88万時空の旅すがらとツリスガラ
弥生3月の誕生日で満75歳となり、その勲章として誕生日以降から使用する青い後期高齢者医療被保険者証が送られて来た。今日は頭を使う計算をしてみた、頭の体操である。2月22日のブログにも紹介した「高齢者運転講習会の記録(三年後のために)」でも講習予備検査として認知症の検査があったが記憶力の時空の検査みたいなものであった。
一年間の時間は、1年365日X24時=8760時間
今月は日本野鳥の会から11枚目の青い鳥会員証が送られて来た、入会後丸10年経過したのである。三月の誕生月の65歳から野鳥撮影を始めて十周年となった。あっと言う間の十年でもある。
365日X10年+閏年2日=3652日
(閏年と五輪開催は同じ西暦、2008年北京オリンピック、2012年ロンドンオリンピック)
3652日X24時=87648時間
65歳から野鳥撮影を趣味として、ブログのサブタイトルに「セカンドステージの思いを行動に変えて、野鳥撮影で自己実現 、目標は国内400種。」を一年後にスタートして野鳥撮影とブログを生き甲斐として、始めてから十年を経過した。10年間3652日を林住期(人生謳歌の期間)として黄金の時間、収穫の時節(ハーベストタイム))とも言われる十年間の88万時間である。
米寿は数え年88歳のお祝いであるが、米寿万時間のお祝いかも?一日24時間のうち睡眠・食事・入浴など約10時間、一日の40%は生命維持に必要な時間であるので88万時間の残り60%が自由に出来る活動時間。大凡(おおよそ)53万時間であった。
この53万時間の過し方が誤算(53)であったかどうか。
人生と同じように一度きり、やり直しのきかない、取り替えることも出来ない撮影時間もあった。この野鳥撮影の「旅すがら」、「道すがら」の時空の旅を精算してみた。時空の旅とは自分が体験してきた、朝から晩までの終日の「日すがら」撮影や鷲の宿のシマフクロウのように「夜もすがら」撮影など、過去の野鳥撮影を思い出すことである。「~すがら」の語感から今日は昔撮ったツリスガラ(吊巣雀)を思い出した。
吊巣雀はフリー百科事典のウイキペディアによると、群れを作って生活する。水辺に近い河口、川岸、海岸のヨシ原に生息し、ヨシの茎の鞘を嘴ではいで中にいる昆虫類を食べる(冬季の枯死したヨシの葉鞘と茎の間の間隙にはカイガラムシの仲間のビワコカタカイガラモドキが多数越冬していることが多い)。そのため、生息しているアシ原ではパチパチ音が聞こえることがある。
繁殖地では、湿地や林の中の樹木の枝に、主に草を使って袋状の吊り巣を作る。これが、和名の由来である。卵数は普通6-8個。雌のみが抱卵する。
野鳥図鑑によれば冬鳥として沖縄から本州中部に渡来して、関西方面ではみられるが、関東ではあまり見掛けないようだ。
ツリスガラの初見初撮りは野鳥撮影を始めて2年目の2006年4月18、21、22日であるがツリスガラは2,3日後には抜けたようだ。この年の6月から開始したこのブログの二ヶ月前である。2006年は2月に鶴見川のオガワコマドリ情報が公開されて、東横線綱島駅の乗降客が急増し、綱島西2丁目の卍久光院周辺のコイン駐車場がオガワコマドリが抜ける4月末まで終日満車であった時期である。鶴見川の河川敷に一度に600人に来たとか、日すがらでは千人以上の日もあったとか、この十年間で最大の鳥見イベント会場であった。
2月よりも綺麗な夏羽になってきた4月末のオガワコマドリの「撮りすがら」に撮ったのがツリスガラである。
柳の種類は350種もあるといわれるが鶴見川に合流する早渕川の合流点近くの川柳は名前知らず、この柳の花を啄ばむように見えるツリスガラ♂右と左の♀と思われるツリスガラを4月18日午前9時頃に撮影。
アイマスクをしたように見えるツリスガラ♀
♀よりも灰色とアイマスクが濃い♂と思われる、全長11cmの小形の野鳥
蒲の穂に来たツリスガラ♂2羽、4月18日14時32分
蒲の穂とツリスガラ♀、ガマの茎にはガの幼虫呼ばれるガマヨトウやオオチャバネヨトウの幼虫がいるそうですがその時期かどうか分りませんがツリスガラの様子では茎を割っている様子には見えないのでガマの穂なのか花を採餌しているようです。
ソーセージの形がなくなった蒲の穂とツリスガラ♂
4月21日8時54分、川辺の柳に来たツリスガラ♂
21日9時頃の柳の花に来る虫を捕るのか?花を啄ばむのか?白ぽっい腹を見せるツリスガラ♂のように思える
三回目の4月22日7時30分、ツリスガラ♀
4月22日7時50分 やっと枯れアシ原のツリスガラ♀
枯れアシの茎を割るツリスガラ♂、カイガラムシの仲間のビワコカタカイガラモドキを採餌しているのでしょうか
次の瞬間アイマスクを見せたツリスガラ♂は満足そうに見えた!
次はどのアシに行くのか、アッシには分らない!枯れ葦の茎とツリスガラ♂
午前11時、河原に咲くアブラナ科の花、黄色い花びら4枚が十字に並ぶ、カラシナの花や菜の花・菜種の花も同じ仲間、この花に来る虫を待つのか?花どまりのツリスガラ
菜の花にとまり、飛んでいる虫を見ているツリスガラ
鶴見川河口から14・5kmにある地元の新横浜大橋から直ぐ下流にあるワールドカップ大橋から3・0km下流は新羽橋、その下流1・5kmに掛かるのが大綱橋は河口から9・5kmの位置。この5kmの間に四橋がある。歩けば1時間強であるが重装備では歩けない、オガワコマドリを撮りに何回も通ったがコイン駐車場を確保するには早朝からの出番であった。
4月中旬からはオガワコマドリの出番が無い時間帯はツリスガラの撮影時間であった。つまりオガワコマドリの撮りすがらのツリスガラの撮影であったが、合間の割りにはヤナギ・ガマの穂・枯れアシ・菜花の四つの場面のツリスガラが撮れた。400種を追いかける身には、このツリスガラが最初で最後である。
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