法師温泉・末はころり観音
日本秘湯を守る会の温泉でこの5年間に4回通ったのが法師温泉長寿館です。直近の3年間は誕生月の3月に来ました。いつもは練馬ICから入り月夜野ICで下りるコースですが今回は時間が有ったので関越道を前橋ICで降りて国道17号線を新潟方面へ下り、法師温泉への6km手前から17号と分かれてR261号に入り一軒宿の長寿館に向います。横浜から約200km途中の道の駅子持で買い物や昼食をとりながらのんびり6時間のドライブでした。午後2時には宿に到着したので午後3時まで部屋のコタツの中で日帰り客が帰るまで待機です。旧国鉄時代のフルムーンの宣伝で有名になった上原謙と高峰三枝子の混浴シーンのポスターがガラスの枠にはめられていつもと変わらぬ存在感を示していた。 元気よくピンピン生きて最後は寝込まずにコロリと旅立つことを願いぴんころ地蔵やぽっくり大師、ころり観音にお参りする熟年者が多いそうですがここにも「○の中に心の字と末はころり観音」が宿の裏手三国峠方面へ約100mのところにあります。ピンピンコロリのPPKは願望でもあるのでお参りして来ました。深いところは雪が膝下までもぐる山道をカンジキやスノーシューを使わず、所謂ツボ足でラッセルしながら決死のお参りです。雪のない時に体験している山道なので距離は判っているので決行したが豪い難行苦行でした。「末はころり観音」の「観音」の文字が雪の中に埋まっていましたので手袋を外して観音の雪かき、お賽銭箱の投入口の雪も払いお賽銭を入れてからPPKをお願いした。折角なのでさらに50m先まで進み雪の逢初(あいぞめ)の滝を拝観してから宿に戻り冷え切った体を法師乃湯に30分浸かり生気を取り戻す。
3月6日の法師温泉長寿館の玄関、板葺き屋根の上に雪が残る
毎回撮影する旧国鉄時代のフルムーンのポスター、ガラスの中に保存されているので宿の中の光が入りストロボの反射光の関係で撮影が難しい。
三日目の降雪から誰もお参りした形跡がない積雪の中をツボ足でラッセルしてようやく辿りついた「末はころり観音」
後方の法師川に落下する逢初の滝
逢初の滝を見物した帰り道に撮影した左上が末はころり観音、右端はツボ足でラッセルした唯一の足跡、ここから約4kmで三国峠
明治38年から100年以上の歴史を今に伝える鹿鳴館風の法師乃湯は国登録有形文化財。足元の玉石の下から湧出する少しぬる目の温泉に枕木に頭を載せて30分浸かり瞑想に耽る
上越線が開通した昭和6年に法師温泉に篭でやって来た先頭の篭が与謝野晶子、後ろに立っている左から二人目が与謝野鉄幹(ロビーに飾ってある文人一行の写真)文人墨客の中で与謝野晶子が泊まった部屋は20番で川端康成は18番、部屋を案内してくれた仲居さんが教えてくれた。
総檜造りの玉城乃湯、浴槽の四隅と中に五つの石があり、石の上に座っていると周囲の玉石から温泉が湧き出しているのが実感する、法師の湯よりもこちらの方が温度が高い。
玉城乃湯の外にある露天風呂
夕食の献立は地の山菜・野菜と麦豚のしゃぶしゃぶ、ヒメマスとコイのあらいと焼き物など普通の田舎料理
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