三つ池の桜と「馬超龍雀」
県立三ツ池公園はその名のとおり、江戸時代に灌漑(かんがい)用水として利用された三つの池の岸辺には豊かな木立が囲んでいる。農業用水として活用された時代は周囲は田んぼに囲まれていたものと思われるが今は公園を囲む周囲は住宅街である。78品種1600本と言われる桜は早咲きから遅咲きまでさまざまなサクラを長く楽しむ事ができる。またこの名前の由来となった三ツ池を取り囲む自然の起伏を活かした豊かな樹林や四季折々の花々が楽しめる。
正門から入るとパークセンター(管理棟)の前を通り、芝生の広場の前方にお隣の中国とは領土問題などで最近は友好関係とは言いがたいが中国遼寧省から友好の記念として寄贈された‘天馬の像’「馬超龍雀」像がある。
「馬超龍雀」像は桜に彩どられた天馬の広場の一角に馬が首を上げ、尾を仰向け、三本の足を空に舞いあがらせ、右後足を龍雀(飛燕)にかけて、疾走する姿が天を駆けるように躍動感にあふれている。
実物は甘粛省武威で1969年に出土し、甘粛省博物館に保管展示されている。1700年以上前のものであるらしく、躍動感に富む馬の姿は飛燕の上(燕よりも早く走る姿をあらわす)に一本の脚のみによって支えられ、力学的平衡原理が正確に計算されているといわれる。「馬踏飛燕」とも呼ばれ、馬 飛燕を踏む、疾走する姿は飛燕に勝る。能書きは馬脚が出る前にこれくらいで。
左手に天馬の像がある水辺の広場からの下の池と岸辺の桜、この右手はコリア庭園があり、ここは今では夢となっている隣国との国際交流の広場といえる日はいつになるのか。
中の池里の広場入口にある三つ池公園の案内図
上の池と中の池を仕切る堤の上からの中の池の風景、右手に下の池の岸辺にあるソメイヨシノの標準木と濃いピンク色は横浜緋桜
堤の通路でシジュウカラが落ちた椿を啄ばんだ後にポィと吐き出していた、虫と勘違い?
堤の下で上の池でもカイツブリの巣作りの最中
上の池の上にある丘の広場、桜咲く休憩舎の近くで私のお友達に出会う、それはボケの花。皮肉にもボケの花言葉は「指導者、先駆者」。ボケの原種のほとんどが中国が原産のボケで、「馬超龍雀」の像が寄贈されるはるか昔から中国のボケは日本に入っていたようです。日本全国にボケを広めたのは原産国の中国です。
丘の広場の通路で見つけたソメイヨシノの胴咲き桜、こんな風に咲くサクラもどうかな!ほんどうは胴吹き(どうふき)サクラというんだよ。
隣にも咲いていた、幹に直接芽吹いた可愛いブーケのように咲く胴吹きサクラ、健気(けなげ)に咲くように見えるがこれはあまり良い兆候とはいえないそうです。
昔見た!老木の多い弘前公園ではよくみられたが、ここはまだ若いサクラが多いはずであるが三本目はかなりの老木桜、幹に咲く胴吹きサクラはエネルギーの衰えた木・老木・古木に多いそうな。
今日は近所の岸根公園で自治会の老人会(名称はさくら会)の花見であったが今年も雨天で集会室に変更(花見弁当を予約してあるので延期は出来ない)。昨年も雨であった、名称がさくら会であるので花見になると雨となる不思議な縁がある。花より団子の酒飲み爺が花咲爺に勝つ日、花咲爺に活を入れて来年は晴れを期待か!花見も写真もサクラは青空が良く似合う。
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