神島の青空での鬼ごっこ
今日10月12日はコロンブス・デー(アメリカ大陸に到達したのを記念する日)である。コロンブスと言えば”コロンブスの卵”が有名な話。大陸発見はだれでも出来ると言われて、卵を立てることを試みさせ、一人も出来なかった後に卵の尻を潰して立てて見せたという逸話から、誰でも出来そうなことでも、最初に行なうことは難しいということ。
今週の伊良湖岬の恋路ヶ浜と鳥羽行きフェリー乗場はタカの渡り撮影よりもグンカンドリの撮影で連日賑わっていたが誰からも神島に渡る話は出なかった。
10月10日は”コロンブスの卵の日”となった。地元の人の会話でグンカンドリの塒(ねぐら)は神島であると小耳に挟んでいたので伊勢湾口にポツンと浮かぶ神島に渡る日となった。チケット売り場が開くのを待っていた鳥友のIさんに6時半の一便は船長から直接乗船券(往復2500円)を購入すると教えてあげて、8人の釣り人と共に乗船した。鳥撮りは我々二人だけの珍しい出港となった。神島漁港の防波堤で釣り客が下船、フェリーを降りるまで乗船時間は約20分、復路の最終便に乗り15分で伊良湖港に到着。
ここは三島由紀夫のベストセラー小説「潮騒」の舞台の島である、この島に長期逗留して書き下ろした純愛小説である。
今まで5回映画化されロケ地となったので潮騒の文学碑と映画の場面に出てくる港・八代神社・灯台・艦的哨(旧陸軍が伊良湖岬から撃った大砲の着弾位置を観測した施設跡)などが島の観光名所となっている。これらを観光するために島を一周したら二万歩弱の19840歩となり、足のふくらはぎが今でもパンパンにはれている。
5回映画化された中で1964年の二作目、吉永小百合と浜田光夫の映画シーンが随所に掲示されていた。
午後、鳥羽からの定期船で来られた鳥撮りを30年も経験して今はやめたと言われる喜寿を過ぎた老夫婦に灯台付近でアサギマダラを見たかと聞かれ3回程見た!と応えるとこの島はアサギマダラやサシバ・ハチクマが南方に移動する際に通過する島であることが分かった。9月下旬から10月上旬は渡りの蝶や鳥が経由する島であった。そういえば我々二人の他に鳥羽から来た鳥撮りさんが3時45分の鳥羽行きに乗船する際に今日は良かったね!と声を掛けてきた。
11日の恋路ヶ浜でこの写真を見た5人が神島に渡った、鳥撮りに喜ばれ、地元にお金が落ちて、伊良湖観光の推進にお役立ちしたようである、今週はこれからも神島に渡る人が多くなると思われる。12日は9時から歯科の予約を入れてあるので少なくなった後ろ髪を引かれる思いで11日午後から伊良湖岬を後にしてきた。9日から始まった東名の集中工事による渋滞も今回はさほど苦にならなかった。
コグンカンドリの若と思われる二羽の鬼ごっこ
同じように飛ぶ二羽の尾羽は燕尾だが形が異なるのは偶々か
神島のトビと鬼ごっこ、三羽に追われても大形のツバメはするり、するりと逃げ回る
スルリある急接近もありました。
中に挟まれても大形のツバメは優雅な舞でマイペース。
最後までこのグンカンドリが小軍艦なのか大軍艦なのか不明でした、自らの不明を恥じる一幕を降ろします。
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