赤嘴羽白の羽撃き
江戸時代からの歴史的記念日、討ち入りの12月14日の天声人語に「・・・煤払いの笹売りに身をやつした大高源吾が橋の上・・・」の話が載っていたが江戸も平成も師走は大掃除の季節であるが戦後の昭和にはどこの家にもあったハタキが見えなくなったようだ、パタパタとハタキでハタクとホコリが舞い散るのでハタ迷惑するのが消えた原因と思われるが本当かどうかはハテナ?の世界。
パタパタと鳥が飛ぶのは両翼を上下にうつので「羽撃く」と書いて「はばたく」「羽搏く」とも書く。鳥の羽ばたきは空とは限らない、水鳥は水上で羽繕いの最後に両翼を上下から左右にパタパタと羽搏きをする時がある。今日の写真は先日撮影した珍鳥アカハシハジロの羽撃きである。
撮影開始から2時間後に最初の羽ばたきは後ろ向きで僅かに見える赤い嘴がアカハシハジロと確認できる
周囲のホシハジロは寝たままの9時10分頃、アカハシハジロのハバタキは最後まで後ろ向きであったが褐色の雨覆いと白い風切のコントラストが確認できた。
更に2時間半後の羽ばたき、カメラの位置はそのままで今度は斜方向の羽ばたきが撮れて待った甲斐があった。どこからかともなく「待った甲斐と聴こえてきたような・・・」とうとう幻聴が始まったかも?
空中では上下に羽ばたくが水上では前後の羽ばたき、翼の内側は白に対して、頸・胸・腹・腰は黒一色で羽の白色とのコントラストがある
水上ではゆっくりと羽ばたく
パタパタと羽ばたきしても前にいるホシハジロは最初から最後まで寝ていた
羽ばたきのフィニッシュユの「決め」です、赤い嘴に黒筋があるのでまだ若い♂のようです。
未来にはばたく若人のように、アカハシハジロが青空にはばたくのを見たいものである。
以下は天声人語の書き出しの部分
赤穂義士の物語の本筋は仇討(あだう)ちだが、脇の話も色々あって面白い。師走の江戸・両国橋の挿話もその一つ。煤払(すすはら)いの笹(ささ)売りに身をやつした大高源吾(おおたかげんご)が橋の上で俳句の師宝井其角(たからいきかく)と行き会い、〈年の瀬や水の流れと人の身は〉と詠みかけられる源吾は〈あした待たるるその宝船)と付句を返す。意味を測りかねて別れた基角は、翌朝になって仇討ちを知り、感極まる。・・・以下割愛するがこの日の天声人語の出だしは忠臣蔵の話から衆院選挙の投票日、政治への参加を呼びかける内容であった。これを読んでから投票所へ行ったが翌朝の結果は自分の意思とは異なって羽を広げるようにバンザイしている人は別人であったが投票率低下の歯止めの一票であり、若者に政治への参加の範を示すために成人式を迎える孫を投票所へ連れて行って一緒に投票した記念日でもあった。
実際の「天声人語」を毎日書き写している人がいるそうです。友達にもいますが自分には継続する気力がないので立派なことと思います。専用の原稿用紙も市販されていますので、この野鳥ブログをやめたら暇になりますのでその時は生涯学習として目標の一つになるかと思います。
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