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2013年3月 4日 (月)

蹼足(ぼくそく)の嘴白阿比

冬期の生息域は沖合いの海上といわれる、ハシジロアビを漁港内で観察してから約30分後に陸に上がって休息して仕舞うのはどこか怪我をしているのか、あるいは衰弱しているのだろうか?生活環境が洋上のハシジロアビが陸にあがり、蹼足(ぼくそく)で歩行する姿は夏期の繁殖地以外では見られないと思うと貴重な写真を撮ったことになる。
夏羽移行中のライファーであり、趾(あしゆび)と趾の間に水かきの膜があり蹼足(ぼくそく)といわれる水かきの足(歩くときは水かきは閉じている)で地上を歩くのも初見である。

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漁港の右奥にある岸壁の下、漁船陸揚げのスロープに上陸開始したのは14:48分であった。足の蹼(みずかき)を閉じて歩き始めである。

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蹼足(ぼくそく)で海藻のゆるいスロープの陸上をヨチヨチと歩く姿は見る人によっては複雑な心境である。

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水かきの裏側はオレンジ色?丸太のコロの代わりにスロープにある二本目のコンクリートを乗り越えるには7kg近くもある体重を両足にかけて、思い切り頸をのばして乗り越えようとするがここで一旦は躊躇なのかお休みなのか?

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スイスイと水中では機能する蹼足(ぼくそく)も尻から出ているので浮力のない大地では歩くことは大の苦手らしい!二本目を乗り越えるには腹を摺りながらようやく乗り越える、海辺からここに来るまで約2mの距離を2分以上も掛かる。

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2本目の海藻に覆われた垂木の上(実際は漁船陸揚げ用の丸太のコロに代わるコンクリート製の台型人工物)では夏羽移行中の星斑のような白斑がよく見える。

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海藻の上で動かなくなり、脇息代わりのコロの横にコロットもたれ掛かって休息の開始、1時間以上もここで休憩とは洋上生活では1次的にも異状と思える

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45分後の満ち潮の様子を視認中?雌雄同色といわれるので♂♀はわからない。

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1時間後には此処まで潮が満ちると象牙色の太いナイフのような嘴に浪飛沫が突き刺さる

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1時間10分後に満ち潮に乗って海上に楽な帰還、行きはよいよい!帰りは辛い!の真逆である。

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閉じていた趾(あしゆび)を少し開いて、蹼足(ぼくそく)は水中では前に来た時は全開して後ろに蹴るそうです、体調も全快ならば良いが・・・昔カイツブリが水上で足を上げているのが尻に矢が刺さったように錯覚して見えたのが弁足であった、駆け出しの頃を思い出した。

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休養の効果なのか、この後は長く潜水して一時は見失うが漁港の左にある駐車場の岸壁の横に浮上したのを確認して四時過ぎに現場を後にしたが地元の人なのか最後の一兵がまだ残っていた。

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