駒鳥
今回は昨日の黄色信号の次の赤信号です、赤色のアカショウビンはまだ早いので赤橙色のコマドリです、野鳥写真を始めてから五年が経ち昨日よりも今日、今日よりも明日にもっと良い写真をもっと良い場面をと欲が出ますがなかなか叶いません、2004年11月からの5000円札の肖像は世界の平和に生涯をささげた新渡戸稲造から「たけくらべ」「にごりえ」の明治の女流作家樋口一葉に交代したが、このデザインの発表は2002年にあったので、まだ全国の桜を追いかけていた時分に一葉の文学碑がある慈雲寺の樹齢300年のシダレザクラを撮りに行ったことがある。地面近くまで糸のように枝垂れた小さい花のシダレ桜はそれはそれは見事でした、その境内の一角に樋口一葉の文学碑があった。またこのお寺から大菩薩峠方面に登ると宝物殿に風林火山の旗と武田家代々の戦勝祈願をしてきた雲峰寺の峰の桜、樹齢数百年の一本桜エドヒガンがある、この寺に滞在した中里介山が大菩薩峠を著したのも有名な話である。野鳥撮影をはじめる5年以上前に由緒ある桜を撮りに訪れた甲斐の国の峠で今度はコマドリなどの野鳥撮影に訪れた、5年前の趣味と今の趣味の交差点が甲斐の国の峠にあった、急坂の登り降りで通り過ぎた峠の景色に過去・現在・未来を思い出し近い将来を見たような気がする、体力は下り坂だがやる気と気力はまだまだ上り坂、気になるのは甲斐源氏武田家滅亡のような真坂の出来事。
今年二回目のコマドリなので、このように尾羽を上げて尾羽が開き、囀るコマドリが今回の期待であったが・・・・写真は四月下旬のへぐら島のコマドリ。
5月14日笹薮の中から赤い落ち葉の中をピョンピョンして現れたコマドリ
お立ち台の枝にとまり尾をあげましたが、それ以上の事はありません
午後一時に撤収するまで尾を上げて開き囀る姿のコマドリは撮れませんでした、囀りはいつも笹薮の中から聞こえていましたが、お立ち台では声高く囀る様子は一度も見られません、期待と現実の違いは良い思い出を彷彿させます、何年か前に伊香保の苔の岩で見た声高らかに囀るコマドリの姿を見たのが最後の思い出です。
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