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2013年7月

2013年7月31日 (水)

トドマツでもがき苦しむ一番子

先日の給餌と前後しますがクリの木のウロから巣立ち、トドマツの葉の上に着地した一番子がトドマツと蔦が絡み合う枝で、もがき苦しんでいる様子です。

北海道で思い掛けない負傷をした不肖の夫ながらも家では夫唱婦随(夫が言い出し、妻がそれに従う)と自認していたが家で0041_2 は妻が婦唱夫随と思っていたようです。
隅田川の花火大会が突然の雷雨で中止になった土曜日の夜の8時頃のことです、妻が日課にしている夕食後の散歩に出かけたが近所の幼稚園前の下り坂で突然強く降り出した雨に駆け出して、転倒し右肩・腕・肘などを打撲して血だらけで家に戻りました、救急車を呼んで整形外科のある夜間の救急病院に担ぎ込まれて処置をして11時頃に帰宅した時の写真が右上です。右肩の下・右腕の骨折です、転んだ原因の詳細は不詳ですが雨で滑って転んだのではなく、雨に慌てて躓いて転んだようです。こ0110 の夜から夫婦で右手が使えない生活が始まりました、夫唱婦随とは夫が負傷した後に妻が負傷する、我が家の夫傷婦随・負傷婦随とはこの様である。因みに自分の超音波骨折治療の様子も0190_2 貼っておきます 。15分間の治療中にコンデジを左手に持ち、右腕ギプスの記念写真です。弁当箱大の本体とギプスに窓を開けてプローブを骨折した患部の上にゲルを塗布してバンドで軽く固定してパルス波で骨の成長を促進する超音波骨折治療法です。
夫婦で右手が使えなくなり、炊事・洗濯の手伝いに近所に住む娘がヘルパー代わりに来ています。
熱海の花火の前日に事件が起きたので7人の予約が婦抜け(腑抜け)となり付き添いの上の娘と二人を家に残し、静養気分は半減したが娘と孫の5人で熱海の温泉・岩盤浴と花火を楽しんできました。

北海道から帰宅後は右手が利かず、左手中心の生活をして出来ないことは妻に手伝ってもらっていたのが熱海から帰ってきてからは逆に寝起きを手伝う身分に昇格です。民生委員などボランティア活動でいつも家に居ないので家内ではなく家外、お外さんと呼んでいたのが家内に昇格ですが何も出来ません。二人共右手が使えず、食事(二人とも左手にフォーク)・洗面・歯磨き・トイレ・入浴・書面(文字書き)などで「もがき苦しんでいます」。

今日はトドマツの葉の上に着地した一番子が安定した枝に移ろうともがき苦しんでいた様子です。

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安定した太い枝に移ろうとうつろう一番子

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バタバタしながら上を目指します

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トドマツの細い枝葉が邪魔して、なかなか思うように移動出来ない様子

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やっと少し太い枝に来たが枝葉が邪魔のようです、チューを咥える親の方を見ている

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トドマツの一番子(下)と二番子(上)の移動前の位置関係

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ようやくここに辿りついた一番子

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ここで給餌のおねだりをしますが親が来ません

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枝の下方はカメラマンが待機しているので親が給餌をチューチョしています

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チューを咥えての給餌態勢の♀親

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♀親の給餌の飛び出し

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この時は上にいる二番子へ給餌でした

2013年7月30日 (火)

岩盤浴と熱海海上花火

伊藤園グループの伊藤園ホテル熱海館は熱海駅から2~3分の至近距離にあり、特別天然記念物の「北投石」を使用した温泉と岩盤浴が売りの温泉宿、昨年も8月の海上花火の日に家族で来たので今年で二回目である。
0121 北投石の温泉に入る時はコンビニのレジ袋を右肘のところまで被せて、温泉の中では右腕を上に挙げて入浴するスタイルは家と同じである。岩盤浴の時は室温50℃湿度100%で蒸し風呂やミストサウナに近いのでバスタオルで右腕のギプスをすっぽり保護して防温と防滴(天井から水滴が落ちてくる)対策をしている。岩盤浴の前に温泉に入り身体を洗う、その後に作務衣(熱い中に入るのにサムイ1 とはこれ如何に)に着替える。
岩盤浴室に入る前に係りのおばさんの指示で備え付きの紙コップで冷水を飲み水分をとり、薄暗い蒸し風呂のような岩盤浴室に入る。時間は10分間、休憩室で5分体を冷やす、また10分間の岩盤浴が1サイクル、二度目は5時間後と表示がある。

0070 係りのおばさんが温泉水を敷いてある北投石の薬石(白・茶・灰・黒などの玉砂利のような敷石、どれが北投石か分らない?)の上から時々吹きかけ、蒸し風呂状態を保持している。入ってから直ぐに体中から汗が噴出す、悪いものが体から抜けていく感じ、見上げる天井に水滴(温滴)があり、顔に落ちると怨敵となる、時々時計と顔に落ちないように水滴の位置と大きさを見つめていた、バスタオルを巻いた右腕はサムイの懐に入れて温まらないにしていたが噴出す汗でサムイはぐっしょり濡れていた。
ここで「北投石」の説明を見てきた、北投石は天然の岩盤浴で有名な玉川温泉と台湾の北投(ぺいとう)温泉と南米のチリの世界中で3ヶ所しか発見されていない奇石でラドン・ラジウムなどを含む温泉成分が鉱物となり、長い年月をかけて北投石となった。昔から薬石としてあらゆる疾病の治療に効果があるといわれる。日本・台湾の両国では特別天然記念物で採取禁止となっている。熱海館の北投石は台湾から取り寄せたものである。

日曜日の熱海海上花火は午後8時20分から約30分間、サンビーチの海上にある防波堤の上から打ち上げられた。片手では一眼レフの操作が面倒なのでコンパクトデジカメのNikon COOLPIX S9500で花火を見ながら簡便撮影したもので勘弁願います。

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一眼レフのバルブ撮影と違い、手持ちのコンパクトデジカメではシャッターチャンスのタイミングとピントが合っているのかよく分らないが熱海海上花火の証拠写真としてご参考まで

2013年7月28日 (日)

蝦夷梟の給餌

人間の一生というものは照る日、曇る日、雨の日、風の日、嵐の日と様々な日がある。時は流れて今、野鳥撮影できる心穏やかな日々ではなく、利き手の右手が利かない、自分の思い通りにならない、不自由な生活を余儀なくされている、今は雨風の日と思って風雨をやり過ごすような日々をおくっている気がする。そんな日々の生活のなかで撮影してきた写真の中に思わずやった!とかあるいは自然の生態を垣間見たとか、自己満足する写真があると嬉しくなり、小さな幸せを感じる時があります。
今まで明るいうちからネズミを獲ってくるエゾフクロウは見たことがなく、巣立った雛に間髪をいれずにネズミを捕え、給餌する場面を初めて観察した。エゾフクロウはネズミ駆除の益鳥であると再認識。また巨木のクリの木周囲のトドマツに留まる親鳥の生態やネズミの餌渡しなど巣立ちの日はいろいろな場面を見たり魅せてくれた。

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16:24 クリの巨木の隣のトドマツで親のチュウです、最初からトドマツでトドメのシーンです、胸にジーンと来るかどうか?

