静態保存SLその5三笠鉄道村鉄道記念館
北海道の開拓は鉄道によって著しい発展を遂げたといわれる、1885年(明治15年)幌内炭鉱で採掘される石炭輸送のために、幌内鉄道(幌内~小樽手宮間)が開通した。新橋~横浜、大阪~神戸間に次いで日本で3番目の開通であったが幌内鉄道は、石炭の輸送が直接の目的であった、石狩平野を中心として北海道全域の農業や商工業の振興、生活物資の供給など重要な役割も担い、北海道開拓の礎を築き上げた。(三笠鉄道村資料より)
最初に感動しながら撮影した小振りの動態保存SL、S-304号機は室蘭市の鐵原コークス(現・テツゲン)で工場内の入換に使用されていた、1939年日本車両製造製の産業用タンク機関車。当初は新日鉄室蘭製鉄所で使用。日本において最も遅くまで、保存用や観光用を除いて現役で使用された蒸気機関車である。このSLを三笠鉄道村では、本物のSL・S-304号を運転体験する「SL機関士体験クラブ」を開設しています。自分の手で汽笛を鳴らしSLを運転できる三笠鉄道村ならではの体験が出来る。
今回は運転体験はしてこなかったが乗車体験をしてきた、この動態保存のS-304号車と屋内静態保存の9600形式の59609号車、C12形式のC12 2号車の3台の記事である。
三笠鉄道村の駐車場に近づくと動態保存のSL S-304が煙を吐きながらこちらに向かってきたので慌ててカメラを向けた、欣喜雀躍の撮影開始となった。
静態保存の客車の前を通り過ぎる動態保存のSL S-304号機
車体横には「暖房はコークス」の文字、現役稼働中の名残?、暖房はコークスは如何にも北海道の現場で活躍していた証左、動態運転中の機関室には機関手以外数人の姿が見えるが何故だろう?歓喜と疑問の交錯。
黒煙と白煙を吐きながら乗客を乗せて走るSLを構内の外れ(終点)まで追いかけた
今度は三笠鉄道記念館に入館(入館料300円)して駅に停車中を落ち着いて撮影
黒煙と白煙を吐きながらの走行中を撮影、右側には「テツゲン」の文字、コンデジの動態撮影
新日本製鐵室蘭工場や鐵原コークス室蘭工場で活躍し、 日本で最後まで現役で使用された。そのため、車体側面には「テツゲン」のロゴマーク。美容と美肌にコラーゲンは聞いたことがあるがテツゲンは初見・初耳だが???左側は道路を隔てて大きな駐車場がある、最初は入館前に向う側で撮影した時は「暖房はコークス」が目に入った。
静態展示の車両の脇を走る、乗客は展示車輌を見物しながら300mのコースを往復、乗車賃は大人200円を乗車前に駅で立っているおばさんに払うと乗れる、土日は30分毎の運転。
屋内静態保存の9600形式のSL59609号機 、屋内保存ではスペースが取れないため横からの写真は撮れない
9600式蒸気機関車は、大正2年(1913)から大正15年(1926)の13年間に770両製造された貨物用標準機関車です。ボイラー中心の高い独特の型が大きな特徴です。四国以外の各線で使用されました。
●59609は9600形の510番目に製造された機関車で、幌内線などで石炭輸送に使用されました。(仕様は省略、原文のまま)
屋内静態保存の写真撮影は正面又は後面のみ
後ろからは壁があり、距離の制約条件がある
機関室の一部 、現役時代には無い塗装と思われる
運転席と罐の焚口戸(たきぐちど)、機関助手が左手で焚口戸の鎖かハンドルを持って開け、右手のスコップで石炭をくべたものと想像される
左端はC12 2号車(全長11・4m重量50t)と比べるとかなり大きい59609号車 (全長16・6m重量60t)
C12 2号機 誕生から84年、現役期間37年、引退後47年も経つ老兵の姿
C12形蒸気機関車は、昭和7年(1932)から昭和22年(1947)まで293両が製造された軽量のタンク機関車です。軸量が軽く、しかも強力で、運転、修繕、保守も安価のため、地方路線で使用されました。
● C12 2は昭和7年(1932)製造で昭和44年(1969)に廃車になるまで、客貨両用に使用されました。(仕様は略、原文のまま)
屋内保存は奥行が狭いので後ろの壁に背中を付けての撮影
C12 2号機の機関室には計器などに説明札が付いている
罐(かま)の扉 、焚口戸(たきぐちど)の名札がついていた、機関助手が汗だくになりながら絶え間なく石炭を供給したものと思われる
三笠鉄道村三笠鉄道記念館の屋内静態保存 C12 2号機でした。
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