蕨温泉旅館わらび野と小布施の旅
三日目の宿は10月22日に放送されていたテレビ東京の毎週土曜日夕方6:30~厳選いい宿で紹介されていた信州高山温泉郷蕨温泉旅館わらび野である、今回の旅で三日目は日本秘湯を守る会の北信にある温泉を探していたが見ていたTV番組のタイトルが「厳選いい宿」と気に入り、番組で宿の部屋と温泉と食事などの内容とサービス期間中は15000円→11500円となっていたので11月3日宿泊でネットで申し込むと即OKのメールが来たのである。戸隠から信濃町・中野市を経由して観光客で混雑する小布施町から約10kmにある信州高山温泉郷の入口にある蕨温泉まで約1.5時間で3時半に到着した。
わらび野に来てから気がついたがこの宿は日本秘湯を守る会の会員旅館でもあった。この日は旅館の駐車場を使ってお祭りでした、花・地野菜・りんご・かき・きのこなどの農産物とおやき・きのこ汁・おでんなどの出店があり、早速テントの中で椅子に座りきのこ汁とビールで一杯をやりはじめた、この間にお外さんは安い地野菜とシナノスイートなどの買い物を楽しむ、右は旅館と地続きにあるふれあいの湯、旅館の女将がうちの外湯と称していた入浴料300円の村営の温泉、宿泊客は何回入っても無料であった。
部屋に置いてあった茶菓子と大きなリンゴ(シナノスイート)と後から持って来たおやき、これらが本日のサービス品、岩風呂の温泉湯口、ロビーにおいてある柿は食べ放題であるが食べた形跡ナシ
食事処の囲炉裏では岩魚・じゃがいも・姫リンゴの串焼きが焼き上がっていた、着席するとその串焼きでビールを飲み始める、左上にあるのが食べ切れなかった茸汁、御造りが来た時に一切れ食べてから写真を撮る始末で既に酔ったか?
チーズ入りの茶碗蒸しもでかい、食事は変わっていたエノキの餡かけスープの中に焼きおにぎりを蓮華で食する、食後のワインゼリー
夕食後に外湯のふれあい温泉に入った雷神の湯口からコンコン温泉が噴出していた、宿の翌朝は岩の風呂から木の風呂に入れ替わっていた、小さな露天風呂もある。
部屋の様子と部屋からの庭の景色
朝の食事処からの小布施町方面の秋景色、朝食の献立
わらび野で一茶ゆかりの里一茶館の割引券(400円→300円)二枚を貰い信州生涯教育の旅に出る(大袈裟だ!)小林一茶は今の信濃町の出身で黒姫駅近くに一茶記念館があるがこの高山村には門人の久保田春耕から自宅の離れ家の提供を受けてここを拠点に俳句の教授をしたことから高山村には一茶の遺墨が数多く伝わっている。駐車場にある案内板の両脇に一茶の俳句がある。変わった形の一茶館を離れ家から逆光の中に写す、内部の一部この一枚を撮影したらスタッフから館内撮影禁止と言われこれが館内の最初にして最後の写真、このために見てきた俳句など全て記憶に留めず。ネットから一茶の代表句を拝借してきました、対比される与謝蕪村の代表句の一句「菜の花や月は東に日は西に」のように自然描写に対して一茶は人間描写に目を向けた。
雪とけて村いっぱいの子どもかな
大根(だいこ)引き大根で道を教へけり
めでたさも中位(ちゆうくらゐ)なりおらが春
やせ蛙(がへる)まけるな一茶これにあり
悠然(いうぜん)として山を見る蛙かな
雀の子そこのけそこのけお馬が通る
蟻(あり)の道(みち)雲の峰よりつづきけん
やれ打つな蝿(はへ)が手をすり足をする
名月をとってくれろと泣く子かな
これがまあ終の栖(すみか)か雪五尺
うまさうな雪がふうはりふうはりと
ともかくもあなたまかせの年の暮(くれ)
一茶館の敷地内に久保田春耕の離れ家を移築・復元された茅葺の数奇屋風の造りは村の有形文化財、真ん中は内縁がある八畳の座敷、右は炉のある四畳半の茶の間と奥の四畳半、土間と板の間
二ヶ所目の見学は葛飾北斎の作品を展示してある北斎館、中は撮影禁止なので写真は一枚も無い、江戸時代を代表する浮世絵師の一人である葛飾北斎の代表作に富士山を中心に描いた風景画「富嶽三十六景」や役者・美人・風景を描いた肉筆画、錦絵、版画などが展示されていた、北斎の晩年の祭り屋台の肉筆の天井画が凄い、二台の祭り屋台の天井に龍と鳳凰の二面、男浪女浪の怒涛の二面を冥土の土産に見て来た。小布施の豪商高井鴻山の招きで北斎がこの小布施堂の正門を叩いたのは天保13年より通算4年間滞在したと書いてある説明板、栗菓子の老舗小布施堂本店
三ヶ所目は北斎館近くの(財)日本のあかり博物館を見学したが入館前に描いていたものと違っていた、あかり=電球の発達史と思っていたがロウソク・あんどん・ちょうちん・石油ランプなど信濃及び周辺地域の灯火用具などが主に展示されていた、ここも写真撮影は原則禁止である、フラッシュなしと有りの昔のタングテンフィラメントのキュピーの形をした電球、電球はこれだけであった。信州には400以上の美術館・博物館があるが今回見学したのはたった三ヶ所で全体の1%にも満たない。
今日も半日以上かかってしまった旅のブログに慣れないせいなのか、それとも写真が多いせいか、これで信濃路のブログはひとまず終わりにします。ああ~~~疲れた!観よりも 疲れが残る 旅日記
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