小雀小紀行
錦秋の秋も深まり日の出時間が遅くなったがまだ人通りの少ない、朝 6時過ぎ戸隠奥社参道入口の鳥居の前で本日もムギマキに会えるようにと、二礼二拍手一礼の作法どおりの祈願をしてから森林植物園入口広場へ歩き出したのは10月28日の二日目の朝、心なしか拍手に力が入った。
前日の日曜日にムギマキが現れた入口近くのツルマサキの前には既に十数人のカメラマンが待機、情報が早い!日曜日の朝よりも人数が多い、この日は400mmレンズで手持ち撮影が目的、ここの広場をスルーして小鳥の小道バリアフリー木道を歩く、2分も歩くと昨年ムギマキが現れたツルマサキが両サイドにある処では前日にムギマキが出た入口広場の情報を知らない3,4人のカメラマンが居た、ここも素通りして木道から山道になる遊歩道に入る、小鳥のこみちは昔アカショウビンの営巣木があった処を通り、大嫌いなスギの森から突き当たりの外周の小径を右に曲り随神門方面に向う、随神門の手前の少し開けた処に一位の樹がある、楽しみにしていた赤い一位の果実は昨年同様に一つも無かった、四年前は赤い実にゴジュウカラ・ヤマガラなどの留鳥が啄ばむ光景を目にし、キバシリが走り隣のツルマサキにムギマキも期待した処であるが森の中から小鳥の鳴き声も聞こえず、ここも空しく通り過ぎる。随神門の前で奥社参道を横切り、ささやきの小径をキャンプ場方面に向う、ここまで参道入口から約20分である。ささやきの 小径に入ると戸隠連峰と戸隠山(1904m)が森の上から顔を出しているのが見える、この日の朝は寒く車の温度計は-1℃を示し車にウインドガラスは結氷していたがまだ戸隠山の初冠雪はまだ見られないようだ。
ささやきの小径を入って直ぐにテーブルとベンチがある前はぬかるんで歩き辛いがここを通り過ぎると右側にツルマサキが4,5本あり、何年か前にムギマキが来た処である。ここ2,3年はこのポイントで撮影した記憶がないがもしかするとの一縷の望でやって来たが今年も空振りであった。更にキャンプ場方面に進むと「ささやきの小径」は涌き水なのか雨水なのか小川のように水が流れていた。ここで進むのを諦めた時に熊笹の中から小雀(コガラ)が顔を出したので手持ちで焦点距離ギリギリ範囲内の至近距離でコガラを撮影した。
今日は戸隠奥社鳥居前からの祈願にはじまり、森林植物園入口広場から歩き出した、木々の赤い実は方々で見られるが例年よりも野鳥の鳴き声が寂しく感じる、小鳥の小径・外周の小径・ささやきの小径までの小紀行と小雀の二日目の撮影記である。
四十雀(シジュウカラ)は喉元から胸・腹にかけてネクタイを締めている、日雀(ヒガラ)は喉元に蝶ネクタイ、小雀(コガラ)は北海道に生息する嘴太雀(ハシブトガラ)と同じように喉の黒斑は紐のないポーラータイのような小さく雀に似てる、名前も小雀であるが雀よりもお腹は白い。因みにコガラとは言えヒガラL11cmよりも大きいL13cmである。
コガラが熊笹の中から飛び出してきて林縁の熊笹にとまる
林縁に跳び下りたが手持ちではピンアマとなる
ささやきの小径の落葉の上でも這うように生える草木の上にとまる、これも習性なのか
落葉の上で草木の種子を啄ばんだようだ
至近距離の中でさらに餌探しを続ける
また草木の種子を見付けた
至近距離の熊笹の上からなかなか立ち去らないのは落葉の中の草木の種子が目当てらしい
最後のおまけはツルマサキの種子を啄ばむ小雀が撮れました、まだ木枯らしは吹かずお日柄が宜しいようです。
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