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2013年1月26日 (土)

放鷹術の実演

大塚紀子鷹匠の著書「鷹匠の技とこころ08169l_3  「渡り」と「飛流し」の鷹狩り用語の解説は第三章 鷹と野に出る 狩のまえの調教P127④渡り・・・「渡り」とは、樹上などにとまった鷹を拳に呼び戻すことである。P132の⑦「飛流し」は空中に放った獲物を捕えさせることであり、実際の狩を想定した仕上げの仕込になる。P162に「羽合:はわせ」は日本の鷹匠の独特な猟法の一つで、鷹に加速をつけてやるために、拳から鷹を獲物に向って投げるように押し出すことをいう。この本は調教用の器具の名前や鷹狩りの専門用語を初心者にも分かり易く、写真と挿絵でも体系的に解説しているので鷹狩りの入門書ともいえる。

今年の実演では諏訪流第17代宗家、田籠善次郎鷹師の「羽合」「飛流し」「渡り」の妙技であった。今年は午前11時と午後2時の2回とも見物した。

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「飛流し」鷹匠の拳から飛び立ったオオタカがバードランチャー(放鳥器)から飛び出した鳩を一瞬で捕獲して地上に降りた、オオタカの飛び出しとバードランチャーから打ち出された鳩をカメラはこの一枚しかピントが合っていなかった。「飛流し」は実際の鷹狩り、そのもの実演であった。

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「飛流し」を始める前に田籠鷹師が内堀広場の立ち木に向ってオオタカを羽合せした。

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立ち木にとまったオオタカ

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樹上にいるオオタカに、餌合子(エゴウシ:切り身にした肉を携帯するための容器)の蓋で音を出したり、声を掛けたり、呼子で合図して呼び戻すことを「渡り」という。

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立ち木や飛び出した鳩に目掛けての鷹を投げるように押し出す「羽合せ」を実演する田籠鷹師、人馬一体は乗り手と馬の心が一つになるように、鷹匠と鷹が追求する究極の感覚が人鷹一体といわれる鷹狩りの醍醐味である。

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鷹は短距離で獲物を捕らえるように訓練されているので獲物が飛び出した瞬間に、追跡よりも早く、空中で鳩を捕えてしまう。ファインダーからの目線では空中での追跡に追いつかなかった。

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これも訓練されているのか捕えた鳩をあまり傷つけない

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鷹がハトを傷つける前に鷹匠が切り身の餌を見せて気をそらして、鷹の爪から傷つけないようにハトを外した。放鷹術実演の終了である。

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