麦と麦蒔
大麦の麦芽を原料とする麦酒は私にとっては一年中の幸福(しあわせ)の飲みものである。正月のお節料理でお屠蘇代わりに新年を祝い、除夜の鐘の音を聴きながら年越し蕎麦を肴に一年の〆も麦酒である。25歳から飲み始めたかなりの晩生(おくて)であるがいまだに春夏秋冬一年中麦酒一辺倒の麦酒党(ビール党)である。今は遠征先でも野鳥撮影後の晩酌ビールを喉に一杯、心に一杯、明日への活力に一杯とビールで心と体を癒している。プレー中に右手首の腱鞘炎を起した2006年からやめているが昔はゴルフプレー後の喉越しのビールが最高であったが現役引退後の頃から酒気帯び運転の規制強化が始まり、ゴルフのアフタービールがノンアルコールに替わり、今では休肝日のビール代わりになっている。忘年会など宴会シーズンが間も無くやって来るが全員でビールで乾杯の後も我一人で終始一貫してお開きまでビールである。麦酒を通じて麦との縁が深い人生をおくっている。
麦の収穫は麦秋(ばくしゅう)といわれる入梅前の6月初旬である、6月に収穫するには今時が麦蒔きの蒔き時、この時期に渡来して来る旅鳥に付いた名が麦蒔である。春秋年2回の渡来、春は新緑の5月、今年も5月のへぐら島でムギマキを観た、紅葉の10月戸隠の蔓柾(ツルマサキ)の赤い種子を採餌に渡来した秋のムギマキの撮影に今年もトライした。
昨日はノントリ編であったが本日は全てトリム編である。
ツルマサキの種子を見上げるムギマキ♂
ツルマサキの枝にとまるムギマキ♂、苔の生えた太い樹は蔓柾にへばりつかれた樹木
ムギマキ♂ ツルマサキの種子で咽喉が膨らんでいます
灰褐色で喉から胸にかけての橙色も薄いのでムギマキ若のようです
仕掛けのような首吊りにも見える蔓柾の細い枝に白い眉斑が見えないのでムギマキ♀とおもわれる
ムギマキ♂の後ろには熟すと4裂し、橙赤色の仮種皮に包まれたツルマサキの種子が顔を出している
はじめてスッポンポンで撮れた橙色の薄いムギマキ♂若
ツルマサキの赤い種子を咥え足をつっぱるようにしてとまる橙色の濃いムギマキ成鳥♂
四裂したツルマサキの赤い種子を見上げながらどの実が旨そうかな?ムギマキ♂
赤い皮の部分を採食したのか種子をプィッと吐き出す
これもツルマサキの種子を吐き出す仕草に見える
灰褐色で目の後方に白斑も見えるのでこれもムギマキ♂若
頭部からの灰褐色で薄い眉斑も見えるのでムギマキ♂若のようです、枝のように見えるのがツルマサキ、太い樹にへばりつくように巻き付いている蔓性の木が常緑のツルマサキ。
最後は斜に構えて足をつっぱるムギマキ成鳥♂
撮影日10月27日(日)、翌日28日は撮れずの坊主、三日目の29日に地元の鳥撮り3人組の会話では27日が今年一番のムギマキ4羽の出が良かった日のようです。
麦の後書き、幸福増大に毎日かかせない、定年後のビールは発泡酒となり、さらに第三のビールとなっても至福のひと時である。カメラの点検・修理で年に数回出かけた時の待ち時間に飲む、銀座七丁目ライオンの生ビールが嗜好では至高のビールである(終)
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