人生の伴侶と五十年の旅
今年は国家としても先の大戦から七十年の節目の年。この世に生を受けて今年で四分の三世紀にあたる七十五年、弥生三月で後期高齢となる満七十五歳となった、連れ合いも四月で後期高齢者となった。健康だけが取り柄の夫婦にとっては転んだだけで骨を折る年齢になったが、昨年は同じ世代の同僚だった仲間の訃報を悲しむ年代にもなった。
人生の四季春夏秋冬は二十五年毎、春は勉学に励む学生期・夏は一生懸命に働き家庭を築く家住期・秋は一線を退きゆとりを楽しむ林住期・冬は人生の終焉を迎える準備の遊行期。
野鳥撮影で自己を実現して、林住期を愉しく過ごしたこの十年間、人生の黄金期とも収穫期ともいえる林住期も今年限りである。来年からは終活が始まる遊行期に入るが、元気な人ならば5年や10年の林住期の延長もあると「林住期」の著者、作家の五木寛之氏の著書にも書かれているが本人の気持ちの持ち様次第と思われる。
1964年の東京オリンピックの翌年、50年前の1965年4月28日半蔵門の東条会館で結婚式を挙げ家住期が始まった。この日から伴侶との人生の旅が始まった。最初の旅はお決まりの新婚旅行、会社の先輩たちが会社から貰える3日間の結婚休暇を利用して二泊三日くらいで箱根や伊豆に新婚旅行の時代であったがGWの休みを利用して5月6日まで9日間の九州一周の新婚旅行、旅の始まりは羽田空港から福岡空港までの空の旅、写真はJAL福岡行ダグラスDC-8の355便の機長がサインしてくれた50年前の貴重な記念品。当日は全国的な私鉄ストの日となり、ご媒酌人や出席者の方々の羽田空港の見送りには足のご不便をお掛けしたり、福岡空港到着後市内のホテルへの移動も西鉄ストでタクシーがつかまらず往生した記憶がある、その後の人生を予感させる波乱万丈の旅立ちの日となった。
あれから50年、人生長いようで短い、人生いろいろあったが結婚五十年、金婚式の代わりにあれこれ考えたが結局は記念に金婚旅行となったのが野鳥撮影の思い出が多い北海道を考えたが毎年5月から二ヵ月滞在している。今年も予定に入っているので、石垣・沖縄観光旅行に決めた。夫婦で石垣は初めて、沖縄観光は二度目であった。
羽田第二ターミナルの73番ゲートからANA 089便 石垣行7時50分の出発前に73ゲート前の築地魚河岸で生ビールと握り寿司で朝のイッパイ。結婚してから晩酌にビールが飲めるようになってから今年で50周年、ビール一筋に50年毎日まじめに飲んできた。
石垣空港には予定よりも15分遅れの11:20到着、昼飯は空港内の食堂でソーキソバで済まし、南ぬ島石垣空港の出口で12時の約束時間に待つ
ANAの石垣直行便も初である、それまではANAで那覇まで飛び、JAL系列のJATで石垣まで飛んできた、南ぬ島石垣空港も初であった。石垣島フィールドガイドSeaBeans小林雅裕さんにここでピックアップしてもらい4時半まで島内観光と探鳥、そのブログは4月19日以降に掲載済なので割愛。
宿泊したANAコンチネンタル 石垣リゾートホテル、マエサトビーチからの撮影
部屋からの東と西のオシャンビュー、夕食はホテル内の島料理で最初はお決まりの地ビールで初日の乾杯
翌朝6時40分ホテルのゴルフ場からホテルを撮る
朝の散歩、ホテルの庭に珍しいサクラを初めて見た「テイキンザクラ」が咲いていた
前日夕方5時に予約した竹富島一周観光(グラスボートでサンゴ礁観光、マイクロバスで島内観光、水牛観光の3時間コース)の安栄観光の送迎バスを朝ホテル玄関前で待つ、石垣港離島ターミナル9時出港に間に合うようにバスが迎えにきた。
竹富島到着後に乗船したサンゴ礁観光船、透明な船底からサンゴ礁の生物を観察
枝の形をしたサンゴ礁と青い魚
葉の形のサンゴ礁と魚
マイクロバスの島内観光でここで星の砂を採取
星の砂が採取されるここはカイジハマと呼ばれる
星の砂が見つからない人はこの土産物屋で買うしかない!
水牛車に乗ってののんびり島めぐり
水牛車のおばさんの三線サービスもある
歌詞が牛車の天井に貼ってある
サンゴ礁の石垣、サンゴ礁の白い砂の道、ブーゲンビリアが咲き乱れ、水牛車が通る
急な角度と狭い階段を見て尻込みする人が多い塔、君子危うきに近寄らず なごみの塔の上、年とってもバカは高いところが好き、手すりに抱き付くように次の人が上ってくる、降りる時はこの人が先に後ろ向きに降りるスリル満点の階段 なごみの塔から360度の光景の一部、赤い屋根とフクギの防風林の竹富島島の街並み この後は竹富東港までマイクロバスに乗り、フェりーで15分の石垣港離島ターミナルに戻り、竹富島観光を終える。
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