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あんた!こんなことしている場合でないでしょう!雛達にこんなところ見られたら非難されるわよ!チュウよりも早く餌のチュウを捕りに行きなさいよ 昔どこかの家庭でガミガミ言われていたことを彷彿させる場面。ションボリする♂でした。

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♂はネズミ捕りに♀はこれから昼寝です

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17:47 ♂がネズミを咥えてのお帰り、♀がトドマツから飛んできた、枝葉が多い処での餌渡しの写真となった

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♀が向こう向きにネズミを咥えている♂の下にまわりネズミの餌渡し

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♂から口移しで♀がネズミを受け取り餌渡しの終了

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♂はまた餌場に飛んで行き♀はこれから雛に給餌へ

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18:41 一番子がトドマツとツタの葉隠れの中で給餌を受け、ツタがあってもつたない写真です

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一番子の後は二番子に給餌して、今度はまた一番子に給餌する構えですが低い枝にいるので躊躇しています

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一番子は親のネズミを見て欲しがりますが・・・(ノントリでこれだけ大きく撮れることは枝が低い証左)

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この三匹目のネズミを一番子に持っていけません♀の思案顔

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19:00 一番子の傍に来たがやはり枝が低く、人が近いので給餌は出来ない、一番子を諦めて同じ木の上にいる二番子に給餌した。

2013年7月27日 (土)

巣立ち雛の兄弟

毎日暑い中を、O整形外科に徒歩で通院している理由は、超音波骨折治療法による治療を受けるための通院である。
5年前の足の捻挫と剥離骨折の時はこのような治療法が普及されていなかった、超音波
骨折療法は先進医療の時代であった、一般にはギImg03 プスのあとは、骨が自然に修復するのを待つことであった。
超音波骨折治療法は、微弱な超音波を1日1回20分間、骨折部に当てることで骨折治癒を促進する治療法です。この治療で用いられる超音波は、日常的に内臓などの検査に利用されているのと同レベルの非常に低出力(30mW)の超音波です。ただし、検査で用いる超音波とは異なり、超音波を1秒間に1000回というパルス波にして照射する(普通の超音波が連続的なのに対し、パルス波では断続的になる)ことが特徴的です。上の写真の機器は「セーフス」製であるが通院している整形外科は下のSIGMAXのAccellus(アクセラス)を使用している(但しプローブは上と同じようなものを使用)。
530249_220ahbzx00015000_a_01_01_f_3 機器本体は弁当箱ていどの携帯できる大きさ、乾電池3本のDC4.8Vが内臓電源。腕の上にあるのがプローブで、自分は手首の上の7cmx7cmのギプスを切り開いた部分にプローブの先端に透明なゲルを塗布してから骨折した手首の上にプローブをあて、15分間の照射を行なう(普通は大腿部など骨が深部の場合は20分、手首は骨が近いので15分間)治療のあとは開いたギプスの窓に蓋をして終了。
超音波骨折治療を行うと、新鮮骨折の癒合日数が40%近く短縮するといわれていますが骨折してから3週間後に始めたのでその短縮効果は望めないとしても早期の治癒を願って毎日通院している、以前は先進医療でも今は保険の時代、3割負担で320円/1回、500ccのスーパードライが一本飲める。
昔の人がいっていたように人間の一生は重たい荷物を背負って、長い道のりをとぼとぼ(徒歩徒歩)歩くようなもの、そこには上り坂もあれば下り坂もあるが思い掛けないことが起きる今回のような三つ目の坂「まさか」もある。


今日は昨日の続き、お兄ちゃんに続いて同じ日に「まさか」弟も飛んでの巣立ちです。お兄ちゃんから遅れること約1時間後の17:01分にお兄ちゃんと同じトドマツの木に巣立ちでした。

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先に巣立ちしたお兄ちゃんはツタウルシのようなつる性の木が絡み付いたトドマツの中で羽が引っ掛かり苦しんでいます。

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なかなか脱出できないようです、「まさか」巣立ち後にこんな目に遭うなんて・・・

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16:56 蔦の木を伝わってようやくトドマツの細い枝にきましたが位置が低いようです。

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ようやく落ち着いたお兄ちゃんですが低い枝です、カメラマンに取囲まれます。

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17:01 巣立ち直前の弟がお兄ちゃんのいるトドマツの方を見ていたと思っていたが、目を離した次の瞬間また飛ばれてしまった、仕舞った!!!弟も枝伝いの巣立ちではなかった、兄の後を追ったのだ。滝川公園のエゾフクロウは一番子の巣立ち後の翌日も二番子はまだウロの中でウロ付いていたがここではまさか同じ日に巣立ちした。

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お兄ちゃんと違い反対側の高いよい処に来たので直ぐ給餌を受け易い場所です

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こちらが弟です(横撮りを縦にカットのトリム)

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弟の擬態のようです、怖い顔で体を細く見せ様と魅せます。

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17:35 たまたまですが股の中心に何か見えますが何でしょうか?

2013年7月26日 (金)

巨木からの巣立ち

帰浜してから既に二週間経つ、この二週間は毎日病院通いであった。初日は帰浜直後に駆け込んだ藤井クリニックで血圧降下剤・血管拡張剤・インシュリン分泌促進剤・コレステロール減少薬など4種の錠剤を8月11日~18日のお盆休み対応で北海道に出かける前と同じ40日分を調剤して戴き、いつもの笑顔で対応してくれる薬局ホームケアファーマシー新横浜で毎回ある薬の効用と服用の説明を聞いてから帰宅。翌日は市営地下鉄ブルーライン岸根公園駅の近くの大田整形外科に午前中に飛び込んだがあいにくの土曜日で代診の先生がレントゲン写真を診断して痛み止めの薬一週間分と16日に必ず来診に来るように言われた。ここの整形外科は慢性バネ指の治療と2009年4月に光ヶ丘公園でコマドリ撮影時に若気の至り?まだ若いつもりで高さ1m弱の石垣から飛び降りて右足の捻挫と剥離骨折でギブスをはめたところであり、馬齢を重ねて歳を取ったと覚醒した頃である。翌月の5月にはギブスの右足にギブス用の特製サンダルを履いて、この足でアクセルとブレーキを踏みながら輪島港まで約600kmを一気通貫で運転し、へぐら島では足を引きずりながら五日間野鳥撮影した、怪我しても野鳥撮影に手を抜かない前歴のあるカメラマンとなった。
16日は今まで北海道の病院でギブスに代わる取り外しが出来る「手背屈装具」を装着していたがこれでは直りが遅いとの理由でギプスに変更した。その日から10日経つ、紋別の病院で全治1・5ヶ月と診断されて骨折してからすでに1ヶ月を経過した。

北海道では雨天や濃霧などの天候不順と怪我した雨の日と翌日を除いてそれ以外は毎日が撮影日であった。
それが今では毎日が通院と北海道の野鳥写真の整理とブログ作成で一日が終わる。
今日は45日前の6月10日に巨木のウロからエゾフクロウ雛の巣立ち前後の様子である。

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巣立ち1時間前の14:53分、お兄ちゃんの羽ばたき練習、今にもウロから落ちそうな格好であった

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大勢のカメラマンがいる下を覗く弟、兄は羽を広げて見せる

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14:56 お兄ちゃんから巣立ちの気配を感じる

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お兄ちゃんがウロの出入り口を独占をする

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また兄弟なか良く並ぶ、仲の良さは強大!

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お兄ちゃんに甘える弟

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15:33 ウロを見守る雌親のストレッチかな

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15:45 ウロの中の仲良し兄弟をトリムしてみた

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15:50 弟が下を見ているのに気を取られている時にお兄ちゃんがトドマツの方を見ていた!次の瞬間に・・・飛んだ!

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お兄ちゃんが巣立ったのである、一瞬の出来事にトドマツまで約15m飛ぶ姿を眺めていた。写真には僅かに飛び出す足と羽の一部しか写っていない巣立ちの証拠写真、事前には地元の人の話では巨木の枝伝にトドマツの枝に移ると聞いていたが見るのと聞くのでは大違い、人の話を信じて飛び出しの一瞬を逃がしてしまった。

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15:55 逆光の中にトドマツの枝の中に着地した一番子、ここは枝も細く、給餌にはあまりよくない処

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16:07 トドマツの枝にのる一番子を順光で撮る、このトドマツの枝が邪魔で一番子はここからなかなか上の枝に移動出来ないことになってしまった。この続きは明日

2013年7月25日 (木)

森の巨人と蝦夷不苦老

2000年4月に林野庁が選定した国有林の次世代への財産として健全な形で残していくべき巨樹・巨木を中心とした森林生態系に着目し、代表的な巨樹・巨木を「森の巨人たち百選」として選定した。北海道から沖縄県まで森の巨人たちは100選であったが、2010年の調査では枯れ死とか台風などによる風倒で100選の全てが生きてはいない。人間が選定した100選の巨人たちも自然の摂理には逆らえない運命であった。
因みに南は珍鳥がみられる沖縄県竹富町の西表(いりおもて)島にNo.99(サキシマスオウノキ)とNo.100(オヒルギ)が健在である。
西表島に再び行く機会があったら今度はこれらの巨木も観光したいと思う。

