静態保存SLその4、美唄鉄道2号機
北海道では殆どの桜が葉と花が同時に咲くエゾヤマザクラだったがソメイヨシノの桜並木が珍しく、そして見事に咲いていたのが東明公園、美唄市開基100年の記念事業として建設されたモニュメントは、その形が宇宙ロボットに似ていることからスペースカリヨンと名づけられ、市内を見渡せる展望台につながる螺旋階段は、開基100年にちなんで100段となっている。この100段の螺旋階段を喘ぎあえぎ上りつめると、眼下の桜と「びばいさくらまつり」の会場、遠くの白いピンネシリの山並みを展望後に近くの美唄市東明、旧美唄鉄道 東明駅跡に立ち寄ったのは5月8日の桜満開の時季であった。
東明駅(とうめいえき)は、かつて美唄市東明5条2丁目に存在した三菱鉱業美唄鉄道線(美唄鉄道)の廃駅である。
この駅は1972年(昭和47年)5月31日まで運行していた美唄鉄道の鉄道駅であり、美唄駅から3番目の駅であった。
東明駅跡の懐かしき美唄鉄道のポスター、同線廃止後も駅舎が保存され、国鉄4110型蒸気機関車の同形機である2号機関車が静態展示されており、美唄市の観光名所の一つとなっている
あまり見慣れない形の蒸気機関車が山裾に野ざらしで静態保存されていた
5軸動輪のSLを初めて見た気がする 、白塗装の動輪の五軸、お馴染みの三菱マークと「2」号車マークにも目が行く
五軸動輪の蒸気機関車は日本では稀である。ドイツから輸入された4100、そのコピー機の国産4110、五軸動輪蒸気機関車には、重い列車を牽引する目的に特化しているらしい。
美唄鉄道2号機の正面と車止め、赤い②が凛々しく見えた
美唄鉄道2号機の後ろ姿、石炭は約2トン、水は約7トンの積載量、運転台など中を見学できるように階段がある
美唄市指定文化財4号の解説文。
大正3年(1914)11月、石狩石炭株式会社によって美唄軽便鉄道が開業され、以後昭和47年(1972)三菱美唄炭鉱閉山まで石炭輸送と住民の足として大きな役割を果たしました。
この機関車は、大正8年(1919)11月、美唄鉄道の注文により三菱造船株式会社神戸造船所が製造したもので、原形は国鉄が大正元年(1912)ドイツから輸入した4110型で、勾配のきつい美唄鉄道線の地形に合わせ特別に製造されました。(原文のまま、仕様は省略)
このSLは窓から顔を出さないと前方が見えにくい運転席の視界
機関室の罐(かま)
旧東明駅の改札口(逆光の駅舎の裏側)
石積のプラットホーム跡と雑草に埋もれていた線路跡、僅かに線路が見える。
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