山啄木鳥雛の採食
巣立ち直後の雛には親からの給餌が全くなく、ようやく辿り着いた三本目の白樺に似たダケカンバの木で雛は親から受け継いだDNAのお蔭で親から習いもしないアリの採食を始めたようである。生への執着を見守る方も「木を見て森を見ず」「森を見て木を見ず」のどちらにも偏らない「木を見る森を見る鳥を見る」と欲張った。
昨日は67回目の「敗戦記念日」、新聞・TVなどマスメディアは昔から「終戦記念日」というけれど敗戦を終戦という欺瞞に満ちた表現といつも思う。実際に太平洋戦争(大東亜戦争)で敗けた国である。戦争に負けて命からがら中国東北部(旧満州)から朝鮮半島を経由して釜山から引揚船で日本に帰国したのは敗戦4ヵ月後の12月、お腹が空いたと言葉も出ない生気のない5歳童の記憶はセピア色に褪せても親の恩と正午のサイレンとともに黙祷することは身体に染み付いている。両親のお墓参りの日でもある。国民としては敗戦記念日であり全国戦没者追悼式の日であり、黙祷の日。
砂利道から飛び出しで付近の蕗の上をかすめて岳樺(ダケカンバ)の木を目指して飛ぶ雛、飛翔する腰の黄緑色が鮮やかであったがダケカンバの直前で力尽きて墜落、下草を歩いてようやくダケカンバに辿りつく
ダケカンバの根元から必死に登る雛、見ていた方も思わず力がはいります。よいしょよいしょどっこいしょ。
上からのカメラに迷惑そうな目つき、お前らウザイ!とも言える様子だが親の代わりに人が傍にいるので カラスなどの外敵から護っているのだぞ!と言いつつ撮影する。
やっと人の目線の高さまで来た、成鳥と異なり脇腹に黒ぽっい横斑があります、初列風切は成鳥と同じように小さい白い斑点が並んで見えます。
更に障害物(枝)を乗り越えて上に行く、緑褐色の風切に白い斑点が広がる。
見上げる高さまでダケカンバを登る、羽を広げた脇の下にはまだ雛の地肌が見える。
めくれているダケカンバの樹皮の中へ嘴を刺しての採餌をしているようです、朝から餌を食べていないようなので本能的に採食しているのだろうか
成鳥ではこのような姿での採食は見たことはない雛の採餌の様子です 。
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