一期一絵の麦蒔
カラマツ林の上からあるいはハルニレやハンノキなどの原生林越しに見える戸隠連峰の峰々。山の天気は急変すると言われるが戸隠の山々の裾野に広がる豊かな山と高原の自然環境にありながら10月第四週末の三日間は天気がくずれない秋晴れの青空が続いた、いわゆる「一円玉天気」である。戸隠神社の神聖な場所で一期一会とも云えるムギマキとの出合いを楽しんだ。
「一期一会」とは茶道の心得を表わした語でどの茶会でも生涯に一度のものと心得て主客とも誠意を尽くすべきことを言う。「一期」とは①仏教からきた語で、人が生まれてから死ぬまでの間の意。②「いっき」の一期は任期・学年などの定められた期間のひとくぎり、長い期間を分割したひとくぎり。「一会」も仏教語、①一つの集まり・会合。仏教の法会。②一度会うこと。辞書を紐解くとこのように書かれている。タイトルの「一期一絵」は同じ瞬間が二度とない、野鳥人生の期間に今日という日は再びないように、一生に一度の貴重な出合いと心得た時のムギマキの飛びの瞬間である。この場所での、この瞬間(とき)を鳥撮り人生において永遠に残すのは一期位置絵とも云えるかも知れない。
東南アジアで越冬を終えた春の旅は花が咲き緑萌える舳倉島で、大地の恵みであるツルマサキの果実を受け取りに、繁殖を終えたオホーツク方面からの秋の旅は戸隠で、その時期に行かなければ見ることの出来ないムギマキとの瞬間(とき)の出会いである。
ツルマサキの果実に向かって上方志向の飛びつき
一期一会の乗客を夢見た時もあった、マッハ2の超音速旅客機のコンコルドのように見えた
わ~いツルマサキの実がいっぱいある、バンザイ飛翔
赤い実を咥えて、次はどの実が木の実、好の実はツルマサキ
赤い実を咥えての飛び下がり
上とは形が似ても枝が違う、間違いとは言わず枝違い
ムギマキがミギムキに飛ぶ
♀が赤い実を咥えた直後の飛び
♂のフライングキャッチの瞬間
翌日の600mmとD300の撮影
同じ日の樹間を実を咥えての飛び
食後の休憩だがまた採りに行く目つき
二枚目のとまりものでお仕舞い
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