カワアイサの花道
「男の花道 」「演歌の花道」「引退の花道」など「~の花道」はよく目にし耳にする言葉である。花道の本来の意味は、歌舞伎の劇場で舞台の下手から観客席を縦に貫く通路のことである。歌舞伎役者などがが登場したり、退出したりするときに用いる。人気役者の見せ場が花道である。
熱戦が続く大相撲名古屋場所が興行中であるが、支度部屋から土俵までの通路も「花道」といわれる。会場の愛知県体育館の特設の土俵に通じる4本の花道があるが土表の四方の角に通ずる4本の通路のうち、とくに力士・行司・審判委員が土俵に向かう裏正面寄りの東西の通路を「花道」という。
ここでの花道は16羽の雛が音更川に移動した5月21日に撮影した文字通りの花の道である。
午前9時頃にニリンソウの咲く中を音更川に向かって出発
最初に渡る道路は道道の音更中央通、ボランティアさんが交通整理を始める、待ち構えるカメラマンの前を堂々と渡り始める
9:03分、カワアイサが親を含めて17羽が道道音更新得線を堂々と行進、カワアイサの雛がデビューする花道!
9:09分、黄色い花が咲く町内の民家の庭先を横切る、通り抜け御免のご一行
タンポポのような黄色い花咲く、お隣の軒下伝いに一家の行進、苦手な猫がいなくて勿怪の幸いなり
手入れの行き届いたお庭、芝桜咲くお宅で芝さくら見物、これもカワアイサの花道
国道241号音更大通に向かってキク科の黄色い花の中を行進、小さい雛が見えない、歩き辛いと雛から非難が出ているのかキクことは出来ない
9:15分、雛にとって最大の難関、交通量が最も多く、タンポポが見送る幅の広い国道241号(音更通)起点弟子屈町・終点帯広市を渡り始める、カワアイサ雛の沢山の腹が見えるが見ている方もハラハラドキドキ
9:17分、一番小さいのが歩道に上がれず、置いてきぼりで横に走り、なきわめく、すかさず交通整理のボランティアが助ける一幕もあった、やはり雛にとっては難関の国道241号、この後はカワアイサが私有地の森の中を進むので撮影不可
9:48分、溝の中を行進、菜の花などの黄色い花の中を行進
9:51分、今度はワタスゲの中を行進
パークゴルフ場のツツジの花の横を行進して音更川はもうすぐ
パークゴルフ場の緑の絨毯を行進して、ティグランドの前を横切り、OB杭を抜ければ音更川は目前
10時、音更町役場前を出発してからここまで一時間、音更川の対岸に到着して、大願成就!
10:03分、音更川の流れは早い、水の流れに乗りながら菜の花の咲く下で親をはじめ雛たちの採餌が始まる、帯広市近くの蓬莱橋を過ぎると河口は十勝川に合流している。孵化後二日目の雛はどこへ流れていくのか?生存率が低いから雛の数が多い、一説によればその日の内に半減してしまうとか?成鳥になるのはそのうちの一羽か二羽?程度と言われる厳しい自然環境が待っている。
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