福老(フクロウ)は「森の賢者」の佇まい
人生の収穫期とか黄金期といわれる林住期の後半に始めた野鳥撮影、毎日のように撮影に出掛けた頃は、森や林に入りびたりのようであった。
わしは森のケンじゃ~、わしは森の健じゃ~~、わしは森の健者だぁ~~~
凡才がいくら望んでも、いくらわめいても、いくら叫んでも森の賢者にはなれなかった!錯覚なのか薄らボケなのか、鳥撮りを始めてから過去にはこんな白日夢(白昼夢)を見たような気もする。
幸いにも鳥撮り3年目に現実の「森の賢者」を見ることは出来た!
2007年2月、9年前初めての冬の北海道で初めてのエゾフクロウ、朝日が射しこむ里山のクヌギの森、物思いにふける姿は西洋では知恵の神様といわれる「森の賢者」と呼ばれる、北の大地では先住民族のアイヌ人からは「狩猟の神様(インサンケカムイ)」と敬われている神話のエゾフクロウです、西洋では知恵の神様、北海道では森の守り神として崇められてきました。
同じ洞(ウロ)を左に配置して撮影した椚(くぬぎ)の森、エゾフクロウは内地のフクロウよりも白っぽいので黒い地肌のクヌギの洞ではより白く見えます
ガキの頃、夏は滲み出た樹液に集まるカブトムシやクワガタなどの昆虫採集、秋にはドングリを拾った里山のクヌギ、こんな子供の頃の思い出が沢山詰まった木に、森の賢者といわれるエゾフクロウの横顔
夜行性のエゾフクロウは朝と昼間は寝ていますがお面のような顔にかわいらしい朝の寝顔も愛くるしい。
朝日があたる横顔、首をかしげて物思いに耽る姿が「森の賢者」として一層際立つように見える
寝顔に朝日がまともに射す、眩しくないのかぁ~~~
これぞ知恵の神様、森の賢者!物思いに耽る佇まいはエゾフクロウの一番美しい、愛らしい姿と想われる
フクロウは福来郎(福が来る)福篭(福がこもる)幸福の鳥、あるいは不苦労に通ずるとして安心・安全を呼び込む縁起の良い鳥
午後4時頃初めての写真です。夕日があたる横顔の森の賢者、内地のフクロウよりも白っぽいのが亜種エゾフクロウの特徴です、横からもお腹の縦縞がよくみえます。
突然洞(ウロ)の中を覗くと・・・番の相手がいるのか?次の瞬間には・・・
午後4時08分 目を開きました、夜行性なので夕方にならないと目を開けてくれません、これは前日の夕方にこの森に来た時に撮影したもので、上の朝の写真は翌朝になり、写真の順序が逆になります。
今度は向きを変えましたがまだまん丸い目ではありません、夕方4時8分でも夜行性のフクロウには眩しいのかもしれません
正面を向いてもまだ薄目です、じっと物思いに耽っているように見える様子は森の賢者の風格、そのものです。西洋では知恵の神様、北海道では森の守り神として崇められてきました。
こんな丸まった格好でウサギの足のような足を見せました!愛嬌あふれる仕草やとぼけた表情はなんとも親しみやすい。背を丸めた年寄り?そうではなく「福老」の字をあてて、福を呼ぶ不老長寿の象徴です。
2007年2月20日PM3:58~4:50
2007年2月21日AM7:21~8:45
北海道ではこの木が一番細く、小さい洞でした。
朝夕とも誰もいない森で撮影、カメラ Nikon D2X
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