静態保存19・つくも水郷公園D51397号機
士別市東7条北9丁目のつくも水郷公園は案内図にあるように天塩川河跡湖を利用した広大な敷地を持つ公園。天塩川の豊かな水を蓄える大きな池では、のんびり水辺のボート遊びやパークゴルフ場やレンタサイクル、キャンプ場、野球場、ミニアスレチックなど、子供から大人までが一日中楽しめるようである。運動広場は冬場はスケートリンクとして活用される。
この公園に訪れた日、6月12日(日)の早朝にJR北海道の準鉄道記念物として名寄市北国博物館前の旧名寄本線の線路上に静態展示されているキマロキ編成排雪列車のSL 59601号機とD51389号機を訪れた直後であった。
この案内図の傍の駐車場に車を入れて、🚂のマークの場所はすぐ見つかったがその荒廃した姿を見て落胆した。
直前にキマロキを見てきた直後でもあり、同じ野晒しの静態保存でもこの落差は酷過ぎると残念な思いがよぎる。
D51397蒸気機関車の履歴 に目が行く
製造 昭和15年1月22日 日本車両(株)
廃車 昭和51年3月10日
走行距離 2,714,233.1km
地球一周 40,056.6km (68周)
稚内~鹿児島間 2,806.6km (484往復)
自分と同い年の1940年生まれ、製造から76年、廃車になってから40年経つが名寄市のキマロキ編成のD51389も同じ1940年1月の製造であり、引退から43年と似たような履歴でありながら静態保存の維持管理の違いでこんなにも差が付いた。
哀れな姿の D51397 三橋美智也の哀愁列車を思い出す
♪惚れて 惚れて
惚れていながら 行く俺に・・・・昭和30年代に大ヒットした
現役の若い頃の蒸気機関車の旅を思い出し、高度成長期のモ―タリーゼーションの進展により滅び行く哀愁の蒸気機関車を見て来たが、今は人生の黄昏旅の途中にある、SLと同じ様にいずれ滅び往くだろう。
今度は枠の上部が破損している説明板の「D51397号機のあらまし」を見るとこの蒸気機関車は昭和15年1月製作されて以来函館.五稜郭.滝川.追分の各機関区に配置され、北海道内の主要線区で活躍し、その力強い英姿は多くの人々に愛され親しまれてきました。 不思議なことに履歴の説明板の走行距離 2,714,233.1kmとの違いに気付いた。保存状態が悪いとボロにも気づく。どちらが正しいのか?
昭和51年3月走行キロ2,635,924.8kmをもってその使命を終えました。
ヘッドライトが2灯とも破損しています、煙室扉のハンドルも盗られています。ナンバープレートが目立ちません。
非公式側もこの有様です 、前後左右のプレートは4枚無事でした
見学階段があり、中に入ることを禁じていますが、階段が付いているので、どうしってもキャブの中を見たくなります、禁止なら階段を外すべしです。
上にあるはずの圧力計類がありません
キャビン内の計器類はひとつも無い有様です
焚口戸が半開きで固定、罐の中にあるのは石ころとゴミ?
テンダーの上には冬季にはシートを被せるのか屋根もどきの板がありました
キャブとテンダーの間に木が生えています、なにやっテンダー!
リヤービューもみすぼらしい
周囲の美しい風景にそぐわないように見える蒸気機関車
青空の下に青色の信号機が印象的だったがSLの保存状態は赤信号、荒廃した野晒しの保存であった。
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