影が出来ました。ここでは洞が小さいので二羽並んだのは見たことはありません、クヌギの洞ではこの大きさが限度なのでしょうか

0201 小雪の中で薄目のエゾフクロウ

0321 目が開きました!

0441 横向きになりました

0591 頭に積もった雪をはらった時です

0621 洞の後方が気になるのか立ち上がりました

0931 一度しゃがんで飛び出しの気配

0941 足が見えます!16:30頃これが飛び出し前の写真です、この後は木の後方に音もなく飛び去りました。

2010年3月 8日 (月)

オオワシの採餌

流氷の海や流氷に撒かれたスケソウダラやカレイを運ぶ・食べるオオワシです、オオワシを初めて撮影したのは野鳥撮影を始めた頃です、琵琶湖の湖北まで遠征して一羽のオオワシが琵琶湖で魚を捕り山本山に戻る飛翔姿やお気に入りの木の枝で採食する姿を追い続けた記憶があります、最近は諏訪湖でも見られるようですが一羽のオオワシを撮る時は必死になって丁寧に撮影しますが、たくさんのオオワシを見るとどうも杜撰な撮り方をしていると反省しています。今日は羅臼の流氷クルーズで撮影したオオワシの採餌の様子です。

0092 海水に落ちた魚を拾いあげる、流氷の上に新雪が積もっていますのでスケソウダラを振り回す度に粉雪が飛びます

0102 右のオオワシは何故か見ているだけです

0112 なかなか採餌が始まりません

0122 こちらは別の場面です、新雪の中からスケソウダラを見つけて取り出したところです

0062 カレイを咥えて新雪の流氷に華麗な着地です

0082 冷凍状態のスケソウダラを採餌中です、いずれ写真ももトリムしてあります。

2010年3月 7日 (日)

タンチョウの舞

国の特別天然記念物タンチョウは地元では日本一優雅な鳥と言っていますが、私も同感です。アイヌは優雅に舞う美しいタンチョウを湿原にすむ神「サロルン・カムイ」と名づけたそうです、その美しい舞は二月頃から今が盛りの求愛ダンスです。今朝は「生日快楽!」の誕生日祝いのメールが来ました、あっと言う間の一年が過ぎましたね、お変わりありませんかとの問い掛けがありましたが、お変わりありました、そうなんです今日から古希爺です。阿寒町タンチョウ鶴愛護会・阿寒国際ツルセンターのタンチョウ観察ガイドによりますと、ツルの一年は春、ツルの夫婦(つがい)は湿地で巣を作り、産卵し、ヒナを育てます。夏の終わりころにヒナは飛べるようになり、幼鳥と呼ばれるようになります。秋になるとつがいは幼鳥を連れて人里に現れます。寒い冬を人里でくらし、春が近づくと親は子を独立させて湿地・湿原へ繁殖のために戻ってきます。簡単に説明するとこれがツルの一年です。ツルの一年で一番美しい、ディスプレイの求愛ダンスを撮りたくて毎年この時期に釧路湿原に出かけていますがなかなか思うような求愛ダンスが撮れません。華麗なツルの舞こちらは加齢で古希爺となり喜寿まで続けられるかどうか先が読めないセカンド・ステージです、先日R社の元経営幹部のTさんが言われた六十代は一年先が見えない、七十代は一ヶ月先が見えない・・・を思い出した今日この頃です。

3412_2 子連れではないのでどうやら新婚さんのようです

3512_2つがいが 衝突しそうな重なる場面もありました

3522_2 番がお互いが飛び上がった時です

3762 右が雄です

3772_2 お互いが向き合っての愛の確認でしょうか

3822_2 雌が腰をかがめるようにして跳ね跳びもダンスの基本のようです

3882_2 右雄、左雌のダンスのステップ

4032_2 雄と雌の位置が入れ替わりました、まだまだ求愛ダンスは続きます。

2010年3月 6日 (土)

けあらしとタンチョウ

気温がマイナス15℃前後になると水蒸気が冷気に冷やされてケアラシと言われる霧が発生します、半月前の音羽橋で車の外気温がマイナス16℃を示した晴天、日の出前の朝です、朝の4時過ぎから音羽橋では三脚の場所取りが始まります、ケアラシとタンチョウの塒を撮影するカメラマンは晴天が予想される気温が低い朝ほど大勢集まります。また両岸の河畔林には樹霜(じゅそう)と呼ばれる霧氷の仲間で木々が朝日を受けてキラキラ輝きますが、それもあまりありませんのでマイナス20℃以下にならないと見られないようです。

0581 ケアラシが少し起きていました左岸の中間

1001 カメラを引いた場面

1721 今度は右岸寄りの中間

2021 一番手前の三羽、16日から18人のツアーで来ている中に三っ池公園の鳥友が二人いますので、ここで落ち合うまで三日間音羽橋に通いましたが16日以降は気温が上がり鳥友に会った18日はマイナス5℃くらいで、ケアラシはあまり見られませんでした。