「昭和の森のクリ」は100選のNo.2である、北海道にはNo.11まで選定されたがそのうち二ヶ所は既に枯れ死して現在は9ヶ所である。No.1の「浜益千本ナラ(ミズナラ)」は当別町から「ふくろう街道」を走り、青山で国道451号線を左折し終点の石狩市浜益から国道231号線との交差点を左折して札幌方面に南下し約Photo 10kmのところにある。日本海から吹き上げる風のため、枝が多数に分かれて空に向かって伸びている姿が、千本も生えているように見えることからこの呼び名がついた。この木に触れたり葉で患部を撫でると病気が治ったということから、御利益のある木、御神木としてテレビ報道され全国的にも有名になっている。

No.2の「昭和の森のクリ」は野幌自然休養林は天然のクリ林が多いところであった。明治 21年頃から始まった同地区への入植以 降は、水源林として大切にされるとともに、一部は木炭や家具材として伐採された。しかし当時から森林内で一番大きなこのクリの木だけは「ご神木」として取り扱われており、昭和29年に周辺を伐採してトドマツを植林した際もこの木だけは保存された。日本のクリの自生北限が石狩低地帯とされていることから、この天然のクリの巨木の保存は研究上からも貴重。(林野庁森の巨人たちより一部抜粋・転載)

今日も昨日の続きでこの昭和の森のクリの巨樹の洞に居住していたエゾフクロウ雛の兄弟である。

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これが「昭和の森のクリ」樹高18mの約2/3、地上から約12mの高さに洞がある、周囲は保護柵のロープで囲われて、ご神木には近づけない、触れない、撮るだけである。

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推定樹齢800年の洞の上下にある枝からは青葉が芽吹いている、ウロからエゾフクロウ雛が顔を覗かせていた。

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これが100選のNo.2の北限の自生するクリの木の表示板、ここのエゾフクロウは樹齢800年の巨樹に居住していたのである。鎌倉・室町・安土桃山・江戸・明治(開拓時代)・大正・昭和・平成の各時代の変遷を生き抜いてきたクリのご神木が今ではエゾフクロウとご親睦であり、カメラマンはエゾフクロウと親睦を深め、良い写真を撮りたいと群がっていた。

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ここはウロを見張る親のお気に入りの木に近く、親も撮れる場所であった。

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この日は前日のウロの正面はと異なり、場所を右奥へ10mくらいずらして撮影、毎朝早朝から場所取り競争がある、単独よりもtsuntsunさんとのコンビで何かと心強く便利であったが薮蚊が多いのには参った。地元の人達は全員が防虫ネットをかぶっていた。

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身を乗り出しての一番子の背伸びは巣立ち真近を予感させる

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17:33分、朝から同じ処で親が見張る様子が常時見られる場所であった。

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17:40分、羽ばたきの練習はお兄ちゃん

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17:42分ようやく二羽が並んだ

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18:30分 二羽並んだお兄ちゃんは森の賢者を彷彿させる横顔であった

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お兄ちゃんの欠伸と思ったらペリット出しの面白い顔であった

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18時52分 この日も巣立ちはなさそうである、これがこの日の兄弟最後の写真である

2013年7月24日 (水)

ふくろう街道

札幌市に隣接する江別市·岩見沢市·三笠市·美唄市·砂川市·滝川市を経て、旭川市 に至る大動脈の国道12号線、高速・道央道が開通してからはその役目を譲ったが今でも動脈としての重要度は継続している、この札幌から滝川に至る12号線を誰が呼んだか、名付けたか、北海道の鳥友Sさんがふくろう街道と呼んだ。6月初旬にこのふくろう街道の 江別市·三笠市·砂川市の三市を結ぶ、三ヶ所のエゾフクロウ営巣木を6月2日~11日にかけて往ったり、来たりした10日間であった。
ところが札幌市を始点として石狩川の対岸を通り、
Photo_2 国道12号線と平 行するように走る国道275号線(終点はオホーツクの浜頓別)が札幌から約25kmのところに位置する当別町に「ふくろう街道」と称する道道28号線がある。当別町の町の鳥は「ふくろう」であり、この Photo_5 ふくろう街道は当別町を通る国道275号線当別町樺戸町から日本海の石狩市浜益港へ通じる全長64kmの写真のような道案内もある、道道当別浜益港線(通称 ふくろう街道)である。また当別ダムによって最近出来た湖も「当別ふくろう湖」の愛称が付いている。この当別町商工課に実際にふくろうが居るのか確認したが詳細は不明であった、担当者の言葉からは町興しのシンボルとして「ふくろう」を前面に出しているような回答であった。
そして関東にもふくろう街道と呼ばれる国道がある、始点は
千葉県匝瑳(そうさ)市から終点の船橋市に至る国道296号線は296からフクロウ、フクロードと呼ぶ一団もいるがこの道の通称は江戸時代からの成田山参りで成田道と言われていたが現在は一般的に成田街道と呼ぶが「ふくろう」とはあまり関係ない単なる一部の人が296の語呂合わせで呼ぶ道である。

今日は45日前シリーズの続編、鳥仲間と呼んでいる通称ふくろう街道の始点に近い江別市にある野幌森林公園・昭和の森のクリの巨樹の洞(ウロ)に居住するエゾフクロウの兄弟である。
この場所で昨夏はワッカ原生花園でワッペン侍さんと二人で撮影していたtsuntsunさんと偶然にもお会いした、今回は単独での来道であったので巣立ちまでの四日間この場所で猛烈な藪蚊の大群に襲われながらエゾフクロウの撮影をご一緒してお世話になった。

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日の出の4時頃から待機していたが午前9時頃ようやく揃った兄弟、巨木の洞は僕達にはすみやすい処であるかのような顔と顔、右が兄、左が弟だろうか

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兄弟が立ち上がってもまだ余裕があるウロである、前日までは狭いウロで一羽しか撮影出来なかったがここは兄弟の揃い踏みが撮影できる。

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9時22分、これはチュウかな?人間では口づけでもこれは嘴づけ?江戸時代は「口吸い」とか口ふたつで口と口がくっつくから「呂」とか、商売女と「呂」はロハでは済まされない!チュウでありチューイすべきだったとか?神聖な巨木の形、洞の形から淫らな妄想をした、もうこんな妄想はよそう。

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9時26分、そろそろ巣立ちの時期も近づき、兄と弟のウロの思い出に仲の良い記念写真かな、それともまだ早いかな?

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兄に甘える弟、巣立ち後も同じ木の枝でね!とでも言っているのかな?

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9時27分、兄は巣立ちの練習かな?

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9時50分、ウロだけの殺風景の写真になるのでクリの木の青葉・若葉も入れてみたが逆光の中をうろつきながらの撮影

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お兄ちゃんのペリット出し、骨が飛んでこないように下を向いていよう!9時57分

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10時に あっ またチュウだ!この後は夕方まで二羽並びはみられなかった

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4時46分、正午過ぎから日差しが替わり、順光となり眩しくなってきた、まだ午後からの二羽並びはない、この子は兄かな?弟かな?

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5時33分、ウロで立ち上がるところを見ると兄のようです

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5時44分、また巣立ちの練習か、羽ばたきを始める

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日没は7時10分頃であるが日没を過ぎた7時17分、親が餌のネズミを持って来て?立ち去るところでした。 

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雌親を見送るお兄ちゃん、親のあとを追って今にも巣立ちしそうな様子、午後7時18分これがこの日の〆の写真、ふくろう街道の始点とも言えるこの営巣木の二日目、この日の巣立ちはなかった。日の出から日没までこんなに長時間の撮影は初である。

2013年7月23日 (火)

蝦夷梟と蝦夷栗鼠

札幌-旭川間の動脈である国道12号線の沿線にある砂川市、空知川畔(ほとり)の公園で思わぬクマゲラの採餌に巡り合えたがここには北海道のリス、エゾリスも棲息していた。エゾリスと巣立ちしたエゾフクロウ一番子との緊張の出逢いもあった。
蝦夷栗鼠(エゾリス)はネズミ目リス科リス属キタリス種の亜種で、北海道に生息するリスである。

