孵化後2週間の丹頂雛
自然に近い環境でタンチョウが飼育され、園内でエサをとる姿や、5~6月頃には茶色の産毛に包まれたヒナを育てる様子が見られる釧路市丹頂鶴自然公園。昨日は孵化一週間の雛であったが今日は5月17日頃孵化 して約2週間の丹頂の雛の写真である。たった1週間の違いであるが日に日に大きく育つのが判る、ふ化後1週間と2週間のヒナの大きさの違いを比較して見てください。撮影日は昨日と同じ6月1日である。
日本国内では7種類のツルがみられるがクロヅル・ナベヅル・カナダヅル・マナヅル・ソデグロヅル・アネハヅルなど名前に「鶴」が付く が丹頂だけは何故か鶴が付かないので図鑑では「丹鳥鶴」とは呼ばない。それなのにここは「釧路市丹頂鶴自然公園」である。丹頂の「丹」は赤い色を表し、「頂」は頭を表わす、頭頂の赤い部分は鶏のトサカと同じで皮膚が裸出しているもので羽や毛ではない。この赤い部分は興奮したり、相手を威嚇する時は頭の後ろ側まで広がり表面積が大きくなる。まさに「頭にくる」ことになる、「鶏冠(トサカ)に来る」は更に怒りの強意、「怒髪天を衝く」と同じような怒りの頂点。
丹頂は日本産の鳥では最大のL145cm。首を伸ばすと170cmにもなる、羽を拡げると240cmになる。重さは6~12 kgほどで、オスはメスより少し大きめですが、見た目で雌雄の区別がつかない。
巣造りは3月下旬~4月下旬で、ヨシを主な巣材に、下面の平均直径1.6m、上面直径80cm、高さ20cmほどの円い台形の巣を作ります。1~2日間をおいて2卵生むのが普通で、抱卵期間は32日で、孵えってから約100日でヒナは親と同じような大きさになり、飛べるようになります。挿入した2枚の写真は6月29日に落としたコンデジで撮影した園内の説明表示板、6月3日にウトロの道の駅でPCに取り込んであったものです。
ふ化して一週間の違いがあると親と並んだ時にヒナの大きさの差がひと目でわかります
歩く姿もしっかりしてきた雛
魚の切り身を親から給餌してもらいました
早く大きくなれよ!と親の給餌は頻繁に続く
ふ化後約一週間のヒナと番の家族です、♂はカラスやキツネなどの外敵を警戒しながら給餌の餌を咥えています
背中に乗りました、親との大きさの比較でふ化一週間のヒナとはだいぶ違います。
この日は5月16日と17日頃にふ化したヒナに5月25日にふ化した3羽のヒナがそれぞれの親の番と3ヶ所のケージにいましたがやはり一番人気は一番手前のケージにいる5月25日頃ふ化の雛が一番人気でした。雛は小さい程可愛いってことですね。
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