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2014年10月 2日 (木)

花蝶風月

 十日前のお彼岸の中日に白樺峠に居た、この日のタカ見の広場の眺望は295  雲海の中にあった、これも運かいと洒落れも出る程見事な雲海であった。タカ見の広場からの日の出前の5時40分から日の出と6時6分までの東の鉢盛山方向の眺望。鉢盛山の南西にある野麦峠から程近い御嶽山が戦後最大の火山災害が起きた、誰もが予測出来ない不幸な出来事の五日前のお彼岸の日であった。
170_2  爽やかな季節の花鳥風月と言いたいところだが今日は花蝶風月と洒落神戸(頭:こうべ)を垂れる。タカ見の広場の階段状になっている前方の見物席は空からタカに見られないように人影を隠す花が咲いている、その花の中に盛りを過ぎた藤色のマツムシソウの花がまだ咲いている。 226_3 夏から秋にかけての花の時季はとっくに過ぎたが、この頃のマツムシソウの大半の花は、花のあとに海坊主のような形の種子になっているが日溜りに咲く残り花に蝶や昆虫が往く秋を惜しむかのように花に群がる。名も判らない蝶々の中にこれだけは知っている大形のアサギマダラがこれからの長旅の準備なのか、残り少なくなったマツムシソウの密を探して、花から花へ吸密を繰り返すので写真が撮れる、普段は青空をヒラヒラ鳥の様に飛ぶので巧く撮れないが花にとまると上手に写真を撮ってと言わんばかりに色々なポーズをとるモデル嬢の様に写真が撮れるが人間とは違いポーズは要求出来ない、翅が左右に開いた時はカメラマンのシャッター音が一斉に聴こえる。
アサギマダラは前翅長5~6cm羽を広げると10cm以上になる大型の蝶です。前翅の黒い筋の中に透き通るアサギ色の部分がこの蝶の名前の由来になっている、浅葱(アサギ)とは青緑色の古称、蝶の名はこの部分の色に由来する。後翅は茶色の地色。表翅の中央部から基部にかけてアサギ色の透き通るような部分に日付と場所と名前などの記号をマーキングして渡りの調査をするグループの記録によると、標高1000メートルから2000メートルほどの涼しい高原地帯を繁殖地とし、秋、気温の低下と共に南方へ移動を開始し、海を渡り九州や沖縄、さらに八重山諸島や台湾にまで海を越えて渡る1000キロ以上の大移動をする。今までに台湾や中国大陸まで2000キロ以上飛んだ個体も確認されているそうです。

このアサギマダラを知ったのは10年前に白樺峠のタカの渡りを撮影中に海を渡る日本唯一の蝶であると学習して、その渡りのすごさを知って以来、春の北上、秋の南下繰り返す世代を越えての渡り、毎年タカの渡りと同じ季節の9月に標高1600mの白樺峠と10月の渥美半島・伊良子岬の平地で見掛けるようになり、タカの渡りと同じように青空を舞うその優雅な姿を毎年楽しみにしている。

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最初にマツムシソウの花に来た蝶はミドリヒョウモン?のようなヒョウモン族の蝶々

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後翅の外縁が欠けているヒョウモン族の蝶の名前が判らない、蝶が専門でないのでチョウがないことか。

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アサギマダラは4枚の翅を閉じて吸密する時間が長いが時々翅を開く

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4枚の翅(はね)、前翅・表翅の黒筋の中の浅葱色と後翅・表翅の茶色、後翅の表にある黒い性斑がないので♀のようだ。

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吸密する様子を側面から写した半ば開いた4枚の翅

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前翅と後翅が重なった時の右の茶色・後翅・裏面

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反らすように持ち上がった基部、交尾前か後かは定かではない、触って硬ければ交尾後らしい。

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四枚の翅をずらした瞬間

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上のマツムシソウにウラナミシジミ?のような小型と大形の二頭の蝶

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翅(はね)縁がオンボロロのヒョウモン族の蝶

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一番上にいるのはイチモンジセセリ?のような蝶、右下はヒョウモン族の蝶、横綱はアサギマダラの三頭揃いの吸密

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葉陰が映るアサギ色の半透明の前翅の裏翅

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触覚と前脚・中脚もハッキリ解る、前翅と後翅の両方ともどこにも疵や欠けがない無傷の綺麗な蝶

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同じような空の色に映えるアサギマダラとマツムシソウ・花のあとの海坊主

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秋に咲いた薄い紫色のマツムシソウとアサギマダラも去る時がきた。

花鳥風月は美しい自然の風景や、それを重んじる風流を意味するが花蝶風月もそれに準じる創作の四字熟語と思う。花よ鳥よ風よ月よ・・・が鳥(ちょう)が蝶(チョウ)になった、蝶よ花よの語呂も良い。

思い出せば野鳥撮影を始める前の趣味は花を追いかけていた。

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