大きさは雄と雌の差はほとんどなく、体長は22-27cm、尾の長さは16-20cm、尾の付け根の直径は7-8mm、中間部では3mm。尾に生えている毛の長さが5cmほどあるため、外観は太い尾に見える。この尾は樹上を機敏に移動するときの平衡を維持する機能を担っている。耳長は2・5-3・5cm。体重は330-470g。毛色は一年を通して咽喉から胸部、腹部にかけて白色で、他の部分は夏毛は茶色で冬毛は茶灰色である。(出典:フリー百科事典 ウィキペディア)

今日は同じ公園に生息していたエゾフクロウとエゾリスである。

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晴天の日、空知川の岸辺の畔で切り株の上でオニグルミを採食するエゾリスのお母さんのようです、8つあるといわれる乳首の一部が見えます。餌に夢中で画面一杯まで近づいても動じない ようです。

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日陰の中、ドロヤナギの根元でエゾリスのお母さんのお食事、ミルクを出すために何でも食べているのでしょうか。

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ミルクを出すために栄養のあるものを採って食べているのかな?ここでの初日に樹上で遊ぶ子リスを見ました(カメラを持っていなかった)がそれ以降はエゾフクロウの営巣木の付近ではこのママリスだけです。

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今度はエゾフクロウの営巣木の方を見ています

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公園の草原で耳を立て、自慢の太い尾を上げてどこへ採食に行くのかな?公園に生息するリスだけあって人慣れしている様子です。

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巣立ち二日目のフクロウはエゾリスが近づいてきたので緊張した怖い顔と細身になって擬態かな?

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ピントはエゾリスに合わせています、リスもフクロウ慣れはしていない様子です。エゾリスの天敵はキタキツネやクマタカです、同じ猛禽でもエゾフクロウはあまり怖がりません。

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このピントもエゾリス、巣立ち雛に眼もくれず・・・餌探し?

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このピントは巣立ち雛のエゾフクロウです、エゾリスもこれ以上は近づきません

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最後はエゾリスにピント、最後までエゾフクロウの雛は緊張していました

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エゾリスが去り、暫くして緊張がとれると身体も丸くなり、いつものあどけない顔です

2013年7月22日 (月)

動き回る一番子

この日は4回目の朝を迎え、この公園の最終日となった。一番子が前日の早朝に巣立ちを確認されたので、この朝は二番子の番であると勝手に決め付けていたが早朝発見された場所はウロよりも下にある枯れ枝で葉が一枚もない場所、俗にスッポンポンの処に怖い顔をして擬態と思われる細身の状態であった、前日のウロよりも高い枝葉の中にいた丸みを帯びた一番子とは大違いである。これは自分が頭の中で予測した巣立ち雛の範囲を超えていたのである。この時は二番子であるとの固定観念から抜け切らず、頭の固い高齢者に成り切っていた。他のCMも最初は二番子の巣立ちと思っていたらしいがウロから顔を出した雛を見てもこの考えであったようだ。
ウロにいる雛を三番子とすると前日に巣立ちした一番子がどこにも見当たらないのが不思議である。巣立ち雛が朝の場所から動き回るのも不自然な行動であり、この様子から午後になって、ようやくこの子が前の日に巣立ちした一番子であり、まだウロにいるのが二番子と推量したのである。
時として思い込みが激しいのは病気の一種である、朝一番の巣立ち雛を「二番子かもしれない」→「多分二番子だろう」→「きっと二番子に違いない」に、いつの間にか変換してしまっていたのである。「二番子かもしれない」に留めておくべきであった。

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朝一番の5時半頃にはウロよりも下にある枯れ枝に緊張した顔つきでいました、体を細くしていたので木の枝に擬態しているつもりでしょうか、前日の一番子に続いて二番子の巣立ちと思われますが一番子が見当たりません。

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ウロにはいるのは三番子?だとすると巣立ち雛は二番子か?それとも一番子だろうか?一羽しか体がウロから現れない狭いウロでは一度に二羽以上見たことがなく、このように人が何番子か分らずウロウロしてしまうのだ。

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7時54分リスが近づいてきたので怖い顔・体を細くして木になろうと擬態?リスはこれ以上は近づかない

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8時13分リスが去った後に緊張が取れた丸くなった体でお漏らしか?枝から何らかの水分が垂れるのが見えた。

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8時50分にストレッチをするとこの処から上に登り始める

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のそりのそりとナマケモノのような遅い動作で枯れ枝を登る

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枯れ枝のコブを乗り越えて・・・

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ようやく枯れ枝の根元に来たのは9時20分過ぎ

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更に上に移動する、9時33分

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ここでひと休みの一休さん、時間は10時41分

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13時に偶には枝から枝に飛ぶこともある、当日の巣立ち雛がこんなに活発に動くことはないと思われる。

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枝から枝へ飛ぶと言うよりも跳ぶ方のようです

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13時30分これがこの日最後の写真になった、この公園の巣立ち前と巣立ち後のフクロウ雛は十分撮影した。クリの木のウロから顔を出す雛が二羽いると言われる次の目的地江別市の野幌自然公園に移動、国道12号線ふくろう街道を往ったり来りしている。

2013年7月21日 (日)

入内雀の雌雄

最近では数が少なくなり、あまり家の近くでは見られなくなった野鳥に燕と雀がいる。
今日はスズメと言ってもスズメのように耳羽の下の頬にホクロのような黒い斑がない、ホクロの古名はにゅう(斑)、にゅうがないスズメで斑無雀と書いてニュウナイスズメ、図鑑の漢字名は入内雀である。
雄成鳥夏羽は頭部から背・腰にかけて鮮やかな栗色、喉と目先は黒く、嘴は黒い、頬からの体下面は白い、足は肉色。雌は額から後頭の上面は灰褐色で淡黄色の眉斑は目先では細いが眼の後方では明瞭で長い、頬・喉からの体下面は汚白色、背からの上面は雄に比べ茶色が薄い。
エゾフクロウの営巣木の近く道央の空知地方で繁殖中のニュウナイスズメであった。

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レデイファーストで最初は桜の若葉と♀

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花が散って間もない桜の枝の♀

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枯れ木にとまる♂、スズメよりも少し小さく、白い頬にホクロがないのが明白にわかる

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スズメと同じように喉の下は黒いのは同じだが頬にホクロはない。

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青葉の花をむしりとり採餌していた

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もう何年もご無沙汰のマージャンの緑一色(リュウイイソウ)を思い出す邪念がまだあり、残念・無念ではあるが緑の中に栗色が映える。

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スズメよりも細身の体型、頬と体下面の白が素人には一段と綺麗に見えるニュナイスズメ。

2013年7月20日 (土)

一番子の巣立ち

今から45日前は空知川の畔(ほとり)の公園に来て三日目の日の出である。巣立ち直後のエゾフクロウはまだ未見である、昨年まで見てきた巣立ち雛は巣立ち後数日経過した雛ばかりであった、今回は初めての公園で初めて巣立ち直後の雛が見られると思うとある種のトキメキを覚え、ドキドキ、ワクワクする気がすると言うと少し大袈裟かな♪

ドキドキしたと言えば今まで装着していた取り外しが出来る「手背屈装具」では直りが遅くなるので、16日に骨折した右手首にギプスをはめた時のことである。近所の掛かり付けの整形外科で先生が診断した際に最も痛い部分(手首の上あたり)にマジックで印しを付けた、次に看護士が最初に袋状のネット包帯(ストッキネット?)を右手の指先を出した部位から右肘の下まで被せ、汗を吸い取るからと称してその上から青色のフワフワした下巻き包帯をした。次に先生がポリエステルのような化学繊維の包帯を温水で暖めてから巻き始めた、暖かい包帯を巻いてからこの包帯の上から先生が両手で擦りはじめると包帯がみるみる硬化してきた、熱可塑性樹脂のようだ、今時のギプスは包帯状のものを温水に浸して巻きつけるだけで完了する。短時間でしかも軽いのが特長。
ドキドキしたのはマジックで印しを付けた部分のギプスをディスクカッターで切り取る時である、先生は冗談で宝探しと言っていたが結構無造作に手の甲から手首の位置に7cmx7cm位の四角い窓を開ける時、回転するディスクの刃が下巻き包帯からネット包帯まで切られる恐怖感を味わった!この窓は超音波をあてる発信器を置く個所で超音波が骨の細胞を刺激して骨折の直りを促進すると言われ、毎日15分間この超音波を浴びに通院している。この治療が終わると切り取ったギプスで蓋をして絆創膏で止める。これがこの一週間の日課となっている。


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朝一番に見たのはウロにいた二番子

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この子が初めて見た巣立ち直後の雛である。6時頃に見つかった巣立ちの一番子はウロのある木のウロよりも上のこの枝に巣立ちしていたが案外簡単に撮れたが心なしかウロに居た時よりも大人ぽっく見えた。

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10時頃は赤ん坊のおしゃぶりのように指を舐めていた、お腹が空くとこのような人間の子がするような仕草をするのか、それとも単なる偶然か、コミカルで可愛い!

