証拠写真の黄連雀
野鳥撮影は趣味の記録の手段ではあるがプロの動物・野鳥写真家には生計手段となる。テレビで偶に見る刑事ドラマでは事件現場の現場写真や記録写真を撮る場面などを見ることがある、この場合の写真は警察官や監識官の仕事の手段である。探偵ものTVドラマでは尾行して隠れた物陰から、ターゲットの監視や密会の決定的な場面を撮る証拠写真は探偵の仕事であり監視の手段となる。この場合のれっきとした「証拠写真」とは、誰と一緒に、どこにいたか場所と時間などが分るものである。
2週間前の10月末、ムギマキを撮影中に渡来していた冬鳥のレンジャクを見たのは戸隠森林植物園であった。入口広場にあるWCの横に隣接する北信森林管理署の管理棟後方にある落葉広葉樹の大木に宿ったヤドリギの実を採食していた。3羽の中にキレンジャクとも見てとれるヒレンジャクを視認した(誤認かも)。管理棟の後方は立ち入り禁止区域、近づくと管理棟の屋根で見えなくなり、ィヤネ~~となる。後ろにさがりながら双眼鏡でまずはキレンジャクなのかヒレンジャクなのか鳥観ingしてからヒレンジャクをファインダーの中に納めるには不安INだ~~となる。ヒレンジャクがとまるヤドリギまでは距離もあり、数本の大木があり、多数の枝が邪魔になる、幾重にも重なる木々の幹と枝の隙間を見付けて狭い空間からのピンポイントの撮影となった。
撮影現場の状況から端(はな)から難しい撮影になると予感していたが結果を見てもいわゆる野鳥写真で「暗い」とか「遠い」とか「ピンアマ・ピンボケ」などと同じ言い訳の「証拠写真」のレベルであったので今シーズンの初物にも関わらず公開を躊躇ってきたが、後悔を恐れず、ブログを更改ではなく更新することにした。野鳥写真の「証拠写真」とは法廷で証拠となる「証拠写真」とは名称が同一でも目的が非なる写真である。
ヤドリギの実を採食していたのでヤドリギの枝葉の中にいるのはヒレンジャクのようだ
ヤドリギの実を採食の後は枯れ葉の中に休憩するレンジャクがいた、幾重にも重なる枝の間からやっと見付けたスキマからの撮影
ヤドリギの斜め上、こちらは枝の上で羽繕いをしていた、手前の枝が前ボケに入り写真にならない
前ボケの枝をずらすと尾の先端が黄色いのでキレンジャクか?
手前の前ボケの枝をずらして撮ると尾の先が黄色く見えたのでキレンジャクと思われたが証拠写真あるので断定は出来ない
更にピンスポットを変えても証拠写真には変わりなし
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