神島の蝦夷鶲
恋路ヶ浜から約3・5kmの伊勢湾口に浮かぶように見える「潮騒」で有名な周囲約4kmの神島に朝一番の定期船で島に渡り、目的はグンカンドリであったが最初に目指したのは島の観光名所となっている神島灯台、恋路ヶ浜からは昼間は島の中腹に白く目立つ、夜間はこの灯台の光が岩礁を照らして交通難所の伊良湖水道の安全を守る。
神島は島全体が山地であり、漁港から斜面を登る狭いコンクリートの階段の両脇に民家が密集する中を漁港の真裏に位置する灯台まで急階段を上る、途中から伊良湖岬が見えるあたりから平坦な道になるとホットする。標高171mの灯明山の頂上を巻き込むように見ながら100m位歩いていると渡りの蝶、アサギマダラを見つける。最後の階段を上るとそこが神島灯台、全国に30ヶ所あると言われる「愛の聖地」のプレートがコンクリートの壁にはめ込まれている。眼下に伊良湖水道を見渡せる絶景の場所である、ここで真下の海上からハヤブサが舞い上がってくる、島に飛んで来たヒヨドリを狙っている様子だ。灯台からは下り階段で監的哨(旧陸軍が伊良湖岬から撃った大砲の着弾位置を観測したコンクリート製二階建の施設跡)三島由紀夫の純愛小説「潮騒」では恋仲の二人が火を飛び越えて結ばれる場面に出てくる煤けた古い建物。吉永小百合や山口百恵主演で映画化されたクライマックスシーンがここである。ここからカリスト地形の不動岩、ニワの浜、神島小中学校、古里の浜などを経由しながら一周約2時間で観光と探鳥の神島で最後に渡り鳥のエゾビタキに遭遇した。撮影日10月10日。
古里の浜から神島漁港に戻る途中の道端の木々にいた。時々木から飛び出して虫をフラィングキャッチをしていた。例年ならば権現山のサンクチュアリーで撮影していたエゾビタキである。
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