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雌親は一番子が巣立った枝の見える処にいた

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二番子はウロの中から外を見ていた

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12時頃はこんな格好でカメラマンを見ていた

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雌親はここに移動して一番子の監視、ここの親は昼間は狩に出かけないようだ、雄はどこにいるのか見えない。

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二番子はペリットの吐き出しで長い時間苦しんでいた

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巣立ち一番子のトリム(この写真以外は全てノントリ)

 

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雌親はここに移動していた

2013年7月19日 (金)

巣立ち前の不苦老

フクロウは縁起の良い語呂合わせが多いことと西洋では知恵の神様と言われる。苦労しない「不苦労」とか、福が来るので「福来郎」、福が籠もる「福籠」、豊かに歳をとる「福老」「富来郎」あるいは夜目が利くので先を見通す、学問の象徴である「森の哲学者」とか「森の賢者」などと幸運を呼ぶとともに知恵の神様と言われているが、自分的には「不苦老」とか「森の健者」と呼びたい。右手関節の思わぬ骨折で不自由だった野鳥撮影を思い起こし、いつまでも体の自由が利き、怪我をせずに「不苦老」でありたい、森の中では自由に健写に活動する「健者」でもありたいと願っている。
フクロウの幸せを見つめるような、あの大きな目、あの愛らしい表情、あの仕草、コミカルでもあり、ほんとうに可愛いフクロウの雛を見ていると遠征中の不自由であった苦労も忘れる「不苦労」である。

今季は北海道に遠征に来て初めてウロに居る巣立ち前の雛を撮影したが、今日は巣立ちの前日に可愛い、いろいろな仕草を図鑑並みの大きな画で掲載しました。写真は45日前の午前8時から夕方6時40分まで巣立ちの瞬間を待機していたがこの日は巣立ちはありません(もしかすると夜半か夜明け前に巣立ちしたかも?)

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巣立ちの前日でした、大きな目でこれから巣立つ外界を見つめているように見えます

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狭いウロの出口で羽出し、はみ出しとも言うか、思うように旅立ちの練習が出来ないようで大きな瞳には大きな希望が見えるようですが人によっては憂いを含んだ目にも見えます。

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コミカルに河童の真似か、巣立ちまでの時間があるのか余裕の仕草か?

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尻を上げてのエンゼルスタイルもウロの出口が狭くて知りません

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巣立ち前のウロで記念写真にハイポーズです、光る大きな瞳に人が惹かれます。

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そうかと思えばこんなコミカルな姿も見せてくれます、人をおからかいになっちゃいけませんよ!もっとも近くに豆腐屋がないのでオカラは買には行けませんが。

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日が西に傾く頃、西日をあびて立ち上がると爪がウロの外にでます、野生の誇り高い表情にも見えますがいつでも巣立ちOKのように見えます。

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夕方6時40分、雄なのか雌なのか?オネエのような仕草で巣立ちを考える?巣立ちは今でしょう!と声を掛けてもこの日は出ません!オネエの真似するようなお前さんには夕日の時になっても巣立ちの勇気がなかったようです。

2013年7月18日 (木)

熊啄木鳥の採餌

天然記念物のクマゲラは嘴から尾の先まで全長46cm、日本産キツツキ類中最大の種である。虹彩と嘴は黄白色、全身が黒く♂は嘴の基部から後頭部まで赤いベレー帽を被ったように見える。♀は頭頂のみ赤い。北海道と青森県の一部に生息する絶滅危惧Ⅱ種。クマゲラの撮影は営巣木での撮影が多いのがやむを得ないことであるがこの空知川の畔の公園は例外であった。エゾフクロウの撮影中に近くでクマゲラのキョーンキョーンと甲高い鳴き声がするのでエゾフクロウの処から採餌中のクマゲラに駆けつけた。
岸辺に生えていた泥柳(ドロヤナギ)と思われる古木には大きなウロがあり、クマゲラ♂がウロの中で昆虫の幼虫なのか、あるいは好物のムネアカオオアリなどを採餌中のようである。古いウロの近くに新しい食痕もあり、いかにもアリの群れが生息していると思われる古木である。(全てノントリ)

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古木の古いウロを更に掘る、胸に掘った木片が残る、ドロヤナギは軟らかくマッチの軸しか用途がなかったようです。

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大きなウロの中で時々キョ-ンキョーンと鳴きながらの採餌

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ウロの傍にも舟型の新しい食痕がある、クマゲラの食痕はアカゲラなどの食痕と比べると比較にならないほど大きく縦に舟形に掘る

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新しい食痕での採餌を始める

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大きな音を出して食痕を拡大しながらの採餌です

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今度は大きな古いウロに戻りました

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ウロの中での採餌の開始、こちらは腐食しているので軟らかいので掘るのが楽なようです、音も出ませんが古木の根元は木片が山の様に積まれている。

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嘴の中に餌を含んで川向こうの山に戻る、営巣木は山の中で皆目わかりません、この日はこのウロに午前と午後の二度の来訪でした。

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採餌後は遥か彼方の空知の山の端に戻る後ろ姿、思わぬ処でクマゲラが撮れて大満足、営巣木への関心は誰もがうわの空。

2013年7月17日 (水)

虚(ウロ)の梟雛

病者の祈り

大事を成そうとして力を与えてほしいと
神に求めたのに
慎み深く従順であるようにと弱さを授かった
より偉大なことができるようにと
健康を求めたのに
よりよきことができるように病弱を与えられた
幸せになろうと富を求めたのに
賢明であるようにと貧因を授かった
世の人々の賞賛を得ようとして
権力を求めたのに
神の前にひざまずくようにと弱さを授かった
人生を享楽しようとあらゆるものを求めたのに
あらゆることを喜べるように命を授かった
求めたものは一つとして与えられなかったが
願いはすべて聞き届けられた
神の意にそわぬ者であるにもかかわらず心の中の言い表せない祈りはすべてかなえられた
私はあらゆる人の中で最も
豊かに祝福されたのだ

ニューヨーク大学リハビリテーション研究所の
壁に刻まれている詩

この詩は12日の帰浜直後の午後6時前に薬切れで駆け込んだ藤井クリニックの待合室の壁に掲示されている額の中にある詩である。月に一度の診察と4種の調剤明細書をいただく毎にこの詩を見てきたが今回はなぜか、心が折れていたのか折れた不自由な手でメモした、この日の血圧測定は二度とも150~160であった。旅先で4,5日の降圧剤・血管拡張剤など薬切れの影響なのか、大洗港から飛ばしてきた影響なのか血圧が上がっていたがこの含蓄のある詩が琴線に触れたせいかもしれない。

今日の45日前は空知川の畔にある公園で巣立ち前のエゾフクロウ雛と親を撮影していた。

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一羽しか外を見られない狭いウロ、二羽の雛のうちの一羽、こちらの方が出番が少ないので二番子のようだ

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出番が多い方、こちらが一番子のようだ

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ウロの出口に立つと頭が出てしまう狭さである

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ウロが狭いとエンゼルスタイルもこんな形で終わる

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陽が昇ると雛の頭に光があたり白っぽくなる

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大欠伸と思ったら長い時間苦しむようにしてペリットの吐き出しでした

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ウロで立ち上がった雛の縦撮りを横切りにカット

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面白い顔と仕草がグーでしたが、足指のこれはパーかチョキか?

