河津大滝の撮影
2011年9月の台風災害復旧のため通行止めであった、河津町営の踊子遊歩道は大安の4月2日に全長50mの新吊り橋「河津踊子滝見橋」の開通式が行なわれた、これからの新緑の季節は河津川の支流、本谷川の釜滝、エビ滝、蛇滝、初景滝と通り抜けができます、更に下流のカニ滝と荻入川と本谷川の二つの川の滝が出合う、出合滝の河津七滝(かわづななだる)の六つの滝(たる)が新緑と渓谷の中で景観を競い合います。観光協会のHPには河津では滝のことを「タル」と呼び、この言葉は古く平安時代から続く貴重な民俗語で、水が垂れるという意味の「垂水」がルーツです。
河津七滝で一番大きい大滝(おおだる)は出合滝で荻入川と本谷川の二つの川が合 流した下流にある、これは河津川の上流でもある。この大滝を見物するには町営の大滝遊歩道入口から入るがこれが左上の写真のようにまだ閉鎖されたままである。豪雨災害で天城荘は半年間の休業後に昨年のGWから再開されたが、この遊歩道は4月2日新吊橋が完成しても閉鎖のままである。
大滝を見物するには大滝温泉・天城荘に泊るか、あるいは立ち寄り湯に入らないと2011年9月の台風災害後、大滝は見物出来ないことになっている。駐車場から撮影した天城荘と河津七滝の岩清水が湧き出す水車の風情、この天然水でお茶やコーヒーを入れると美味い、容器は宿で販売している、水車と天城荘の玄関前の佇まいである。
天城荘の立ち寄り湯受付、三時間1500円、大滝の水しぶきを浴びながらの川原の温泉に入るには水泳パンツが必要である、タオル・バスローブ・水着セット付きで2000円。館内のレストラン入口に邦画で昨年2位の興収を記録した阿部寛扮する古代ローマ人が温泉の暖簾から顔を出す「テルマエ・ロマエ」のポスターが貼ってあった。4月3日の朝日新聞に「60億円大ヒット映画 原作者には100万円だって」の見出しで原作者のヤマザキマリさん作の同名漫画の原作料が100万円では安過ぎる?記事であった。「テルマエ・ロマエⅡ」が撮影を開始して来年のGWに公開されるニュースもあるのでこの話題はまだ続きがあるものと思われる。 館内温泉の脱衣所で水泳パンツに着替え、まだ寒いので肩にバスタオルを掛け、その上からバスローブをはおり、カメラを手に大滝まで約5分舗装された山道を下る、台風被害で土砂に埋まった道である、途中で振り返ると遠くにループ橋が見える。
これが初見の河津七滝最大落差30m幅7mの大滝(おおだる)である、滝しぶきの温泉がある、これを撮りたくて大滝温泉・天城荘の立ち寄り湯に来たのである。
一番手前のコンクリートの屋根つき温泉からも奥にある掛け流しの温泉からも大滝の飛沫を見物しながら癒しの湯に入れる。
風呂をテーマにした邦画で興行収入が60億円近くの大ヒットした映画「テルマエ・ロマエ」の撮影地とあって平日でも入浴客が絶えない、映画でも使われた大滝を入れての河原の湯の撮影では3時間内に人影ゼロの写真は撮れない。バスローブで歩く1組と水着の1組が画面に入ってシマッタ。右端は映画の中でオンドルとして使用した温泉小屋である。
誰も居ない様に撮るにはいろいろある河原の湯を部分的には撮れる。右の温泉はこの日はぬるかった、左のテルマエ・ロマエの場面に出てきた河原の湯はなかなか一人占めは出来なかった。
この先は夏はプールがある一番奥の小さな温泉と開放型(大滝の見える)屋内温泉の内部など大滝には露天風呂がいろいろある温泉天国であった、但し水着着用である。 大滝の脇にあった穴風呂(洞窟風呂)には入れなかったが天城荘と大滝の山道にある子宝の湯、中は暗い洞窟風呂の風情、ぬるいのが難点である。早く内風呂に行かないと風邪を引く!
内風呂も勿論温泉であるが水着はダメです!湯気でカメラのレンズがくもる。
内湯の露天風呂、自家源泉5本を有する湯量豊富な温泉宿である。
河原の自然の温泉も良いが屋内の温泉でも癒される、泉質はアルカリ性単純温泉、館内にある全ての内湯温泉に入るには大滝の河原の温泉での撮影待ち時間が長過ぎたように想う。
ここは今では大滝温泉というよりも映画「テルマエ・ロマエ」と「ノルウェイの森」ロケ地温泉という邦画が有名である。
新吊り橋「河津踊子滝見橋」の完成でまだ見ざるの三滝(みだる)の釜滝、エビ滝、蛇滝を撮影する日がいつか来るのを楽しみにしている。
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