椿寒桜と繡眼児(メジロ)
三つ池公園の花の広場の奥に咲く、カンヒザクラ群の修善寺寒桜の手前に、満開の椿寒桜に誘われた。花の形に特徴があり、雄しべ、雌しべとも花冠より長くつき出るので椿の花のように見える。あまり見慣れない早春を飾る早咲きの桜だ。椿寒桜(ツバキカンザクラ)の原木は愛媛県松山市居相町の伊予豆比古命神社(いよずひこのみこと)別名の椿宮に原木があり、名前の由来は椿宮にある寒桜に由来する。萼筒は杯形、しわが多い花柄には毛が見られる、一昨々日(さきおととい)撮影した写真のように一見、桜の花とは思えない。開花時期は3月初旬である。図鑑によれば、葉の展開に先立って花を咲かせる。花径は3センチくらいの中輪である。蕾の色は紅色である。花は一重で、濃くて明るい桃色をしている。花弁の形は卵形で、内側に曲がる。散り際には花芯が赤みを増す。この種に近いとされるサクラはヒカンザクラ群と呼ばれる。三つ池公園のヒカンザクラ群で当日開花していたのは、シュゼンジカンザクラ(修善寺寒桜)、オオカンザクラ(大寒桜)、オカメザクラ(阿亀桜)、ツバキカンザクラ(椿寒桜)であったが同じヒカンザクラ群のヨコハマヒザクラ(横浜緋桜)はまだ蕾であった。
お馴染みの早咲きのオカメとヒカンザクラの蜜を吸うメジロは撮った経験があるが椿寒桜のメジロは初であるような気がする。
芭蕉の「さまざまな ことを思ひだす 桜かな」この桜の句を想い出す。
桜の季語は春、メジロは夏、寒桜・寒緋桜は冬だとか、季語が重なりても飽き(秋)ずに駄句ばかり。とうとう駄真に駄文と駄句までなりにけり、枯れ木も山の賑わい、駄句もブログの賑わい。
ツバキカンザクラ(椿寒桜)は雄しべ、雌しべが花弁よりも突き出ている。
目白には 椿寒桜 良く似合う
林住期 括りの歳の 桜かな
(林住期最後の一年になってしまった)
後期には 椿寒桜 優しかり
(3月から後期高齢者になった)
カメラ持ち すれ違う人も 桜かな
(桜撮るカメラマンが多い季節)
桜咲き うずうずしてる カメラかな
吸蜜の 桜散らすは 眼白なり
咲き満ちて 雄しべ雌しべの 薫り立つ
かの鳥を 桜の頃に また想う
さまざまな 繡眼児(メジロ)も迷う 花万朶(はなばんだ)
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