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2016年2月25日 (木)

巨木の梟と巨樹信仰

1260極めて大きい樹木を巨樹(きょじゅ)、巨木(きょぼく)、大樹(たいじゅ)などと呼ばれるが、林野庁が2000年(平成12)に全国の国有林を調査して、直径1m以上の大木や地域のシンボルになっている巨木を次世代への財産として、代表的な巨樹・巨木に愛称や呼び名を付けて「森の巨人たち百選」として選定しました。

北海道には11ヶ所選定されたが十年後の調査では二ヶ所の巨木が枯死して、現在は9ヵ所となっている。全国では合計5ヵ所が台風等による風倒や枯死している。
写真は2013年6月に撮影した、「
森の巨人たち100選」の北海道江別市昭和の森の「自生北限のクリの木」、この巨木は樹齢800年、幹周455cm、高さ18mのクリの巨木である。

 

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2013年6月、このクリの巨木の洞でエゾフクロウの番が雛二羽を育雛中で巣立ち直前の洞の中の兄弟雛を撮影した。


神社の巨木は御神木として祀られ、神が宿ると言い伝えられ、崇拝されてきたが昭和の森のクリの巨木に福が来る語呂の良い、フクロウの福郎が宿っていた。

巨木・巨樹はどちらかというと樹齢と高さより太さに主眼が置かれる言葉である。環境庁が2000年に実施した巨樹・巨木の全国調査でも幹周りの太さで順位をつけている。この調査では来宮神社の大楠は全国第二位であった。 

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来宮神社参道入り口、この神社は全国2位の大楠の巨樹で有名な神社である。

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来宮神社の大楠は二本あるようだ、鳥居の右手にあるのが第二大楠

 

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第二大楠は落雷により根本から上が空洞になっている、他の神社ならばご神木として立派に通用する巨木である。ご神木は神が降りてくると言い伝えられてきたがこの大楠は雷神様が先に立ち寄ったようだ。

 

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来宮神社本殿、神社の由来、大楠の由来、願い事の由来などがある

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3000年前の神話の時代からの神社の由来がある。樹齢2000年の大楠は社殿が出来る1300年前からご神体として信仰をあつめていた。

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神社の本殿の脇を左に抜けると、祠に祀られた今まで見たこともないような巨樹が現れた、これが日本最樹齢2000年以上の来宮神社の大楠。
木の正面に立ってじっと見上げていると、畏怖を感じるとともに厳かな気持ちになり、ご神木から霊気のパワーが降り注ぐ気がする。樹周り24mのご神木に、二礼二拍手一礼

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古そうな大樟の由緒書が右手にあった

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近寄ってみると祠の正面からの姿は高さ3~4mほどから2本に別れ、左側の幹は既に枯れて切られており、切り口に蓋を被さっていいる。右方の幹はさらに2本に別れ、上を目指して青々と枝葉を伸ばしている。巨樹は高さよりも幹周りなのだ。根本の土台のような大幹は節くれ、樹皮がひだを幾重にも重ね、2000年を有に超えると思われる年月を直に感じる。社殿が出来る前まではこの大楠に神霊が宿るご神体として信仰をあつめていた。

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大楠を時計回りに写真を撮りながら回ってみた。横からも切られた切り口の上にトタンのような蓋が見える。ごつごつ見える巨樹の痛々しい姿であるが2000年の天変地異にこの程度の変化で生き延びている神秘さがある。

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更に周ると大楠の真後ろになるのか、注連縄の下に空洞があり、神様が降りてくるとここで一休みしたのだろうか、ごつごつしたふ節くれと樹皮がひだを幾重にも重ね、その上方には苔むした緑が神秘的に見える。

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更に坂を上り大楠を3/4周の位置、苔むした幹の股に空洞を塞いだのか、コンクリートのような詰め物がある、2000年の風雪に耐えたご神木の生命力に畏怖するとともに、ご神木を守る人々の努力が垣間見える。
古くからこの大楠を一廻りすると一年寿命が延びると伝えられ、また、願い事のある人は思うことを誰にも云わず一廻りすると願い事がまとまるとも伝えられている。写真を撮りながら一廻りだけしたが願い事をするのを忘れた気がする。

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環境庁が2000年に調査した来宮大神社の大樟データ

幹周:23.9m(全国2位)
樹高:20m
樹齢:2000年(最樹齢)
指定:国指定天然記念物

因みに日本一の巨樹をネットで調べると鹿児島県の蒲生八幡神社境内にそびえ立つ大楠は、樹齢約1,500年、根周り33.5メートル、目通り幹囲24.22メートル、高さ約30メートルと日本で一番大きな楠です。環境庁が昭和63年に実施した巨樹・巨木林調査で、正真正銘日本一に認定されています。

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