坊主逃れの四十雀
坊主丸儲け、生臭坊主、三日坊主、坊主憎けりゃ袈裟まで憎い(嫌いなお坊さんの着ている袈裟まで嫌いという意味から嫌いな人がいたら、それに関係する物まですべて嫌だったり嫌いになる事)。このように坊主絡みの語句や諺は何故か坊さんを蔑んだ言葉、蔑称であり、小馬鹿にしたり、坊主の悪口や批判が続き、いい意味で使われることはない。
諺の「坊主の花簪(はなかんざし)」はつるつる頭の坊主が簪を持っていても髪を飾ることが出来ないところから「持っていても何の役にもたたない」豚に真珠、猫に小判と同じで坊主にかんざし。
そして坊主と呼ぶのは放送禁止用語にもなっているので「坊主」→「僧侶・お坊さん」、「坊主頭」→「丸刈り」など言い換えるようだ。
早口ことば遊びの「坊主が屏風に上手に坊主の絵を描いた」 (ぼうずがびょうぶにじょうずにぼうずのえをかいた)の上手な言い換えはどこの辞書にもないので引用出来ない、だからボウズなのだ!これはツルツル頭にスベッタかな?
戸隠から帰ってから2週間以上経った15日、神奈川の天気予報は雨であるが早朝4時に出発した、この日は毎年恒例となっている箱根・姥子の温泉荘にある宿泊施設で横浜在住の会社OB11人による早めの忘年会と称す宴会、飲み会である。午後3時の集合時間前にいつものように真鶴半島へ野鳥撮影の寄り道、日の出前に着いたがまだ暗い番場浦の駐車場には既に魚釣りの車が2台あった。駐車場から石段を降りて番場浦の潮騒遊歩道からは三ッ石から昇る日の出は雲が垂れ込めて期待出来なかったが雨の予報であるがまだ降り始めてはいないので釣や鳥撮りには問題ない朝の番場浦海岸であった。
番場浦海岸の遊歩道で午前6時に撮影、黒い雲の中に日の出の気配 を感じるが天気予報は雨であるので日の出は期待していなかったが目的のクロサギが岩礁の付近には見えなかった。釣り人が先に岩場で釣りをしていたので彼らが遊歩道に降りた際にどこかに飛んでしまったと思われる。野鳥撮影も朝が早いが夜間でも釣りが出来る釣り人には叶わない。釣り人が先客では岩礁で餌捕りするクロサギは撮れない。
6時40分雲から太陽が顔を出した、右の三ッ石の注連縄も見える、この注連縄の中から昇る初日の出が撮れれば最高である。7時過ぎまで目的のクロサギはまだ現れない。
この日、真鶴岬・番場浦海岸の潮騒遊歩道で撮影した海岸に自生するトベラ(漢字では扉、海桐花)の赤い種子。球形の朔果は秋に灰褐色に熟して3裂する。中から赤い種子が出る。
ここからが本日のブログの主旨の扉が開く。
このトベラの前にゴミが落ちていた、観光客も多い遊歩道であるのでゴミを拾いあげた。幅7cm長さ20cmの二つ折りの厚紙に「ボウズのがれ」と書いてある。その他に「釣れない時の道具だのみ、これでダメなら、とっとと、帰りましょう」裏面には絵入りでキラメキで魚を集める、夜光玉・フラワービーズ・夜光玉・夜光スーパー回転ビーズの光物の間に上2本の鈎でエサはオキアミなどで狙う魚、アジ・カワハギ・フグ・メバル。下鈎は虫エサなどで狙う魚カサゴ・ハゼ・アイナメ・カレイ・キスなどの説明書がある、釣りをしないので巧く説明できないが狙いの魚の他に中層狙いと底狙いなど魚なら何でも釣れればよい、ボウスのがれの仕掛が入っていたものである。
鳥撮りにはボウズのがれの洒落た道具などない、狙いのクロサギが見えないので自助努力しかない「ボウズのがれ」にはトベラの木に来たシジュウカラを撮った
嘴の先につまんで見えるのは種子の一部なのか?
赤い種子はヒヨドリなどが採餌に来るようだがシジュウカラは枯れた種子を啄ばんでいる。坊主逃れの四十雀でした。
あとがき、狙いの対象魚が1匹も釣れないことや外道は釣れていてもボウズであるとの説もある。ボウズと同義語にオデコもある、額は坊主と同じで毛が一本も生えていないことに由来する。
« 鴛鴦が群れる季節 | トップページ | 三ッ石の野鳥 »
「野鳥」カテゴリの記事
- 初見初撮の回想・藻岩山のクマゲラ(2023.06.08)
- 初見・初撮りのシマフクロウの回想 (2023.06.01)
- 宮古島・來間島の回想録(2023.04.10)
- 18のフクロウの置物(2023.04.08)
« 鴛鴦が群れる季節 | トップページ | 三ッ石の野鳥 »
コメント