タカ柱
このブログの読者には野鳥に興味があってもまだ一度もフィールドなどへ出掛ける機会がない方がおられるので野鳥観察地などを紹介する機会が時々あります。
一方に於いてベテランの方や野鳥撮影を始めている方々には”情報は消費される”格言通り、このブログ内の検索フレーズのランキングを見ると、管理者の意図に反する思い掛けない検索フレーズを見かけることがある。過去六年間に蓄積した二千頁以上のブログ内の情報は、更新の有無に関わらず毎日のように”情報は消費されている”。
今日は先日の日曜日に見学した長野県乗鞍自然保護センターの資料から白樺峠たか見の広場のご紹介である。お山の天気はままならず、この日は朝から天候に恵まれず、たか見の広場には上らず、タカの渡り撮影はお休みして白樺峠を乗鞍高原方面へ下り、乗鞍高原せせらぎの湯(無料の掛け流し温泉)で小原庄助さん並の朝湯を楽しみ、次に乗鞍自然保護センターの見学とNHKで放映され以前見たことがある”ダーウィンが来た!目撃!タカ対スズメバチ”のDVDを二回も見て半日を過ごした。主要登場人物は白樺峠でタカの渡りを定点観測をされている久野公啓氏、タカは長野県で繁殖中のハチクマ、スズメバチは地中に巣を作るクロスズメバチ。ハチクマが大好物のクロスズメバチの巣を地中から掘り出した初の映像、掘り出した蜂の子を旨そうに食べた後に巣に持ち帰り子育中の二羽の雛に蜂の子を給餌する場面があらためて脳裏に焼きついた。
さて春に日本にやって来たサシバやハチクマなどのタカ類は日本で繁殖後に秋になると越冬のために暖かい東南アジアなどへ移動する。21年前の1991年から信州ワシタカ類渡り調査研究グループによって秋の渡りのシーズンに北日本から集団でこの白樺峠を渡るタカ類を毎日観察してWebで毎日渡りの状況を速報している。
タカの渡りの撮影には欠かせない有り難い情報である。遠征前と現地では携帯で速報を受信して毎日のように消費している。
「速報・白樺峠のタカの渡り」からコピー・転載可の情報により画面を明るく修正して転載した、たか見の広場から見える松本市方面の山並み、山並みの前方は新潟県方面。タカはこの方面から山を越える都度に上昇気流に乗り、旋廻して上昇しタカ柱を形成し、タカ柱から滑空して次の山の上昇気流でまたタカ柱を作り、あまり羽ばたかずエネルギーを消費せずに北日本から日本列島を南西方向に渡って行く。
タカの渡り観察者・撮影者はタカが飛んでくる方面の名称「鉄塔」「コブ」「1のピ-ク」「2のピーク」など前方の上空に現われるとサシバ・ハチクマ・ノスリ・ツミなどの渡りのタカがX羽が見えると大きな声で叫ぶ、22日は今季最高の3868羽が渡った日には天才少年の幼い声が一番際立っていた、周囲で観察しているおばさんグループから将来は鳥博士と嘱望されていた。
撮影期間中は快晴の青空が少なく晴天でも6とか8の雲量の多い日が多く晴れても運良と言えない。出来るだけ青空で撮影を心掛けたが薄雲からは逃れることは出来ない薄運。また目前で十数羽のタカが上昇気流に乗り旋廻しながら上昇する側面から観察するタカ柱はタカ望みとなった。
タカ渡り 低き飛ぶのは 高望み
(ダジャレ川柳はだれじゃ、ワシじゃねえタカだ)
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こんにちは
22日は天才少年から3段下で逆光の位置にいましたのでこちらこそ気付かず失礼をしました。
野鳥撮影もブログも休み癖がつくと歯止めがかかりませんね。撮影は鳥取以来の二ヶ月ぶりでした、野鳥を始めた05年より毎年白樺峠に自然に足が向きますのでまだ鳥撮りは諦めていないようですがここの坂の辛さは年々増します。喘ぎ喘ぎ登る坂でまさかが一瞬頭をよぎる時がありますが何人に抜かれても慌てず、急がず。これからも撮影もブログも全てマイペースを通しますのでこれからも宜しくお願いします。
投稿: ken | 2012年10月 1日 (月) 13:20
お久しぶりです。
暫くアップがなかったので、大丈夫かしらん?と、心配していました。
しっかりBirdingされておられたようで、安心いたしました。
22に、白樺峠にきておられたのですね。
いなサンも行っていたのですよ。
天才少年から2〜3段上の方にいました。
ケンさんを探したのですが、見つけられず。
残念でした。
投稿: いなサン | 2012年10月 1日 (月) 07:29