砂かぶりの長元坊
大相撲五月場所(通称夏場所)が5月12日から国技館で興行されるが土俵のすぐそばの砂かぶり席、正式には溜席(タマリ席)と呼ばれる土俵下で力士の激しい取り組みを真近で観戦したことがある。大乃国が全盛の時代(現在の元横綱・芝田山親方)、花篭部屋・放駒部屋のタニマチの方の招待であった。マス席では何度か見物したが土俵のすぐそばの砂かぶりと言われるタマリ席(溜席)は販売されていない。TVでは常連の人や著名人の観戦がよく映るがここに座れるのは主に相撲協会の後援会、維持会員の人たちなどこの人達とご縁がある人の特別席であると思われる。砂かぶりはマス席と違って飲食喫煙一切禁止だがそのかわり迫力を近くで観戦することが出来る席であり、一般の相撲フアンには垂涎のもっとも良い観戦席であった。
最近は地方の野球場やサッカー場にも「砂かぶり」の席を設けることがあるが土俵よりもかなり広い競技場で目線を下げただけの場所では砂かぶりの実感があるのだろうか疑問である。
本場所でTVカメラを背にした裏正面の砂かぶり席だったのでTVには映らなかったが翌日の某スポーツ紙に番狂わせの写真に友人と二人で写っていたので砂かぶりに居たのがバレてしまった思い出がある。
ヒバリ・キジ・ヤツガシラなどの砂かぶりは見たり撮ったりしたことがあるがチョウゲンボウの砂かぶりは今回が初めてであった。2時間も待った砂かぶりであるが砂浴びを始めると結構長い時間撮影出来るが今回は無粋な散歩人が無造作に近づきすぎてバレてしまった。チョウゲンボウも体を清潔にする間がなく迷惑千万であったと想う。
砂かぶり 我が物顔の 散歩人
雀を採食した♀が砂浴びにこの農道に降りてきたのである(ノントリ)
2時間も待った甲斐があったと思ったら・・・・
ブルブルと砂かぶり始めた右横の農道に散歩の人が見えた・・・(トリム)
頭隠して尻隠さず、最初は向こう向きであるが時計回りに向きを変えるはずであったが、間尺が悪いことに農道を散歩する人が近づいてきた。
南無八幡大菩薩の祈り甲斐なく
砂浴びに 待ったが聞こえず 鳥が立つ
5,6人の撮影者を無視するかのように長元坊に無造作に近づく散歩人に飛び立つ構えは祈りに見えた
チョウゲンボウは砂煙を上げての飛び出し
午後3時の影を落として飛んで来た方向に飛び立つ
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