怪草木エゾニュウの花とノビタキ
サロベツ原野で一際(ひときわ)異様に大きい草木のエゾニュウとノビタキの思い出、エゾニュウはセリ科シシウド属では一番大きく草丈は1~3mにもなる、昔オホーツクの海岸で6月に初めて見た時は人頭大のキャベツの塊から葉茎が出てくる怪物を見た気がした。茎先に大きな複数の白い花が多いのが特徴。花期は7~8月この白い花に誘われていろいろな虫があつまるのでノビタキなどの野鳥がこのエゾニュウに採餌に来る。
「エゾ」は北海道、「ニュウ」はアイヌ語で、食用・薬用になることに由来していると言われる。この怪植物は人もクマも芽吹きの頃に採取・採食するそうです。
撮影日7月3日サロベツ原野の海岸
エゾニュウの花に来た全長13cmノビタキ、ノビタキと比較するとこの花の大きさが分かる
無心に虫を探しているノビタキ♂直立した太い茎は、上部でいくつも枝分かれしている
ダンスのように花の上で舞う、虫取りの舞
エゾニュウは一つの茎に一つの花、静止のノビタキ
逆光の中でノビタキ♀の虫取りの舞
花が開く前の鞘にとまる♀
花が開く前の鞘の上で虫を咥えるノビタキ♂
海岸に咲く巨大なエゾニュウの花が開く前の鞘の上にノビタキ♂
エゾニュウの紫色の茎にとまるノビタキの幼鳥と思われる
エゾニュウの茎にノビタキの幼鳥
最後は開花し結実して枯れ死したエゾニュウの実を採食するシマリス
春先はクマが好んで茎を食べ、人もエゾニュウの山菜とりにクマのエリアに入る、夏の白い花の盛りは昆虫が集まり、野鳥が採餌に来る、枯れ死した後にシマリスが採食に来る北の大地の魅力が詰まった怪物である。
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