道の駅印章集印旅
今年も昨年に引き続いて、シーニックドライブマップを三井商船フェリー「さんふらわあ」の売店で購入し、スタンプ帳は最初に寄った道の駅「三笠」で購入して「北海道・道の駅スタンプラリー2014」を始めたのであるが、野鳥撮影の移動中に寄ったり、宿泊した道の駅でスタンプラリーに参加するサブ目的であったが、スタンプ帳のスタンプが増えていくのは単純に嬉しくなり、雨天の日以外は撮影地以外の道の駅には行かない、寄らないことにしていたが、いつの間にか100km離れた道の駅にもわざわざ行くようになり、かなり嵌ってしまった。これも趣味なのか性格なのか性(さが)のなせる技なのか。スタンプラリーとは和製英語のようであり、タイトルのスタンプを印章、ラリーを集印と勝手に漢字にすると「印章集印」こんな感じである、スタンプラリーの中国語はなく漢字表記の一つの例として图章拉力赛とある。旅の途中でたびたびスタンプを集印するので「旅」を付け加えた。道の駅スタンプラリーを漢字で「道の駅印章集印旅」としたが押印旅かも知れない。
野鳥撮影に夢中になる前は御朱印帳を懐に古都鎌倉の寺社巡りをした時期もあった、鎌倉五山(建長寺・円覚寺・壽福寺・浄智寺・浄明寺)を一日でお参りした日もあった。本堂へのお参り以上に御朱印の上に墨痕鮮やかな文字を拝見する都度に心が洗われ仏心が湧いてくる気持ちになったのである。古都鎌倉の最古・関東一番の杉本寺や竹の寺の報国寺、縁切り寺の東慶寺、鎌倉で唯一尼寺の英勝寺など十寺を巡っただけで十年経ってしまった。継続は力なりは鳥とともに飛び去ってしまったのである。十年前は五木寛之の百寺巡礼のTV放映を楽しみにしていた時期でもあった、著書の「百寺巡礼」と「ガイドブック百寺巡礼」の各10冊づつ20冊を取り揃えたが野鳥撮影に嵌ったのでいまだに著者には気の毒であるが積読で未読のままである。この先は百寺巡礼の旅に出るのが早いのか、それともかねてより願っていた四国88ヶ所お遍路の旅に出掛けるのが早いのか、これから先の命運次第である。御朱印帳はスタンプラリーのルーツとも言われるのである。
スタンプラリーと言えば城好きでもあるので「日本100名城スタンプラリー」にも興味があり、こちらもいつかはスタンプ帳にスタンプを集めたいと思っている。
大好きな温泉は日本秘湯を守る会のスタンプ帳に3年の間に会員旅館10ヶ所巡るとそのうちの1ヶ所が無料になる特典がある、三年前に長野県の鹿塩温泉の山塩館に無料特典で泊って鳥撮りをしたのでここの温泉は二泊している。4,5年前から毎年行く法師温泉にも無料で宿泊したこともある、この時は混浴の法師の湯も奉仕温泉であった。単独行動のタカの渡りの白樺峠、峠の入口にある日本秘湯を守る会会員旅館である奈川温泉・富貴の湯は立ち寄り湯で入ったことがあるが秘湯は夫婦で泊るのが基本なので泊ったことがない。スーパー林道の入口近くで昔、鳥友と宿泊した経験がある渓流釣りの宿、素朴な民宿岩花荘である。
今年は日本秘湯の会の温泉は春の「法師温泉」と奥湯西川温泉の「平の高房」と先日の墨湯の「大出館」の3ヶ所である、あと7ヶ所でまた無料の日本の秘湯に行ける将来の楽しみがある。
ここでWebのウィキペディアで調べたスタンプラリーとは鉄道駅・道の駅・観光地などある一定のテーマの中でスタンプをあつめる企画のことである。集めたスタンプに応じてプレゼントなどの特典を与えられる企画もある。
スタンプ帳に付いていた地図の一部、A4のスキャナーではこれでいっぱい、道南を割愛してコピーした。北海道の道の駅は全部で114駅ある、道南は函館を中心に12駅あるが直近の過去5年間には道南での探鳥記は表舞台には出てこないのでスタンプの記録はない。もっとも探鳥しながらの夏季のスタンプラリーは今年で2年目である。