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明るい日差しの中でここの雌親はウロが見える位置で監視中の全身が撮れ、昨日の三笠の親よりも白っぽく見えました。

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雌親のとまる枝の真下から真上の撮影です、目が合いました。

2013年7月16日 (火)

蝦夷梟の親

今日は北の大地の二日目、今回は雨の日に滑って転んで怪我をした遠因となった「道の駅スタンプラリー2013」のスタンプブックに押印に立ち寄った各駅にスタンプコーナーがある。その一番目が道の駅三笠、サンファーム三笠が併設されており、隣には立ち寄り湯の太古の湯もある。この三笠は北海道で(1)~(114)まである道の駅で一番最初に登録された道の駅である、一番あたらしいのは北海道の北の天辺、稚内市の国道40号線に昨年5月に全日空ホテルの前に114番目にオープンした「道の駅わっかない」である。JR稚内駅の隣にスタンプコーナーがあり、JR稚内駅と道の駅が同居している珍しい駅、道の駅の駐車場からかなり離れた複雑な場所にあり、ここはわかんない?「わっかない」わかんないでした。そして旅の最終日にスタンプ帳に記録したのは苫小牧フェリーターミナルから車でほど近い、白鳥で人気のある道の駅ウトナイ湖、ここは2009年に108番目に登録された道の駅、ラムサール条約登録・湿地のウトナイ湖、ウトナイ湖野生鳥獣保護センターに隣接し、更に約1km湖岸を散策すると日本野鳥の会ウトナイ湖サンクチュアリ(数年前から土日祝日のみ営業)がある。今年も昨年同様にキタキツネの小道にあるタスオ池が干上がっており、タスオ池周辺には小鳥の気配は皆目なかったので早々に引揚げて昔の鳥、鵲(カササギ)を撮りに変更した。

さて本日の道の駅三笠は札幌と旭川を結ぶ大動脈の国道12号線にある、三笠市と言えば鳥撮り屋さんにはエゾフクロウで有名な処、神社の杜に様子を見に行ったがCMさんは4,5人程度、まだ雛は洞から顔を出さず、雌親が洞の前で居眠りをしていた。

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洞(ウロ)の前で雌親が居眠りしながらの留守番をしていた、雛が顔を出す前に親がウロの前でウロウロするのも初であった。

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時々薄目を開けて周囲の様子を伺うように見える、オロオロはしていない。

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黄色い嘴と口をあけた横顔

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目を開きカメラの方を見る

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青黒の虹彩の目であたりを見回す

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営巣木の下の様子を見てこの後は雛の居る洞に入ってしまう。
昨年もここでお世話になった神社から監視員を委託されているNプロがまだ雛が顔を出すまで時間がかかると親切に教えていただき、既に洞から顔を出している砂川市の公園を紹介してもらう、この親鳥の撮影だけで巣立ち雛の撮影は帰りの楽しみにして三笠を離れたのは45日前のことである。

2013年7月15日 (月)

野鶲とテグス

昨日のアカモズは北海道では三ツ星(稀に観察の機会がある、四ツ星はほとんど観察の機会がない、北海道野鳥図鑑より)の国RDB準絶滅種危惧、北海道RDB希少種であったが今日のノビタキは夏の北海道のどこえ行っても一番多く見られた小鳥である。
本日から45日前を辿り、その日に出会った野鳥を掲載することにした、今日は初日に撮影した普通種のノビタキとホオアカである。

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黒い頭に胸がオレンジ色のノビタキ♂が囀っていたが空抜けで目が出ない、最初から目が出ない写真となり、自分でダメ出し、これも実力

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こちらは緑をバックに雌です

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繁殖時期に入る6月初旬、♀が釣り糸のようなものを道端で咥えています、ここは石狩川や日本海の浜辺に近い場所、釣り糸が落ちていても不思議ではないが釣り人のマナーの悪さが分る

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絡み合ったテグスと格闘していました

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正面を向くと絡み合った糸の長さが尋常ではありません

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やっと解れたようです、こんなテグスが巣材になるのでしょうか?巣に運んだら「手薬煉:てぐすね」を引いたように簡単に巣材の一部にしてしまうのだろう、それにしても釣り針が付いてなくて、この子にツキがあった。

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ホオアカも居ました

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後日、他の原生花園ではノビタキとオオジュリンの共生を見ますがここではノビタキとホオアカの共生でした。

2013年7月14日 (日)

柏モズ

大きな柏の葉に包まれるように全長20cmのアカモズが鳴く、端午の節句に食べた柏餅ならぬ柏モズである。ここは北海道に訪れた初日にアカモズを撮影した場所である、あれから40日以上も経った帰りに再び訪れた、40日前の囀りの季節とは異なる鳴き声に変わっていた、巣立ち雛に給餌する親鳥の「ギチギチギチ・・・」と警戒の鳴き声になっていた。今年は赤百舌で始まり、6月はいろいろと事件・事故があったが旅路の果ても赤百舌となった。
海岸線の防風林は黒松が多く用いられるが道北や道東の寒冷地などのクロマツが育たない地域ではカラマツやカシワが採用される。ここは道央の風が寒い日本海側の海岸線の防風林ではあるがカシワで構成されていた。カシワは落葉樹だが、秋に葉が枯れても翌年の春に新芽が芽吹くまで葉が落ちることがない。そのため冬季の強風を防ぐ効果を果たす。カシワの青葉・若葉の中に紅葉した樋口一葉が可憐に残っていた。
昔、名古屋に出張すると山本屋の鶏肉(カシワ)の「味噌煮込みうどん」が楽しみであった、鶏肉のことを「カシワ」と呼んでいたがこれは地鶏の羽色が一葉残っていたカシワの葉の紅葉の色に似ていることからこう呼ばれたようである。

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大きなタマゴ形で波状の大きいギザギザがある、カシワの葉に包まれるようにとまる「柏モズ」

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子育て中のアカモズは人が近づくとギチギチギチ・・・と警戒音で鳴くのでアカモズのいる場所がすぐ分かる

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給餌に忙しいが巣立ち雛への警戒も怠らない

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カシワの枯れ葉が一枚残っていた、紅葉しても落ちない防風林に適した柏の木の葉蔭で外敵に見えないようにアカモズの給餌体勢

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給餌用の昆虫をたくさん咥えてアカモズのお帰り、カシワの下で巣立ち雛が待つ

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一度だけ給餌するアカモズ親子を垣間見ることが出来た♪

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カシワの葉の中で巣立ち雛のトリム、カシワの葉のように大きな親の愛に包まれて、無事に成長(成鳥)して、またこの防風林で来年会いましょう!

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紅葉したカシワの一葉と飛び出すアカモズ

2013年7月13日 (土)

最初は赤百舌でした

今日からは北海道の野鳥写真の整理が始まり、ブログに掲載する写真も多くなります。
6月1日に北海道に上陸した最初の野鳥撮影は潅木の広い草原で繁殖で囀るアカモズでした

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頭部からの上面は赤みの強い茶色で額から続く眉斑は白い、雌を呼ぶ囀りの聞きなしは???「ヂュン ヂュン ヂュン」「ヂュリリリ ヂュリリリ」と図鑑に囀りの鳴き声とあったが40日以上前のことなので本物の囀りは耳に残っていない。

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囀るとまた次の潅木の天辺に飛ぶ

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また潅木の天辺で囀る

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そして飛び出して次の潅木へ

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羽を震わしてのデイスプレイ?

