寒中水泳のオオワシ
流氷クルーズの続きです、流氷の海で溺れるように泳いだオオワシです。オジロワシとともにオオワシの越冬地で知られる羅臼には多くのオオワシが終結します、羅臼はスケソウダラ漁で有名なところですので網からのおこぼれの魚を狙って終結していたのが、最近は流氷クルーズで写真撮影用に撒く魚が目当てのように思える。乗船したのは毎回鷲の宿で手配してくれる知床ネイチャークルーズ、他に二社のクルーズ船が流氷の海に3時間も一緒にいるので、オオワシ・オジロワシ・カモメ類・カラスなどは餌にありつける機会が多いがこれらの野鳥の魚の奪い合いを見られる流氷上のバトルも面白い、極寒の海には流氷の天使クリオネもいるのかと想像すると世界自然遺産の海は感動的である。
流氷上のオオワシの群れの後方は羅臼の港町、朝日があたる背後の山の上にあるスキー場の側、山の中央よりやや左に見えるのは東北海道にいくつもある北方領土問題啓発施設の一つである羅臼国後展望塔です。ここから国後の山々から昇る日の出の写真スポットです。北の大地に宿泊した2月19日の北海道新聞の一面にここからの日の出とオジロワシの見事な写真が思い出されます。
最初に目撃した時はオオワシが流氷の海で溺れているのかと思いました!人間ならば3分も持たない極寒の海です。
極寒の流氷の海でこんなオオワシの姿は初めてです!見ている方が身震いする中で顔の半分以上もある自慢の大きな黄色い嘴がなおさら目立ちます。
朝日で薄いオレンジに染まった流氷の海からようやく飛び立ちました、海面すれすれの低空飛翔をして・・・爪に何も掴んでいないように見えるので何故寒中水泳していたのか不思議な出来事に思える。
仲間のいる流氷に滑り込むようにやっと生還です、前ボケのオオワシどももこの仲間の珍しい?光景を見ています。
やっと辿り着いた小さな流氷が気に入らないのか、それとも先客の仲間が居て居心地が悪いのか、羽が乾く間もなく飛び出した元気な朝の寒中水泳のオオワシでした。
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