これが今年愛用したスタンプブック、114駅「(オスコイ!もえない)冬期閉鎖、(サーモンパーク千歳)がリニューアル工事休館中」であるので112駅で全駅完全制覇となる。北海道にフェリーで上陸した苫小牧の道央には一番多い40駅がある。最北の道の駅「わっかない」がある道北には22駅、今年最初の撮影地の音更がある十勝には14駅、世界自然遺産知床のオホーツクには19駅、釧路・根室には7駅で6地区の合計114駅がある。今年は上掲の写真のスタンプブックの中に50駅のスタンプを押してきた。昨年は38駅であったのでスタンプ収集にも熱が入って来た。鳥撮りにとってスタンプ収集の問題は道の駅の開館と閉館が9:00~18:00、早い処は17:00である、24時間スタンプが押せる駅は114駅中わずか7駅であるといわれる。温泉が併設されている道の駅は18駅あるが全駅ではないが19~23時と比較的遅くまで押印できるので便利で助かる。また道の駅「三笠」には隣接する「太古の湯」がある、道の駅「摩周温泉」は名前に温泉が付いているが足湯しかない。
道の駅の番号は設置順である、北海道の道の駅は一番最初に設置されたのがこの三笠である、三笠は北海道の道の駅発祥の地である。鳥屋にはエゾフクロウで有名であるが三笠市は炭鉱と鉄道の発祥の地でもある。幌内炭鉱から産出される石炭の積み出しのため, ここから小樽港までを結ぶ鉄道として計画され, 1882(明治15)年に 手宮駅(小樽)まで 91kmが開通。日本で最初の鉄道が開業したのは 1872(明治5)年の 東京(新橋)~横浜(桜木町)間で, 1874(明治7)年には 大阪~神戸駅間が開通し, 幌内鉄道は 日本で3番目の鉄道であった。北海道鉄道発祥の地として“三笠鉄道村”が開設されて 多くの鉄道車両が保存され, 駅舎もその中核施設“三笠鉄道記念館”となった。起点の手宮駅(小樽)の駅舎跡にある「小樽総合博物館」にも北海道で活躍した動態・静態保存された鉄道車両と鉄道発祥の記念碑を見学したことがあるが三笠はまだ見ていないので今後の楽しみがある。
三笠は化石マニア人気の処である、ここのスタンプのデザインにあるアンモナイトも桂沢湖周辺から発掘されたもので道の駅にもその化石が展示されてある。スタンプのデザインがそれぞれその駅の歴史や特徴を表わし親しみやすい図柄で表していて、それだけでも面白い。三笠市立博物館は日本一のアンモナイトを展示をする化石の博物館でもある。
都内の鳥友はエゾフクロウの撮影で市来知神社へ歩いて行ける三笠市内の民宿アンモナイトが定宿らしい。ここのご主人は生前はアンモナイトの収集で有名な人であったと聞く。三笠市は鳥屋さんも鉄ちゃんも化石マニアなどの人気の歴史のある街である。
目的の音更町に行く近道は三笠市から山道を走り、桂沢湖に抜けて452号から国道38号で芦別市に抜けて南富良野町に出るルートがあるが三笠市から旭川市に向かう幹線道路の12号線で美唄市から滝川市向かう日本一の29kmの直線道路を走り、中間地点の奈井江町の道の駅「ハウスヤルビ奈井江」でスタンプを押したが時間を気にして慌てたのか上手く捺印出来なかった。滝川公園に寄ってエゾフクロウの様子を見に行くことにした。公園には車もなく人の気配もなく、今年はエゾフクロウの気配がなかった。道の駅 「たきかわ」でスタンプを押して、R12号からR38号に入り芦別市の道の駅「スタープラザ芦別」に入る頃は日が落ちていたが閉館時間の19:30前であったのでスタンプは押印出来た。この道の駅は三笠の次の開設した2番目の駅で星の降る里・芦別、環境庁認定・星空の街である。北海道の初日は苫小牧港を午後2時頃に出発して野幌・三笠・滝川とふくろう街道を北上してきたがこの芦別近くにもふくろうの営巣木があったが昨年倒木してしまった。道の駅で星を眺めながらの最初の宿泊となった。
24日は夜中の1時半に目が覚めたのでそのままR38を狩勝峠を越えて音更まで150kmを走りだした、音更には4時頃着いたが既にCMが役場の池のまわりで待機していたが朝霧で写真は撮れない様子であったが前日巣立ちした11羽のカワアイサの雛は無事であった。
23日巣立ちしたカワアイサの雛11羽である、親の背中に乗るカワアイサが撮れたが早朝5時半には音更川に移動したと聞いて初日の撮影はあっけなく終わった。初日の道の駅のスタンプは三笠・奈井江・滝川・芦別の四ヶ所、24日の深夜に通過した南富良野は別の日となった、24日の道の駅「おとふけ」は夕方の押印となり、二日目の北海道の夜が更けていった。
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