2010年3月 5日 (金)

寒中水泳のオオワシ

流氷クルーズの続きです、流氷の海で溺れるように泳いだオオワシです。オジロワシとともにオオワシの越冬地で知られる羅臼には多くのオオワシが終結します、羅臼はスケソウダラ漁で有名なところですので網からのおこぼれの魚を狙って終結していたのが、最近は流氷クルーズで写真撮影用に撒く魚が目当てのように思える。乗船したのは毎回鷲の宿で手配してくれる知床ネイチャークルーズ、他に二社のクルーズ船が流氷の海に3時間も一緒にいるので、オオワシ・オジロワシ・カモメ類・カラスなどは餌にありつける機会が多いがこれらの野鳥の魚の奪い合いを見られる流氷上のバトルも面白い、極寒の海には流氷の天使クリオネもいるのかと想像すると世界自然遺産の海は感動的である。

0821s

流氷上のオオワシの群れの後方は羅臼の港町、朝日があたる背後の山の上にあるスキー場の側、山の中央よりやや左に見えるのは東北海道にいくつもある北方領土問題啓発施設の一つである羅臼国後展望塔です。ここから国後の山々から昇る日の出の写真スポットです。北の大地に宿泊した2月19日の北海道新聞の一面にここからの日の出とオジロワシの見事な写真が思い出されます。

1483s

最初に目撃した時はオオワシが流氷の海で溺れているのかと思いました!人間ならば3分も持たない極寒の海です。

1503s 極寒の流氷の海でこんなオオワシの姿は初めてです!見ている方が身震いする中で顔の半分以上もある自慢の大きな黄色い嘴がなおさら目立ちます。

1613s 

朝日で薄いオレンジに染まった流氷の海からようやく飛び立ちました、海面すれすれの低空飛翔をして・・・爪に何も掴んでいないように見えるので何故寒中水泳していたのか不思議な出来事に思える。

1653s 仲間のいる流氷に滑り込むようにやっと生還です、前ボケのオオワシどももこの仲間の珍しい?光景を見ています。

1743s やっと辿り着いた小さな流氷が気に入らないのか、それとも先客の仲間が居て居心地が悪いのか、羽が乾く間もなく飛び出した元気な朝の寒中水泳のオオワシでした。

2010年3月 4日 (木)

羅臼のオオワシ

一年ぶりの流氷クルーズです、午前2時まで出の悪いシマフクロウを粘りましたが5時からのネイチュアークルーズ乗船のためにナポレオン以上の事は出来ません。前夜までの天気予報は雪と曇りでしたので、わざわざネイチュアークルーズ乗船のために鷲の宿に泊まった方(シマフクロウの撮影をしない人)はこの天気予報で乗船をキャンセルしていましたが、冬の天気予報はあてにはならず夜中の雪は止み曇り空の夜明け前でした。出航後の日の出はありませんが天候が回復して7時過ぎには陽が射す上天気になり絶好の流氷クルーズに変わりました。

0021s 出航30分後まだ暗い日の出時間前の流氷のオオワシ

0591s だんだん明るくなってきた真近のオオワシ

1281s オオワシの中にオジロワシが混在するオオワシの山、200-400のズームレンズは流氷クールズにはこのような機会に機能を発揮してくれる。

1871s スケトウ漁の漁火が水面を走る

3341s 陽が射してきた中で二羽のオオワシが餌を待つ

2010年3月 3日 (水)

円月魚法のシマフクロウ

一年振りのシマフクロウです、アイヌ語でコタンコル・カムイ、村の守り神。長年暗黙の了解かどうか詳細不明ですがストロボ撮影が黙認されて来た鷲の宿のシマフクロウは環境庁からの通達で来年度(4月以降?)からはストロボ撮影が禁止されるそうです(その代わり現状の投光器よりも明るくする)、これが自分にとっては最後のストロボ撮影になりますが、昨年幼鳥が10月に落鳥したのと雌が水に入らなくなったこの時期は雄のみが魚を巣に(雌への給餌)運ぶだけで、非常に出が悪い状況です、前日は雪の中でも午前2時までに2回でしたが5時からの流氷クルーズ乗船で2時で終了、翌日も午前1時までに雄の2回の出番しかなく午前4時まで粘ったが3回目は無かった、写真は二日目のものです、魚を捕まえると雌の居る巣に運ぶだけで、雄は2回ともここで採餌することもなく直ぐに巣に向かって魚を運ぶので撮影機会の少ない難しい撮影となった、今回はこんな状況の中でお世話になった鷲の宿の板前兼撮影世話人の丹野さんのご好意により、暖房が効いたバスの中で始めて撮影したのが最初で最後のストロボ撮影なります。バスの乗客は他に5人組で来た香港人の男女2人が一晩中広東語?でしゃべりまくりシマフクロウが来た時だけは一瞬の静寂があった、バスの中で寝泊りしている丹野さんのここでの6年間のご苦労話を午前4時まで拝聴したのが私の役目であったが、この写真は丹野さんのシマフクロウ撮影の極意を学んだ成果でした、どこに行っても人様のお世話になる一人旅、寒大地情け嬉しき余生哉。

3241s右後方の 雪の斜面から薄目の眠狂四郎の円月殺法の如く降り立った必殺の構え、雪に映る幽玄な影、着地直前のためか薄目で眼下を見る。

3271s 池に入る前に警戒なのかこちらを睨む眼光は猛禽の精悍な目つき、市川雷蔵の眠狂四郎の涼しげな目つきとは違うようだ!

