来春廃駅予定の”秘境駅”上白滝駅
旭川のハヤブサと北見のクマゲラの撮影で国道333号を行ったり、来たりしていた6月中旬の頃に石北線の上白滝駅が地元のTVで取り上げられた秘境駅であるとラジオから流れて来たので俄か鉄ちゃんとして興味を持ち、初の秘境駅探訪の上白滝駅である。
国道333号際にある民家の横から少し引っ込んだ処に無人の駅舎がありました
今年修理したのか入り口左側の新しい板材が目立ちます
秘境駅の所以は上下各一本の全国一少ないダイヤ、時刻表を調べると隣の上川始発6:16が7:04に到着・発車の網走行、夕方は遠軽始発が17:08着・発の旭川行の上下で二本しかない寂しいダイヤ。遠軽高校に通う高校生の通学用ダイヤらしい。それもたった一人で来春卒業とか?
二つ目の所以は隣の上川までの距離が34.0km運賃が740円もかかります。時刻表の所要時間は上り(上白滝→上川 1時間08分)下り(上川→上白滝 48分)のひと駅の乗車時間が長時間である。これも日本一の理由の秘境駅。
ホームから撮影した秘境駅の改札口、入り口も改札口も常に閉まっている
雑草の中に駅名表示、脇に芝桜が咲き、後方にトイレがある、使用したのは何時ごろかなのか?
一面一線のホーム、改札口付近からの眺望、雨上がりの曇天であったが初夏の田舎の駅らしい光景、野生のルピナスが盛りであった。
下り遠軽方面、ここで下車して秘境駅を見学した人は国道を歩いて3.3kmの隣の特急が停車する白滝駅に行くらしい。駅名の上白滝→白滝→旧白滝→下白滝と4駅連続に白滝が入るのも珍しい。
上り上川方面、この前方で左にカーブして国道333号の下を通り、右手にカーブしながら湧別川の鉄橋を渡る。ここが3つ目の秘境駅の理由とした訳はこの国道の陸橋の上からカーブしている鉄橋を走る、廃車の時期がせまる?特急オホーツクの撮影できる鉄道写真マニアのポイントらしい?
上川方面から4両編成の特急オホーツク2号が鉄橋を渡る(10:15分頃)
国道333号の下を通過する直前のジーゼル特急オホーツクの先頭車
国道333号の下を通過して上白滝方面へ向かう、特急オホーツク1号の後尾 、旭川行の上りはこちらが先頭になる
上白滝方向から上川方向へ「上3湧別川橋梁」を渡る特急オホーツク2号(8時50分頃)
橋梁を渡りきる直前のオホーツク2号
鉄橋の下を通る天狗平地区農免農道、この道路際に30000年~12000年前の黒曜石が有名な後期旧石器時代の遺跡がある、4つ目の秘境駅の理由?現場は看板だけで山野の風景、遺跡らしいものは何も見えない。
考古学に興味がある人は、発掘品が展示されている、白滝駅前の遠軽町埋蔵文化財センターにはマンモスの化石や黒曜石をたたいて作った尖頭器などの石刃などが見られる、展示されている発掘品の一部を撮影(入館は有料)
秘境駅探訪で国指定史跡「白滝遺跡群」まで広がったが秘境駅「上白滝」探訪は二本の特急オホーツクの撮影、遺跡跡や埋蔵品展示の見学など有意義な半日であった。来年3月に上白滝は廃駅予定の情報があるのでこれからは訪問者が増える予感がする。
7月22日の北海道新聞デジタル版より
【遠軽】JR北海道が21日、来年3月のダイヤ改正に合わせて、オホーツク管内遠軽町にある石北線の無人駅の上白滝駅、旧白滝駅、下白滝駅の3駅を廃止する意向を、同町に伝えたことが分かった。JRは経営合理化の一環として利用の少ない数十の無人駅を廃止する方針を示しており、既に同じ石北線の金華(かねはな)駅(北見市)の廃止方針が明らかになっている。 JR旭川支社長らが同日、遠軽町役場を訪れ、佐々木修一町長に伝えた。石北線をめぐっては、金華駅も来年3月に廃止する方針を示しており、JRは同町に対し、石北線は維持するとした上で、白滝駅には今後も特急を停車させると伝えたという。
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