白樺峠の八角鷹
昔の日本人は太陽をお天道様(おてんとうさま)と呼んで仰ぎ、感謝するとともに「お天道様」に恥ずかしくない生き方を心掛けたという。ビルの人工光の下ではお天道様が見えないのか、見えても見ぬふりをしていたのか、昨今の食品偽装はどこまで広がるのか、次から次へと全国の有名百貨店が軒並みに偽装表示を相次いで発表している。一流ホテルも同様である。最近は出掛けていないが過去に数えるほどしか記憶がない山下公園前のホテルニューグランドはマッカーサー元帥が敗戦後の8月に厚木飛行場から直行してきて滞在した戦後史に残る有名なホテル。子供の頃お天道様の下で夢中になって遊んだチャンバラゴッコ、見た映画では嵐寛こと嵐寛寿郎のあたり役の鞍馬天狗が好きだった、「鞍馬天狗」の著者、作家大佛二郎が仕事場にしていたこの老舗ホテルでもメニューと違う食材を使っていたという汚点等が付いてしまった。横浜駅西口前のノッポビルで目立つ横浜ベイシェラトンホテル&タワーズもレストランや宴会場などのメニューの表記と異なる食材を使用していたと発表し、偽装表示問題で目立ってしまった。
写真は10月22日白樺峠タカ見広場の日の出、日の出の6時前から最前列までカメラマンで埋まる、タカが渡る(横切る)前方の鉢山から朝日が上るのは6時丁度であった。一分後には朝靄の谷の上を渡り、日の光が斜面の足元までまで走り来て、最前列にいた人達がまだ暗い画面に映し出される。日の出直前は黒い山肌に赤みが射し、赤みが橙色になり、そして黄色に変わり、眩しい白い光となる。山の上からお天道様が覗いた瞬間に落語の八っあん、熊さんならば頭(こうべ)をたれ、拍手(かしわで)をパン・パンと打ち、今日も一日お天道様に恥ずかしくない日がおくれるようにと感謝の気持ちをあらわしたと思うが、現代は拍手のかわりにパチリ、パチリとシャッター音があちらこちらから響く、今日こそは多くのタカが近くを飛んで欲しいとか、タカ見広場の真上を渡るタカを見たいとか、大きなタカ柱が見たいとか、人様々の願いが籠もる日の出であった。
本日はお天道様への願いが通じたのか今年の白樺峠のハチクマである。
ハチクマ♂
ハチクマ♀
ハチクマ♂
ハチクマ♂
ハチクマ♀
ハチクマ♂
ハチクマ♀
同年代の年上のお姉さんでもある、昨日亡くなった島倉千代子さんの大ヒット曲のひとつ、軽快なポップス調のリズムの「人生いろいろ」は小泉純一郎元首相も党首討論で引用した「人生いろいろ、会社もいろいろ、社員もいろいろ」が思い出される。
ハチクマもいろいろ、ブログもいろいろである。
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