蝶とカナダ鶴舞
郷愁なのか幻聴なのか怒音痴でも「夏も近づく八十八夜♪」が聞こえて来るような気がする。
昨日も述べたが平年ならば今日が八十八夜、二十四節気・雑節のひとつ、立春からかぞえて八十八日目にあたる日でだいたい毎年五月二日前後である、緑が萌えるこの時節に、春から夏に移る節目の日として、そして「八十八」という字を組み合わせると「米」という字になることからも稲作を基本とする我が国では縁起の良い日、豊葦原瑞穂の国といわれる稲作を原風景としてきた国である。今季はソデグロ鶴と同じ常陸国の水田に迷行して来たカナダ鶴も農作業が始まるので先週あたりからブログが解禁されネットに露出している。
私のカナダ鶴の初見は2008年12月8日鹿児島県・出水市のツル展望所から二羽のカナダ鶴とひときわ大きいソデグロ鶴を初めて観察してから四年の歳月が流れ去り行く。翌年二度目の出水に遠征時はカナダ鶴は6羽が渡来していたが期待したソデグロヅルは来なかった。三年目の2010年にはカナダ鶴は7羽の渡来であったがこの年もソデグロヅルは未渡来、この年は鳥インフルエンザの大問題が発生しシーズン途中で鶴見物は中止になったが12月初旬であったので撮影は間に合った。民主党の人気の下落に拍車を掛けた2011年4月からの高速道土日千円の廃止、毎年11月か12月の九州遠征は4年目で断念無念、出水市ツル観察センターの掲示板では出水にはソデグロヅルの渡来はなく関東にトライした。カナダヅルは二羽が渡来しているようである。
今までに見たカナダ鶴は頭頂にピンク色のハート型が特徴であった、万羽鶴の中からこのピンクのハートを見つけるのが出水の探鳥鶴であったがなかなか簡単には見つからない。一羽で渡来して来たこの子は白鷺と同じ田んぼに居たがまだ若いのでピンクのハートが目立たない。
おや~蝶だ! 若いカナダ鶴は好奇心旺盛のようである。目と鼻の先、この場合は嘴の先です。
蝶を食べる気なのか、嘴を開けて蝶にせまる、蝶はヒラヒラ逃げる
鶴に向って蝶が飛ぶ、飛んで火に入る、ではなく嘴に入るかどうか?
蝶よどこえ行くんだと、蝶が枯れ草に同化したが見逃さない
嘴の左横の蝶が逃げます、チョット、チョット(双子ではないってば)
嘴の左横の蝶と一緒に蝶舞、鶴舞、鈍舞、ドンマイ!
蝶が見えない! どこにいるの?チョーお待ちよ!
どこだどこだと畦から落ちて唖然、蝶が見えない
得意の跳び上がるトランポリンスタイル、鶴はツルンポリン?で高見の見物でも見えないよ!
蝶と戯れるカナダ君でしたが蝶を見失いチョウが無いね。
餌場の小麦を採食するナベヅルが1万羽以上居る出水では鶴のこのような細やかな生態は見たことがありません。常陸国の田んぼに感謝です。
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