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そしてまた飛び出して行く

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ここでもデイスプレイか

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一番よく来たソングポイント

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ギチギチギチと鳴く警戒とは異なり記憶では囀りは優しく聞こえた

今日は近所の整形外科で骨折した右手首のレントゲン写真を4枚を撮り直した、1ヶ所と思っていたのが先生の診断では手首の関節が二ヶ所折れている、このまま付かないと手術しなければならないと驚かされ、また全て左手中心の生活に戻ったがこれからは車の運転と撮影も自重しなければならない。

今日はこれから1ヶ月前に追突事故で故障したレンズとカメラの診断・入院の手続きでニコン銀座サービスセンターに行く予定である。追突された事故の交渉など忙しい日が続くようである。

2013年7月12日 (金)

風景の中の島青鵐

遠くのシマアオジ、サロベツ原生花園の風景の中で鳥がいてもノントリの写真です。

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利尻富士とサロベツ原生花園と島青鵐

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遠くのシマアオジのさえずりは美声が聞こえてきます。コバイケイソウは高さ80-100cm位でエゾカンゾウよりも背が高い、今年はコバイケイソウの当たり年と言われていた、エゾカンゾウも昨年よりははるかに多いが花の咲き始めに来るべきであった。

2013年7月11日 (木)

銀山猿子の番


5月のへぐら島でもご夫婦の鳥撮り屋さんに多数お目に掛かり、かつお世話になったが夏の北海道も例外ではなかった。夫婦で鳥撮りと言えば「夫婦で鳥撮り」さんが本家だが今夏の北海道ではお目に掛からなかった。
6月末に怪我をして右目の絆創膏が痛々しく見えたのか4組のご夫婦の鳥撮りさんや北海道観光のご夫婦との日常会話でお世話になった。
最初は昨年も一週間位道道(県道は見当違い)を同道した、名古屋のMさんご夫婦は自分よりも先輩の鳥撮り好きの元気なご夫婦、今年はこのご夫婦と同じ中部地区で猛禽撮影で定評のあるTakeーMaさんともご一緒に、いつもお世話になる「温泉民宿・北の大地」に7月15日に宿泊、翌日はクマゲラとオジロワシの撮影にご一緒して道東の野鳥撮影を楽しんだ。
この三年間道東と道北のどこかでお会いする東京大森のMさんご夫婦、北海道は15年と言われるベテランだが私よりも若い、昨年はワッカ原生花園で自転車で颯爽とサイクリングする奥様とニッコリとすれ違い、サイクリングコースで野鳥撮影する旦那さんにお会いした、今年は7月のサロベツ原生花園でエゾカンゾウに乗るシマアオジをゲットされてニコニコ顔で満足そうに朝飯に戻られたのが印象的であった。
霧の知床峠の日に道の駅「うとろ・シリエトク」で隣に駐車していた北海道観光中の仲の良い横浜ナンバーのご夫婦、サクラマスの滝登りとギンザンマシコのカメラ画像を拡大してお見せする、さくらの滝の場所を紹介したお礼に缶詰2缶も戴いた、さくらの滝を知っていたので得をした、これをシリエトクと言うべきか(本来の意味はアイヌ語のシリ:大地、エトク:先端、知床の語源になったアイヌ語)になった。そして群馬ナンバーのバスもどきの大きな車で移動する鳥撮りのご夫婦、前日はさくらの滝でご夫婦でサクラマスの撮影をされていた、翌朝の知床峠でまたお会いした、奥様の動体視力に我々シニアのCMが舌を巻いた、ギンザンマシコの動きと色をつぶさに見つけてくれる、旦那さんの自慢は奥様の超能力で双眼鏡がいらない言っていたが納得の話、ところが奥様が見つけたギンザンマシコの位置を旦那さんに教える術が良くない、我々CM3人はちゃっかりと撮影するが旦那さんは飛び立つまで分らず仕舞い。これを見かねたCMが予め、目標となる目立つ枯れ木などを定めて、この目標から前後・左右のおおよその距離を教えるがコツと奥さんに教えていた。ギンザンマシコの縁で教えたり教わったりの世界自然遺産の知床峠撮影風景であった。

北海道でお会いしたご夫婦に因んで遠征最後の記念写真はこの日にゲットしたギンザンマシコの夫婦(つがい)です。ギンザンマシコのつがいは七夕の日に、日の出から7時までは霧が晴れていたのが8時過ぎまで真っ白な世界となり、車の中で1時間待機した後に近くに番が現れました、F14まで絞った二羽のノントリの写真である。

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霧が晴れた後にギンザンマシコの番が近くに現れたので二羽のピントを合わせるのに難儀でしたが「撮るのはいつか、今でしょう!」雌がピン甘でも貴重な一枚となる。それにしても近くの番は滅多に撮れないがかなりの時間モデルになってくれた、年に一度の七夕の日に願いが叶った思いである。

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二羽を結ぶ直線を底辺とする二等辺三角形の場所は手前の枯れ木が邪魔になり、正確には位置取りが出来ないが、出来る限り二等辺三角形の位置に近づき、絞りをSSの限界まで絞り、F14でSS 1/30秒で撮影した画像です。勿論ノントリです。やはり構図は前の方が良かったかな!写真は数学的見地よりも感性でしょうか、まだまだ未完成の我。

今夕6時45分のフェリーで苫小牧を出港、明日のPM2時頃に大洗に入港、夕方5時には梅雨明け猛暑の横浜で普通の夫婦に戻る予定だが今年はいろいろなトラブルに見舞われ、家に入れてくれるかな?この写真のようにソッポを向かれないように北海道の土産でご機嫌伺いかな♪

2013年7月10日 (水)

島青鵐の採餌

木道から8~9mの距離で採餌のシマアオジである。7月になると子育ても一段落して人慣れしたのか近くで採餌のシマアオジ。一人占めでは勿体ないので一番近い処の30m先に居られた長野から来られた人を手招きして二人で一緒に撮影。

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ハンノキの葉にいる青い毛虫をゲット

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パクリと一のみ、目が旨そうに輝いて見えた♪

青い毛虫を強調するために近い写真であるがあえてトリムしてある。

2013年7月 9日 (火)

世界自然遺産の銀山猿子

7月4日に紋別の病院でのバッシングを凌いでから向った知床峠は白いガスのバッシングが待っていた。天候回復にはかなり重症で来る日も来る日も風と霧と雨の早朝で三日間が過ぎました。三日目の6日は午前中は清里町のサクラマスの滝登りで時間を過ごし、午後から知床に戻ると羅臼岳が四日ぶりに姿を現し、世界遺産の絶景に観光客と鳥撮りに大喝采でした。
日本の世界自然遺産は、知床・白神山地・小笠原諸島・屋久島の4ヶ所、まだ屋久杉の屋久島には行っていない、スギ花粉症でも行けるかな?
世界自然遺産の知床で自然に撮れたノントリのギンザンマシコ、この子も知床の貴重な自然遺産の一部です。

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枠からはみ出す、近過ぎて後ずさりしました。霧が晴れた後にギンザンマシコが滅多に撮れない目前に出現、年に一度の七夕の日でした。

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まだ少し若いようです、シャッター音にカメラ目線です。若さの特権、大胆にもカメラマンの近くでお披露目、世界自然遺産のギンザンマシコでした。

2013年7月 8日 (月)

島青鵐の囀り

木道から10m以内の近くで囀るシマアオジのノントリ。7月に入ってから行動パターンが変わったようだ、今までのブッシュ(潅木のハンノキ)には来なくなり、木道に近いハンノキに来た、CMが少なくなり、ここは彼らにとっては最後に残された未開の餌場なのだろうか?

最近は国民健康保険書が護身術の指南書であり、必携品である。5月のへぐら島ではヌカカに喰われた治療で診療所に駆け込んだ。今回は雨の日に滑って転倒しての治療、眉間の縫合と右手首の骨折の処置で紋別の幸栄病院・整形外科にお世話になった。

その病院での何針縫うかの数が違う話である。
6月28日9時の診察開始2時間前から受付前で神妙に待機。
整形外科に入る前にレントゲン室で右手首を3Dレントゲン写真を撮影、その後に整形外科で最初は右眉のキズの治療をした。

落語の時ソバは、二八蕎麦の値段は、一杯十六文を一文ごまかす話が落ちだったが、客は一文銭を取り出し、蕎麦屋の手のひらに1枚ずつ置いていく。「・・・五ツ、六ウ、七、八ア、蕎麦屋さん、いま何時(なんどき)だい」「へい九ツです」「十、十一、十二・・・」。男は勘定の途中で時刻を尋ね、まんまと一文ごまかすことに成功する。この話のように数を誤魔化す話ではないがそれぞれが思いの数があった。
先生曰くキズが深いので縫わなければならない(医者にキズが深いと言われるのは患者にはショック、ウソでもいいからキズは浅いと言うべきだろう、どちらにしても縫うのは同じ)私の質問「何針縫いますか?」「女性看護士曰く五か六でしょう!」「先生はオモムロニ(オムサロにあらず)六か七か?」。思わず続けて、さようか(8日)とか、なにかようか(7日8日)と言いたくなった。
右目の回りにガーゼを当てて、消毒液が目に入るを防ぎ、局部麻酔をかけて縫い始める。先生曰く先日捕まったニセ医者は外科の手術で蝶結びをしたが俺は偽医者ではないので片結びと言っていた、変な先生。
一週間後の7月4日が抜糸の日、この日までサロベツでシマアオジと遊んでいた。抜糸はベットの上で仰向けになり、ガーゼで目を覆い、明るい光線の気配を感じながら、抜糸の瞬間を待った。先生曰く、歳をとると眉毛とナイロンの糸の区別がようわからん?5ヶ所糸を抜いた気配だが先生はまだやる気満々、女性看護士が口を挟む、先生それは眉毛ですよ!先生曰くナイロン糸も古くなると黒くなるので見分けが付かない!糸に見えた!糸は残っていても自然に抜けるよ!この言葉の意図がよくわからなかった?
これでは抜糸どころではなく、患者バッシングであった。
面白い先生ではあるが不安もある、これではこの病院に通う整形外科のファンはいるのだろうかいささか不安が残るがそれでも結構人気があるようで、診察開始前に5,6人のお婆さんが待っていた。

