健康寿命と「末はころり観音」
弥生の月初めに春告鳥(ウグイス)の初鳴きを聞いたが今日は春分の日、お彼岸前の3月16日に二年ぶりの法師温泉長寿館へ温泉旅行、2時に到着したが3時のチェックインまでに時間があるので入館前に敷地内にある「末はころり観音」へお参りした。
厚生労働省の発表したデータで気になっていたのは、介護を受けたり寝たきりになったりせず日常生活を送れる期間を示す「健康寿命」が、2013年は男性71.19歳(同年の平均寿命は80.21歳)、女性74.21歳(同86.61歳)の記事。この記事から「平均寿命」-「健康寿命」=介護を受けたり寝たっきり期間
男性80.21-71.19=9.02
女性86.61-74,21=12.4
このデータを見て願うのが「元気よくピンピン生きて、最期は寝込まずコロリと逝く」 ピン・ピン・コロリのP・P・K
玄関前から長寿の湯・法師の湯・玉城の湯の前を通り、聖観音にお参りして法師川を渡り三国峠方面へ約15分の敷地内の高台への山道の散歩道を往く。
赤い郵便ポストのある玄関の前を通り過ぎると4年前は大木が3本あったが今はなく、3つの大石が置いてある、木がなくなると景色が変わるものだ。
手前が昔からある法師の湯、奥が玉城の湯の横を通り抜ける
玉城の湯露天風呂の先にある聖観音像にお参りしてから法師川を渡る
法師川を渡ると右手に道しるべ、三国峠と末はころり観音方面へ
末はころり観音への一合目
二合目は「弱冠」古代中国では男子の20歳を「弱」といい、元服して冠をかぶったことから、「弱冠」と言うようになった。
お花畑の道しるべ、三国峠4km80分、逢初(おうせ)の滝八分、ころり観音五分
三合目は論語の「而立」三十にして立つ
吾十有五而志于学、
三十而立、
四十而不惑、
五十而知天命、
六十而耳順、
七十而従心所欲
不踰矩
論語読みの論語知らず、どころか論語読めずの論語知らず
散歩道の途中にあるお散歩マップ
四合目は「不惑」四十にして惑わず
五合目は「知命」五十にして天命を悟る
六合目は「耳順」六十にして何を聞いても動じない
七合目は「従心」 心の思うままに行動しても人としての道をふみはずすことがない
道をふみはずすと咲いている福寿草を踏むことになる、雪解けの野にも遅い春がやって来た
八合目は「正則」 74歳で亡くなった孔子の言葉かどうか、正則とは規則に従っていること
9合目は「清浄」花粉症には必需品の空気清浄機の清浄と同じ、清らかで穢(けが)れのないこと。周囲の森は杉の木、スギ花粉症には地獄のような処、ここで左に入ると「末はころり観音」、前進すると逢初の滝へ3分
末はころり観音にお参り前に逢瀬したのは対岸の逢初(おうせ)の滝
逢初の滝から戻るとここは、末はころり観音の十合目「満願」の前に積み上げられた小石が山積となっている。
「末はころり観音」と入魂記念碑
ピンピン生きて末はころりと旅立ように願いを込めてのお参り
曹洞宗管長、慈光圓海禅師(じこうえんかいぜんじ)、永平寺七十七世丹羽廉芳貫首による入魂記念碑
平成元年7月吉日 長寿館主岡村隆造建立
生きているうちは元気に暮らし、時には温泉巡りして、寝込まずに寿命の尽きたときにころりと死にたいという、満願成就はいつになるのか、男の平均健康寿命71歳は5年前に通過、76歳男性の平均余命は統計では約11年あるが健康余命は神のみぞ知る。
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