3301s 円月の体勢で池に飛び込む、この瞬間鋭い爪にはヤマメを掴んでいると思われたが・・・

3331s もう一度仕切りなおし、池の魚の様子を見つめる

3381s 今度は爪で捕らえたヤマメを咥えた

3391s 雌にお土産の魚を咥えて雪の上からの円月の飛び出し

3392s 上の飛び出し後の写真をトリミングして見ました。

2010年3月 2日 (火)

夕暮れのエゾフクロウ

夕方4時半頃に洞から飛び出したエゾフクロウが25m先のダケカンバの枝にとまり、枝被れの中でなんとか全身が撮れました。昨日の朝日夕刊にもフェリー11時間遅れ、接岸できないフェリー、北海道・苫小牧港から茨城県・大洗港に向かっていたフェリー「さんふらあ さっぽろ」は、津波による事故を避けるために、太平洋上で足止めされ、約11時間遅れて1日未明に大洗港に接岸。乗客214人の大半は車で出発したが、26人は船内に宿泊した(記事の抜粋)。実は214人のフェリー乗客の中にいつもお世話になっているオシドリ夫婦のSさんご夫妻も乗船されていました、今回も乗船前に最後の撮影地北大研究林でミヤマカケスの撮影でお世話になりました。時間を持て余す船内で時々すれ違う時の会話も野鳥の話は一切ありません、お互いに困惑した状況の中でTVで放送中の大津波・津波警報の警報解除が何時になるのかが話題の中心でした。最初の予定では27日の深夜便(1:30発大洗着19:30)の予定を変更したのと、乗船したカジュアルルームNo.334、ベットNo.97が行けなかったようだ、97(苦難)で334(散々よ!)、今夜の横浜OB会の飲み会でもブログの中断と津波の話がつまみになりそうな予感がする。

0651s

洞から突然飛び出したエゾフクロウを追いかけて電信柱一本分の25m先の道から15mくらい入った雑木林の中で白樺のようなダケカンバの枝にとまっていました、枝が邪魔でしたが自分を入れて千葉の人ともう一人でカメラマンは3人でした。

0681s 枝を避けて移動してもこのフクロウ君も動くので枝被れの難からは逃れません

0791s 更に撮影位置を変えてズームレンズ400mmから縮小しての撮影です

0871s

だんだん暗くなってきました

0941s 5時近くになりこの後はもう少し尻尾を上げた途端に飛び出して行き夕闇の中で後ろ姿を見て終了です、4:35から4:54までの撮影でした。

2010年3月 1日 (月)

花咲港のコオリガモ

昨日南米チリ中部の沿岸で27日に発生した大地震による津波が岸壁の上まで冠水した根室市花咲港のコオリガモ♂♀です、撮影日は津波が襲う前の2月26日の撮影です。帰路は27日苫小牧港を定刻の18:45に出航した、さんふらあ・さっぽろはオンタイムでロマンチック海道を航海して28日の13:30には大洗港沖合い35kmに到着するも折りしもの津波警報で入港が出来ず、南北の方向に時計周りの航跡を残しながら退屈な低速待機航海に入った、定刻14時の入港は当然諦めたが、5時半に乗客全員に炊き出しのお握り二つと味噌汁がレストランで振舞われた、昼に食べた800円のカレーバイキング(ビーフ・チキン・野菜の三種食べ放題)よりも旨かったが、これは長期待機の前触れであった、入港が解除されたのは1日の午前0時、入港は0時40分実に10時間以上の待機であった、30時間のまさかの船内拘束を深夜の快適な高速で帰宅したのは午前3時であった。人生には上り坂・下り坂そして”まさか”があるが今回の北の大地の遠征では、最初の”まさか”が18日からのPCの故障によるメールとブログの音信不通で10日以上もブログの更新が出来なかった事メールの返信を失礼した事、次の”まさか”は北大研究林を探鳥中に肩に担いでいた三脚から突然ガクッと音と共に雲台が外れカメラと共に雪の中に落ちる寸前に難を逃れた事、3回目は上述の津波警報である。起きて欲しくない”まさか”が3回も起きるとは鳥撮り人生も下り坂とも思える出来事である。短い二月に10日以上もブログを休み、今日から日本野鳥の会と鳥撮り6年目に入るが目標は遙か彼方にあり道半ばの弥生三月である。

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コオリガモ冬羽♂♀

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コオリガモ♂

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コオリガモ♂二羽

Dsc_83612s 正面向き

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