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2012年4月27日 (金)

黒面の箆棒な話

今朝は箆棒(べらぼう)な話です。べらぼうの語源はいろいろ説があるようですが、八つあん、熊さんの落話のマクラにも「べらぼう」の噺があるようです。米をつぶす竹製のへらを「箆棒」(へらぼう)とよび、そこから、飯を食べるだけで何の役にも立たない人(ごくつぶし)のことを「へらぼうめ」といったが、江戸のイナセな若い衆が啖呵を切るのに箆棒(へらぼう)では力が入らないので最初の言葉を強く発声するために「べらぼう」に訛ったと言われるそうです。「おまえのようなやつは、いてもいなくてもおんなしだ、無駄に飯を食ってる穀っ潰しだ、箆棒みたいな野郎だ」「なに言やンでぇ、べらぼうめェ」の方が「なにを言やンでえこのへらぼうめェ」よりも江戸の粋な若い衆の啖呵としてはドスがききます。
の荒い江戸と雅な気風の残る京都の方言を対比させる例えに「江戸べらぼうと京どすえ」その他に「長崎ばってん 江戸べらぼう」「大坂さかいに 江戸べらぼう」 江戸っ子はどこえ行ってもべらぼうの啖呵を切ったようです。
この「べらぼう」の語意は「痴れ者」「常軌を逸しているさま」現代の用例として酔っ払いが「あの店、べらぼうな金を撮りやがる」など、広辞苑では人をののしり、嘲けるときに言う「ばか、たわけ、あほう、しれもの」の類(たぐい)。

今日から三島目、三週間前の沖縄遠征の写真です。最初はクロツラヘラサギです、コウノトリ目/トキ科、体長74cm、よく似ているヘラサギは本種よりも一回り大きく目と嘴の間に淡色の部分があるので目がハッキリして見えるがクロツラは目と嘴の間が黒いので目の位置が分りにくい。世界的に数が少ない貴重なトリ。

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二羽の黒面箆鷺が餌場で鉢合わせの瞬間、大袈裟に言えば両雄並び立たず。あるいは此処で会ったら百年目、江戸の仇を長崎・・・ではありませんがここは沖縄・那覇空港を飛び立つ爆音が近い。

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これが江戸弁ならば「べらぼうめ!俺の餌場だ!」相手方も「何言やんでぇ このべらぼうめぇ」と唾を飛ばして啖呵を切る場面ですがここでは見ていると箆と箆があたりヘラヘラと笑っちゃいます。

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刀ならば鍔迫り合いの緊迫した場面です!箆では減らず口を叩いて相手を威嚇するだけの争い!!それにしても四枚のへらの喧嘩にお仕舞い(四枚)がありません。もし二羽のクロツラが姉妹ならば四枚喧嘩、これでお終い。

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箆を大きく開けるへらずぐちの争いのようです、もっと悪口を罵ると「この野郎、とんちき、ひょうろくだま、おたんちん」などが出てきます。こんな台詞を書くとお里が知れます。

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俺の箆はこんなに大きく開くのだ!顎が裂けんばかりに嘴を開くと相手は愕然となる・・・クロツラでは顔の色が青くなってもわからない。

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負けじと二羽が同時にカッタ、カッタへらず口を叩く、あまり鳴かないようであるが鳴き声は図鑑では「グェッグェッ」「ググググ」別の図鑑には「ウブー」、珍解釈では勝った方が「ググググ」負けた方が「ウブー」と鳴く????

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べらんめぇ どうだ参ったか! てやんでぇ てめぇこそまぃったか!これを書いた作者の生まれは今も下町風情が残る荒川区町屋です。

 

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勝負はついたようです、胸に薄い橙黄色が出てきた夏羽の方に軍配が上がる「べらぼうめぇ おとといきやがれ!」とへらず口をたたいたところで、べら棒な話一巻の終わり。お後が宜しいようで。

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