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2011年10月30日 (日)

閑古鳥が鳴く

晩秋の戸隠の森で木道を散歩すると散見出来る蔓柾の実は10月中旬過ぎから毎年のように小鳥のレストランの開店となる、今年のツルマサキレストランは赤い実が鈴生りでしたが何故か小鳥が入らず開店休業の状態で閑古鳥が鳴いていました。ご存知のようにはやらない店が開店休業状態で全然お客さんが来ない時の表現が「閑古鳥が鳴く」この閑古鳥はどんな鳥か、一般的には鳴き声の「カッコー」と名前が一致している「カッコウ」のようですが、中国の故事から伝わった別の意味がある鶏の場合もあります。 

中国の伝説君子が、自分が政治を誤り人民を苦しめる事があったら、この太鼓を叩いて私を諫めるようにと城門の外に太鼓を設置した。しかしそれだけの気遣いのある人だったので、世は丸く治まり、長い年月を経て太鼓は深く苔むし、鶏の遊び場になっていたという。それ故に諫鼓に鶏の遊ぶ様を「諫鼓鶏(かんこどり)」と称し、天下太平の象徴として山車飾りなどに用いられるようになった(出典:大辞林、江戸歴史館HP)

日本では対馬だけに伝わった建築物の一部として石でできた「諫鼓」があります、今年のアカハラダカの撮影で霧の日に対馬宗家の菩提寺万松院を観光した際に本堂脇に苔生していました。「諫鼓」の脇に立っている木札には、領主に対し諫言しようとする人民に打ち鳴らせるために設けた鼓、「諫鼓苔蒸す」諫鼓を用いぬこと久しい意、「諫鼓鳥」諫鼓の上に鳥が遊ぶ諫鼓を用いる必要がない共に領主が善政を施こすのを言う。と書かれています。

このブログをチェックされている戸隠遠征でお会いした人から博識がありますねと言われましたが薄識はあっても博識はありません、意識はありますが知識はありません、あるのは人生死ぬまで勉強、生涯教育の精神です。

エピローグ  1991年からの失われた10年と言われた政治経済改革が停滞してから既に20年経った、金融危機不況の2008年のリーマンショックから早3年、今年はあの忌まわしき大震災と原発危機、夏にはギリシャを震源とする欧州債務危機の発生、こんな時にこの国の総理は5年間で6人も交代して世界から嘲笑されたが今こそ国民は政治の貧困にバチを持って諫鼓を打ち鳴らしてもバチがあたらない時です。 ムギマキの 姿見えない かんこ鳥 などとのん気な事を言っている場合ではなさそうです。  

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李氏朝鮮との外交と日本に派遣された李氏朝鮮の使節、通信使を江戸まで警護の役目を徳川幕府から命じられていた対馬藩10万石、宗家歴代藩主の菩提寺万松院本堂脇に立つ諫鼓です、かんこう良く撮れたでしょうか。

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江戸幕府のお膝元、神田・山王祭りの山車巡業の先頭を行く、天下泰平の縁起が良い諫鼓鶏の大伝馬町山車(神田明神祭礼絵巻、江戸歴史館HPより)

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神田祭りと交互に行なわれる山王祭りの日枝神社の諫鼓鶏の絵馬、諫鼓鶏の下で異国の衣装を着た二人がバチを持って太鼓を叩いている、初穂料1000円の絵馬(日枝神社・授与品のHP)

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閑古鳥が鳴いていたツルマサキ

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初日に撮れたのはツルマサキの実を食べに来たコガラの証拠写真だけでした

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蔓正木レストランにはこんなにも赤い実があるのに主役が不在でした

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居たのは赤い実を啄ばむコガラだけでした

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実を咥えて飛んで行きそれっきり、これっきり

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