モモンガ騒動木(記)のクマゲラ
ここは峠の山道、道端に営巣するクマゲラ、狭い山道はところどころに車がすれ違う待機場所があり、ここは山道よりも車一台分くらい開けています、開けたこの場所に北海道ではよく見掛ける、枝葉の少ない木肌が滑らかそうに見えるシナノキにクマゲラの巣穴があります。
巣立ち間際の巣穴には雌の雛が三羽が育っています、三姉妹の雛です。
シナノキに営巣する三羽の雛は「品」の字のように口が三つ、もし四羽ならば田んぼの田の字に見えるでしょうか?
明るくなった時間帯の給餌
品の字に見える三姉妹への嘴に雌親の給餌
口が三つで品良く、雛3羽とも雌です。大概は♂♀の雛ですが珍しいことに三姉妹でした。おや?♀親が下のモモンガの巣穴を気にしている様子です。
上がクマゲラの雛三羽が営巣する巣穴、約1m下の二つの穴は繋がっているモモンガの巣穴、雄が前日11時頃このモモンガに気が付いたが約3時間、二時過ぎまでアタックを掛けていましたがクマゲラの世界も雄は愛嬌で、雌は度胸のようです。♂はキョーンキョーンと大声で鳴きますがモモンガの巣穴の前で威嚇の格好だけでした。
給餌の後は雛が見ている前で気になるモモンガ攻撃
クマゲラ♀のモモンガ巣穴へのアタック、♂はここまで攻撃しませんでした、この日の攻撃は♀のみ、雌は度胸で雄は愛嬌の所以です。
モモンガの巣穴にアタックする♀
中で繋がっている小窓の方にもアタックを掛ける
営巣木の巣穴の約1m下にモモンガの巣穴があり、大きな方の穴からチラリと見えたモモンガらしき小獣が潜んで見えます
はっきり見えないがモモンガらしきが見えます
雌の攻撃で巣穴の中の獣は見えなくなります、硬い木でも穴をあけるクチバシの威力を受けてはたまりません。これを恐れて夜行性のモモンガは穴の奥に避難か?
雌はここまで入りますがこれ以上は入りません、たぶん?中に入っては頭を振って槍のような武器となる嘴が思い切り使えません。
こんな親の雌雄のお蔭で三姉妹は無事に巣立ちしました。
二番子の巣立ち直前、足の爪が巣穴の外に掛かりました
次の瞬間に二番子の巣立ち、大概の巣立ちは巣穴から下の方向へ巣立ちますがこの巣穴はあまり高い位置にないために上方に向かって巣立ちました。これも経験になりました。
一番子は給餌後に♀親について24日5時37分に巣立ち。二番子は姿を見せただけで給餌せずに巣立ちを誘った♀親につられて6月25日6時27分に朝もやの中を巣立ち、これで現場を去りましたが三番子も午前8時前に無事に巣立ったと北の大地さんから後から聞きました。
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