抜糸まで遊んでもらったシマアオジ。

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黄色いお腹丸出しで高い声の囀りはいつもの通りでした。

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隣のハンノキに移動、さえずり後は青い毛虫の採餌をしていた。

2013年7月 7日 (日)

木道のシマアオジ

7月に入るとサロベツのシマアオジの行動パターンが変わってきた。餌探しで早朝の雨上がりの歩道を闊歩するシマアオジのお父さん。

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ジャンプして木道脇の草から葉ごと虫を獲ったようだ!カメラマンの四つの視線を無視して虫を獲る。

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次はどの道草かとシマアオジの視線は草葉に生息する虫を見ている。

2013年7月 6日 (土)

巣立ちの運命

6月は旧暦と同じ水無月(みなづき)と呼ばれるがその由来は諸説あるようだが、雨降り続きの梅雨で天の雨の在庫が無くなり、水無月になったとの説もある。天の神様も水の在庫が無くなるとは天で話しにならない!
お百姓さんと6月に結婚式を挙げた花嫁「ジューン· ブライド」(June bride)以外は梅雨の水無月はみなすき(皆好き)ではないようだ。そんな訳で関東の梅雨を逃れて6月1日から北海道に漂流中であるが前半は好天に恵まれたがこの3、4日の知床峠は荒天の日が多くなった。

死を予知すると群れを離れて姿を消す狼や猿などの動物の話は本で見たり聞いたりしたことがあるが音更のアカゲラの幼鳥には「まさか」の日となった6月23日の話である。
このアカゲラは天から授けられた運命の巣立ちの日に土に還ってしまい、死への旅立ちとなった。哀れなアカゲラ幼鳥であった。前日まで巣穴の中で兄弟と共に親からの餌を強請って騒がしく鳴いていたアカゲラの巣立ち前の幼鳥、翌朝の営巣木は静かになっていたので夜中か早朝に兄弟揃って無事に巣立ちしたと思われたが7時半頃にCMの一人が枝に引っ掛かるようにして元気のない巣立ち雛を見つけた三番子らしい、営巣木の真下で地上約1mの枝である。見つけた時はまだ弱弱しく羽ばたいていたが目には生気がなかった。
この日の音更(おとふけ)の抱卵中と言われるカワアイサも何事もなく夜が更けていった。
音更で10日間聞いたY氏の言葉。始めは「2,3日で孵る」、三日後には「4,5日で出る」、その後は「今年は寒いので遅れている」、10日目の最後のセリフは「無精卵かも知れない!」この言葉を聴いて音更のカワアイサを諦めた、なんとも諦めの悪いことをしてしまった。この間に「音更町内で追突された」「鶴居村で鶴の撮影後に三脚を忘れた」「エゾフクロウの交通事故死を見た」「最後にアカゲラ幼鳥の悲劇」悪い事ばかりが記憶に残った10日間であった。


三日間も道の駅「うとろ・シリエトク」のウトロでウロウロ、知床峠に何回も登ったり、降りたりの知床峠の晴れ間待ち、霧が晴れない、心も晴れない日のブログである。

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巣穴の真下、朝7時半頃に見つかった薄暗い中で巣立ちの三番子、お兄ちゃん達につられて巣立ちしてしまったのか?それとも落ちたのか?かなり前からここでよわっていたようだ。

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二時間後の9時半地上に落下していた、まだ息があるが目が落ち目で駄目(ダメ)である。これもアカゲラ幼鳥にとっては運命のいたずら、鳥は落ちても落鳥、死んでも落鳥と言われる。6月23日の朝の出来事である。

翻って自分の運命は・・・16日に置き忘れた三脚が戻ったのは幸運であった。27日雨の日に滑って転倒、右眉を5針縫う・右手首の骨折(完治1・5ヶ月)の怪我を負う不幸に出合う。

禍福は糾(あざな)える縄の如し。三脚が戻ったのは幸いであり、転倒して怪我をしたのは禍であった。幸福と不幸は隣り合わせにある。これも運命のいたずらか、怪我してからはなんとなく気を引き締めて、天運の流れなのか、見えない警告の言葉に耳を澄ませているが、この緊張感は凡人にはいつまで続くのか自信がない。
もし仰向けに転んで頭を打っていたらこの程度では済まなかったと身が震える思いが今になって知る。

アカゲラ巣立ち雛の落鳥から我が身の運命まで話が飛んでしまったが余計な頁は落丁にしたい思いである。

2013年7月 5日 (金)

サロベツのツメナガセキレイ

下サロベツの長沼では例年は簡単に撮れたが、今年は数も少なく近くには寄らない、ツメナガセキレイも撮影が難しくなってきた。これは6月末のサロベツ原生花園のツメナガセキレイ。シマアオジの営巣テリトリー内に入ってきてエゾカンゾウの花の上にとまる(ノントリ)。願わくばここにはシマアオジに来て欲しかった!

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緑をバックに黄色と黄色のコラボでした!

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囀りも黄色もシマアオジの名調子に比べると冴えない♪

2013年7月 4日 (木)

ツメナガセキレイ

6月末に稚内空港隣のメグマ沼のツメナガセキレイ、野鳥撮影を始めた頃はキマユツメナガセキレイと呼んでいたが、新しい図鑑では今でも黄眉だがキマユがとれて爪が長いのが特徴のツメナガセキレイ、道北では夏鳥として繁殖している。眉が白いのはマミジロツメナガセキレイだがまだ見たことがない珍鳥の部類。ぜひ見たいものである。

眉と言えば今日は七日前に雨降る紋別の道の駅「オホーツク紋別」の玄関前の下りスロープで滑り、転倒して怪我をした右の眉から目尻にかけて縫合した抜糸の日である。七針と思っていたが誤針の五針であった。サロベツ原野と稚内方面から一週間ぶりに紋別に戻って来た、紋別は今日も雨だった。人生には三つの坂がある、とっくに過ぎた上り坂、人生の黄昏を往く、下り坂は今でしょう!三つ目の坂は今回のような「まさか」がある。

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誰もいない遊歩道からのノントリ、観光客が来ると三脚を担いで待避処まで移動する狭い木道である。

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飛び出して沼に向って飛んだ

紋別市の医療法人社団 幸栄病院で抜糸後に記す。

2013年7月 3日 (水)

花とシマアオジ

サロベツ原生花園のコバイケイ草から飛び出すシマアオジ

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コバイケイ草の花も終演を迎える6月末

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枯れてきた花から華麗な飛び出しのシマアオジ

   

2013年7月 2日 (火)

シマアオジ雌

シマアオジ♀が比較的近くで撮れましたがCMは3人でした。

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600x1.4のFX ノントリ

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エゾカンゾウの花から虫を追っての飛び出し

昨年に比べエゾカンゾウの花はサロベツ原野一面に咲き誇っていましたが時期は花盛りを過ぎているように思えます。

2013年7月 1日 (月)

シマアオジ雄

5日前の雨の日にサンダル履きで道の駅オホーツク紋別の玄関前のスロープで滑り、顔面から転倒して玄関前を血で穢した、右目眉の上を七針縫う、右手首を骨折、左手の指一本で入力です。今年の北海道はこれで3度目の事故・災難でした。
サロベツ原生花園のシマアオジのノントリです。

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今年の営巣は原生花園の引越し後3年目で初めて近くであった。

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